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一番近くて、一番遠いーネット越しの恋を、君とー  作者: りなる あい
第七章:鉄壁の女の恋わずらい

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7-3. 帰り道で考えたこと

お待たせしました!

毎日投稿を再開します!

最後まで一緒に駆け抜けましょう!

(*未依沙視点)


今日は至誠館大の翠嶺(すいれい)キャンパスの

大きな広間で、新入生歓迎の

カウントダウンがあった。


この日のために特設ステージが設けられ、

夜の9時になるころはたくさんの生徒が

集まっていた。

わたしはたまきちゃん、瑠飛、

かげちゃんと一緒にカウントダウンを迎えた。


10.9.8.7.6.5.4.3.2.1…


バーンッ


大きな花火が上がり、新入生、

そして学生が一斉に歓声をあげた。


花火と一緒に、

まるで心が弾けるみたいだった。


きっと。今この瞬間、みんなが、

ここにいられる喜びを味わっていた。

これからの学生生活に胸が高鳴る。


始まるんだ…。


わたしは横にいるかげちゃんを見上げる。

花火が上がる瞬間、お腹に響く音と一緒に、

パッと白い光に照らされたかげちゃんの横顔は、

とても輝いていた。

夜なのにまぶしく感じたのはなんでだろう…




✳︎




スーツで一日過ごし、家へと向かう帰り道。

着慣れない装いで、肩がガチガチになっていた。

しかも、これからは毎日電車通学か…


駅から家へ帰りながら、

自分の足元を見つめる。

一歩一歩とゆっくりではあるけれど、

着実に前に進んでいる。


高校まで自転車通学だったから、

わたしは歩くのが好きではない。

たった15分の道のりでも、遠く感じてしまう。


そして、一番大きいのは、

近くに瑠飛もかげちゃんもいないってこと。

実家にいたときは、いつでも

瑠飛の家にお邪魔していたし、

そこにかげちゃんがいることも多かった。

今は自転車がないから、さっと

どこかへ出かけることも、

かげちゃんや瑠飛に会いに行くこともできない。

同じ大学で、近くに住んでいるはずなのに、

二人が遠いな…


今は、それぞれがそれぞれのアパートに住んでいる。

距離にしたらほんの少しなんだと思う。

でも、わたしにはとっても遠い距離に感じてしまう。

わたしは理工学部に進学した。

そして、瑠飛とかげちゃんはスポーツ科学部。

至誠館大学は広大な翠嶺すいれいキャンパスに

すべての学部が集結している。



他の大学だとキャンパスが

離れることもあるんだ。

私はかげちゃんと同じ大学に行くことしか

考えてなかったから、

偶然同じ場所になれて本当にラッキーだったな……


かげちゃんと同じ大学へいくことしか考えていなくて、

さすがに各学校のキャンパスの場所までは

考えていなかったから…

でも、結果オーライ。


そして、今日の理工学部の説明会で知った

もう一つの嬉しいニュース。

それは…バレー部が練習する体育館が、

まさかの理工学部の横にあるってこと。

バレー部の練習の声が聞こえてきたら、

その分わたしも頑張れそう!




しかも、体育館がすぐ横だから授業の後に

ちょっと顔を出すとかできそうかも、

なんて勝手に妄想を膨らませてみたり…


といっても、大学生活で大事なのは、

生き抜くスキルと経験を得ること!

浮かれすぎずに、やるべきことをやろう…

わたしの目的を失わず、

少しずつでもいいから前に進もう。


いろいろ考えていたら、

ちょうどアパートについたところだった。

鍵を開けて扉を開け、

電気の消えた部屋に明かりをともす。


「ただいまー」


少し寂し気持ちを感じながら、

わたしの部屋に上がった。



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