対決と決着 (葛城縁)
大分時間がかかりましたが何とか書けました
第三者の視点は難しい
私は今目の前にいる男……確か秋草晃と言ったかそいつと対峙している
私は刀を持ち正面に構えている
相手は相当の腕前を持つ奴だとさき程からの戦いを見ているから分かるが、正直に言って私を舐めているかのように見える
何せ相手が持っている武器は刀と槍という明らかに間合いの違う得物を持っているからだ
間合いが違うと戦い方も違ってくるし
普通はどちらかの武器に絞って扱う筈なのに、何故わざわざ扱い難い組み合わせを選んだのかしら?
(けど、例え相手が私を舐めていようと、私は全力で相手する込みね)
そうして、しばらくの睨み合ったまま沈黙が続く
最初に沈黙を破ったのは私だ
(先手……必勝!!)
地面を蹴り、相手との距離を縮めるそうして刀の届く範囲に来ると刀を横に振るう
鉄と鉄がぶつかりあい激しい火花を散らす
相手はその一撃を右手の刀で軽々と防ぐ
もちろんこれで終わるはずもなく続けて刀を振るう
しかし相手はその全ての攻撃は右手の刀で防がれる
(これではらちが明かないわね)
と思った私は一度後ろに跳んで距離を取った
それに対象相手は追撃をせず立ったままその場にいた
(このままでは決め手が足りないわね、だったら)
私は側に落ちている小太刀を拾い、左手に持ち、右手に刀を持った
(手数を増やしてたらどうかしら?)
刀と小太刀を構えて再び地を蹴る
再び鉄と鉄が交わり甲高い音を立てる
さっきと同じ攻防が始まった
手数が増えた分、さっきよりは此方が押しているがそれでも、攻めきれない!
相手は刀での受け流しや体を反らしたり、捻ったりして此方の攻撃が全く当たらない!
(やっぱり強い!)
それに加え相手はその場から全く動いていない!
(それなら……)
私は少し距離を空けてから左手に持っていた小太刀を相手に向かって投げた!
投げた小太刀は簡単に刀で弾かれるが一瞬の隙ができればいい、そして私は左手で『ある物』を拾い構えた
相手は『それ』を見て少しばかり驚いている用に見てるが、この隙が有れば相手に一矢報いることができるはず
私は『拳銃』の引き金に指を掛けた、先ほど拳銃の射撃は 避けられてしまったが、今度は先ほどよりも近い距離での射撃だ、この距離なら確実に当たる!
そう思い拳銃の引き金を引こうとした時、微かにだがこんな言葉が風に乗って聞こえた
「…………こんなところか」ボソ
そんな声が聞こえたかと思うと左手に握っていた拳銃が『ガキン!!』という音を立てて明後日の方向に弾かれてしまう
(弾かれた!?)
一瞬で頭が真っ白になった
真っ白になった頭で私は必死に思考を働かせた
一体何で弾かれた?
刀で弾かれた?
いや、刀の攻撃範囲からは絶対に届かない範囲にいたはず
けど私は忘れていた、いや『忘れさせられていた』
忘れていたとしても無理もないかも知れない、何せ相手は刀のみの攻撃しか使っていないのだから
それゆえに私は右手の刀の攻撃だけに意識が集中 しており『左手に握られている獲物』の事を忘れていた
そう私は忘れていた、刀の攻撃で届かないのならば『槍』の攻撃で届かせればいいと
その証拠に相手が肩に担いでいた槍を横に振るわれていて、逆に刀が肩に担がれていた
(このままでは不味い !)
そう瞬時に思った私は慌てて後ろに跳んだ
距離を置く事で今の混乱した思考を一端落ち着けようとしたがしかしそれは出来なかった
相手が初めてその場から動き初めて追撃を仕掛けて来たからである
そして槍による鋭い突きが襲ってきた
「くぅ!」
思わず声がでてしまうが、何とか対応する
しかし気を抜くと刀が弾かれてしまいそうな鋭い突き
うまく対応しながらスキを見つけて距離を取ろうとするが、逆に此方の距離を詰められてさらに槍の攻撃から刀の攻撃に変わった
おそらくは間合いの有利な得物に変えたのだろう
さらに、よく見ると刀の刀身にひびが入ってる
このままでは私の不利が続くだけだ、何とかして流れを変えたい所だけど………
そこで私は相手の攻撃に合わせて後ろに思いっきり跳んで相手との距離を稼ごうとした
上手く相手の刀の攻撃に合わせて…………今だ!!
『ガキィン』という音と体が後ろに飛んでいる感覚がある
(よし、上手くいった!)
自分の作戦が上手くいった事を感じながら
(これで少しでも距離を稼いで此方の体勢を整えないと)
しかし、そんな考えは[ドン!!]という背に思いっきり何かが当たる音と共に消えてしまった
(痛ったい!?、いったい後ろに何が!?)
慌てて後ろを振り向くとそこには『木』が有った
(そんな馬鹿な!)
確かに後ろに飛ぶ時に確認したがこの木との距離は十分に有り当たらないだろうと、判断した上でとった行動だが、予想以上に相手の力が強くて此方の予想が大幅に覆された
(とにかく、この場所から離れないと!)
だが、それは相手の一手によって封じられる
『ガッス』
左肩の服ごと飛んできた槍が深々と刺さってしまう、慌てて槍を抜こうとしますが、なかなか抜けずにいると、相手‥‥秋草晃は一歩下がって左手を地面に付けて力を溜めるような仕草をした後に刀による凄まじい突きをしてきた
『ギャイン』
その突きをひびの入った刀でそらしたが
『ピッシ……パッキン、バッキン』
元々ひびが入っていたせいかあっさり折れてしまう刀、しかしそれとほぼ同時に秋草晃の持っていた刀も折れてしまった
恐らく相手の刀も限界に近かったのだろう
(だけどこれでお互いに武器がない状況ができた)
お互いの刀は折れ、槍は未だ木に刺さったまま、ここからのお互いの攻撃手段は素手による格闘のみ
武器による近接戦闘はこっちが圧倒的に不利だったが、素手による戦闘はまだお互いに未知数
もしかしたら素手の戦闘ではこっちにも勝機があるかもしれない!
その考えの元に行動を起こそうとした時、ひんやりとした冷たさが首筋から感じたので首筋を見てみると、そこにはスタンガンが押し当てられていた
(ッ!?まずい!)
慌ててスタンガンから逃れようしたが時すでに遅し
『バッヂ』
スタンガンからの電流により意識が遠のくを感じながら何故スタンガンを持ったいたかを考えようとしたが、思考もだんだん遠のいていく
意識が途切れる中最後に視界に映った光景は相手のやってしまった、という顔だった




