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一番近くて、一番遠いーネット越しの恋を、君とー  作者: りなる あい
第九章:重なる鼓動、月明かりの誓い

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9-11. もう一度伝えたい

(*景虎視点)


「もう一度、ちゃんと伝えたいと思って、呼び出したんだ。」


「うん」


ダメだ……

緊張で、正面の未依沙の顔が見られない。

情けないくらいに視線が下を向いてしまう。

でも、逃げずにしっかり伝えるって

決めたんだろ。

頑張れ、俺。


息を吸って、再び顔を上げる。


「俺は、未依沙が好き」


俺の声がまるで世界に

こだましたみたいだった。

とても静かで…

一気に周りの音が聞こえなくなったかのように。

自分の心臓の音だけが

すぐ横で大きく響いている。


「さっき、大切なことを言い忘れてさ…」


未依沙は、ん?と首を傾げている。

月明かりの陰で、ちょうど見えなかったけれど、

未依沙の瞳が潤んでいることに気づいた。

俺の言葉が、ちゃんと未依沙の心に響いてる。

そのことが大きな喜びだった。


「俺の彼女になって、ずっと横で笑っててくれる?」


何だか、俺も泣きそうになる。

未依沙の涙が伝染したみたいだ。

泣き笑いっぽい声で、笑顔を向けた。


「うん。ありがとうかげちゃん。」


口を手で覆って、

必死に涙を堪えようとする姿が健気だった。

守ってあげたいと思った。


「未依沙、泣いていいよ。涙は感情の結晶で美しいものだから」


そのまま俺はそっと抱きしめた。

バレーで鍛えた大きな左手で小さな頭を包み、

右手で柔らかな髪を撫でた。

こんなに大切な存在が、

俺のことを好きでいてくれる。

両思いという奇跡を、ただただ噛み締めた。

この小さな愛しい人を、守れるように、

俺は成長するんだと、

抱きしめながら月明かりに誓った。


明日から第10章が始まります!

付き合ってからの甘々エピソード満載でお届けします!

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