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大瀑布の底のハーレム【一般公開版】 (R18版 日間76位ありがとうございます)  作者: 黒瀬 量衡
第九章 分かつ河Ⅰ

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第六十三話 電脳忍術と魔術忍術は、似ているのに全部が逆だった

翌日、ティセラの希望で、クロエとアスラの能力を改めて調べることになった。


場所は館から少し離れた広場である。館の中で試せば何を壊されるか分からないという、リーゼの強い主張によるものだった。


最初はクロエ。


銀髪の一本をリーゼが用意した機械へ挿すと、計器の針が勝手に動いた。


「髪を接続線として使う」


クロエが説明する。


「機械なら内部の制御系統へ、人間や生物なら神経へ接続できる」


リーゼが腕を組む。


「勝手に人へ繋ぐな」


「まだ昨日のことを言っているのか」


「当たり前だ!」


ティセラは別の点へ興味を持った。


「衣装も同じ系統の技術ですか?」


「これは皮膚表面へ形成する専用膜だ」


クロエが操作すると、紫色の忍装束が形を変える。


町娘。侍女。旅人。少し上等な服。


形は確かに大きく変わった。


だが。


シズクが首を傾げる。


「やはり乳房は一房ずつ包まれています」


リーゼも見る。


何故か乳房は一房ずつ包まれ、乳輪と乳首とヘソと尻と股間の線も分かりやすい。


「何故、変装してもそこだけ残る!」


「何がだ?」


クロエの方が不思議そうだった。


「胸とヘソと尻と股だ!」


「昔からこうだぞ」


「理由を聞いている!」


「知らん」


次はアスラ。


こちらは紫髪そのものが身体へ広がり、衣服の形を作っている。


町娘。侍女。神官。旅人。


やはり形は変わる。


そして、やはり何故か乳房は一房ずつ包まれ、乳輪と乳首とヘソと尻と股間の線も分かりやすい。


リーゼが顔を引きつらせる。


「貴様もか!」


「何がだ?」


「何故そこだけ同じなんだ!」


「忍装束とはこういうものだろう」


クロエも横から頷いた。


「そういうものだ」


二人だけは、一切疑問に思っていない。


能力を並べていくと、さらに対になっていた。


クロエは電力を使う。


アスラは魔力を使う。


クロエは電脳や神経へ潜る。


アスラは魔法陣を高速で展開する。


クロエは電力切れで充電モードへ入り、全裸になって銀髪を広げ、太陽光から電気を得る。


アスラは魔力切れで全裸になり、腹の前へ回復魔法陣を出して魔力を戻す。


クロエが切断されれば、断面から神経ケーブルが伸びる。


アスラが切断されれば、断面から肉触手が伸びる。


クロエの武器は背中の太刀。


アスラは両手の鉤爪。


ティセラが記録を見ながら呟く。


「本当に対ですね」


ノアも頷いた。


「同じ役割を、全く違う方法で作っている感じだね」


クロエが嫌そうな顔をする。


「こいつと同じにするな」


アスラも同じ顔をする。


「私も同感だ」


ノアが苦笑した。


「そこまで同じ反応なんだよなあ」


「黙れ」


また二人の声が揃った。

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