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一番近くて、一番遠いーネット越しの恋を、君とー  作者: りなる あい
第十章:近づくほどに、愛しくて

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10-12. くすぐったい目覚め

(*未依沙視点)


うーん。よく寝た。

あれ、なんか重い…

あ、そうだった。

わたし、かげちゃんと

一緒に寝たんだった。


ふわりと香る彼の匂いで、

一気に記憶が繋がった。

そう、この心地いい重さは、

隣で眠るかげちゃんだ。

温かさと静かな寝息を感じて、

嬉しくすぐったい気持ちになる。

かげちゃんの寝顔を見たい。

でも、わたしが動いたら、

かげちゃんが起きちゃうかも…

もう少しじっとしていよう。


かげちゃんの腕がわたしの上に乗っていた。

すっごく幸せだった。

起きた時、どんな反応なんだろう。

本当に、かげちゃん可愛すぎるよ…


そう思った瞬間、

ふいにその太い腕にぐっと力が入り、

引き寄せられるように強く抱きしめられた。


「かげちゃん…?」


起きたのかと思って、

小さい声で聞いてみる。

でも、返事はない。


無意識でわたしを抱きしめたの…?

もぉ〜!愛しすぎるよ!

心臓の音がドクンドクンと響いている。


「ん〜」


あれ?かげちゃん、

やっぱり起きたかな?

体勢を変えて横向きになる。

かげちゃんの髪の毛が

わたしの首元にあたって、

ちくちくと痒いような、

甘い刺激を感じてしまう。

あぁ、もう無理だ。耐えられない。

わたしはくすぐったくて、身をよじった。


「あ、未依沙…」


と掠れた声で行って、

かげちゃんが薄く目を開けた。

起こしちゃったみたいだけど、

彼はすごくリラックスした様子で、

あたたかい体のまま、

ただじっと天井を見つめている。

こんな無防備なかげちゃんを見るの、

初めてだな…

全ての瞬間が愛しくて、

わたしの心はいっぱいだった。


次が、第十章の最終話です。

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