表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
一番近くて、一番遠いーネット越しの恋を、君とー  作者: りなる あい
第八章:初夏の風と、二つの想い

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
103/144

8-12. 俺より他に…

(* 景虎視点)


着替えて部室の外へ出ると、

部員が数名、立ち話をしていた。


「瑠飛と未依沙ちゃんって、幼馴染だけどそれ以上って感じするよな」


「いや、わかる。二人の雰囲気、なんかお似合いだもんな」


「今日も一緒に帰ってたらしいよ」


その会話が耳に飛び込んできた瞬間、

荷物を握る手に、思わずぎゅっと力がこもった。

胸の奥が、冷たい針で刺されたみたいに

じわっと痛む。


何だろう、この気持ち…


きっと、瑠飛は未依沙の異変にも

すぐ気づいたんだろう。

あいつ、そういうとこ無駄に察しがいいし。


瑠飛なら、いつもみたいに

未依沙の頭を優しく撫でたりするんだろうか。

それを、未依沙も自然に受け入れてるんだろうな…


…いつもの光景が勝手に脳裏に浮かんできて

息が詰まった。


俺は昨日、未依沙に

『今は応えられない』と伝えた。

気持ちは、確かに嬉しかった。

けど——信じられなかった。


未依沙は綺麗で、優しくて、頭もいい。

そんな子が、どうして俺なんかを?


バスケ部の先輩ともいい感じだったじゃないか…


俺なんて、ただのバレー馬鹿だ。

勉強ができるわけでも、

気の利いた話ができるわけでもない。


……瑠飛や…あの先輩の方が、

よっぽど“相応しい”んじゃないか。


でも。


最近、未依沙の差し入れがなくなって寂しかったし、

バスケ部の先輩と話してるのを見た時、

ちょっとモヤッとした。

試合に来てくれた日は、

いつもより気合が入っていたのも事実だ。


これは——ただの反応なのか。

それとも、“好き”ってことなのか。


俺には、判断がつかない。

わからなすぎて、怖い。



みんな、どうやって恋愛してるんだ?

どうやって、自分の気持ちに

名前をつけてるんだろう。

未依沙と、どう向き合えばいいんだ……


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ