表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一番近くて、一番遠いーネット越しの恋を、君とー  作者: りなる あい
第三章: 「幼馴染」の境界線

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
43/144

3-20. 心に火を灯す天才

(*未依沙視点)


夕食会が終わりお礼を告げると、

わたしとかげちゃんは2人外へ出た。


「瑠飛もかげちゃんも水流かぁ〜」


ボソッと呟く。

頬に触れる風から少しだけ秋を感じる。

空には星空が広がっていた。


「未依沙だったら、水流、余裕で受かるんじゃない?」


その優しい声に反応して、

かげちゃんの顔を見る。


かげちゃん、それはどういう意味で言っているの…

真意がわからない。

わたしにも水流に来てほしいってこと…?


何か言わないと。

顔を見つめてたら変に思われちゃう。


「水流か〜。いい高校だよね。新しくて、ガレリアがあって、なんか素敵な高校生活が送れそうだよね。」


本音だった。

正直、水流高校はわたしの

憧れの高校の一つだったから。


「俺たち、小学、中学は同じだったけど、高校からは自分の好きなところ選べるじゃん。幼馴染でいつも一緒にいたけど、もし未依沙が違う高校に行ったら、一緒にいることが当たり前じゃないんだなって思ってさ。」


進路の話になると、なぜかしんみりする。

かげちゃんは、幼馴染のわたしと、

少しでも一緒にいたいって思ってくれてるのかな…

たくさんの想いがわたしの胸の中に溢れる。


「わたしも水流行けたらいいな…」


ポロっと本音が出て、咄嗟に口を覆う。

今の聞こえた?とかげちゃんの方を向くと、

優しい目がわたしを捉えていた。


「未依沙も一緒だったら、絶対楽しいな。もちろん、俺は未依沙の選択を尊重するけど。未依沙なら、行きたいところ行けるよ!」


かげちゃんの言葉がわたしの心の奥に響いた。

あぁ、苦しい…

あまりにも嬉しくて…


かげちゃんの想いが伝わって、

ふいに涙が溢れそうになった。


『未依沙も一緒だったら、絶対楽しいな。』


どうしよう、嬉しくて泣きそう…

かげちゃんは、わたしを本気にする天才だ。


「うん、頑張るね」


震えそうになる声に力を入れた。

大丈夫、バレてないよね?


わたし、頑張るね、かげちゃん。


2人で夏の夜空を見上げながら、

一番星に夢を誓ったのだった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ