8-10. 元気な瞳の奥で――
本日は2回投稿します。
21時です。
(✳︎瑠飛視点)
たまたま大学で未依沙を見かけた。
あれ?
いつもキラキラしてる目が、
今日はどこか違う。
「未依沙、今日はなんか疲れてる…?」
すれ違いざまに声をかけて、
覗き込むようにその顔を覗き込むと
やっぱりいつもの元気がないように見えた。
「え、そうかな…? ううん、大丈夫!」
(大丈夫。平常心。もう泣かない!)
未依沙は平然を装って笑顔を見せるけど、
どこかぎこちない。
「無理してるの、わかるよ。話してみる?」
「うーん…ちょっと、考え事してたの…」
(瑠飛はなんでわかっちゃうのかな…バレないように一日頑張ってたのに…)
俺は静かにうなずいた。
「俺でよければ聞くよ。部活終わったら時間あるから、話してみて?」
その言葉に、少しだけ
肩の力が抜けたのがわかった。
少し表情が緩んだ。
――これは確実に、
普通じゃないことが起きてるな。
……絶対に、このまま帰すわけにはいかない。
「部活が終わるまで、どこかで待っててくれない? ちゃんと話、聞きたいから 」
「練習の後、疲れてるでしょ? 大丈夫だよ」
(夜遅くに時間を使ってもらうなんて、申し訳ない…)
「俺がほっとけないんだ。終わったら連絡するから、待ってて? 」
俺は未依沙と別れて、体育館へ向かう。
いつも笑顔で弱みを見せない未依沙が、
あんなに気落ちして、ぎこちないなんて ――
胸がぎゅっと締めつけられる。
21時投稿は(*瑠飛視点)の景虎の様子です。




