7-8. 鉄壁の女
(*瑠飛視点)
大学で約一年が経とうとしている。
キャンパスの食堂で飯を食ってたら、
未依沙に関する面白い噂を聞いた。
俺からすると、
未依沙は可愛くてホワホワ系だが、
『鉄壁の女』
というあだ名が付いているらしい。
なんでも、大学でモテまくって無双してるくせに、
告ってきた男を全員撃沈させてるからだそうだ。
別に誰かが牽制してる感じもないし、
単純に未依沙が相手を振り続けてるってことだ。
高校の時から一途だとは思ってたけど、
大学に入ってもそのブレなさは相変わらずだな。
同い年はもちろん、年上やイケメン、
成績トップの頭いいやつも
相手にされていないらしい。
アピールとかアタックしても、
全然脈アリ感がなく、最後の一手として
告白に挑むも惨敗と聞いた。
脈なしでよく告るよな、と俺は思う。
でも、そう相手が焦って手に入れたくなるほど
いい女ってことなんだろうな。
モテるのに一途って、最強かよ。
しかも、その相手は超鈍感野郎。
そして、若干拗らせてるヤツ。
前途多難だな、おい。
そろそろ幼馴染の俺がいいパスを出してやるか。
でないと、かげが気づくのが
いつになるのかわからないからな。
まずは、未依沙と作戦会議だな。
未依沙にやんわりと聞き出すだけでも、
かなり面白いことになるだろうな。
……って、他人の恋愛話で勝手に
盛り上がっちまってるけど。
でも、人ごとにせずに大切な二人のために
ナイストスを上げてやるぜ。
高校、大学とかげを追いかけて
きてるくらいだから、もう好きだろ!
って感じなんだけどな。
あとは本人次第か。




