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大瀑布の底のハーレム【一般公開版】 (R18版 日間76位ありがとうございます)  作者: 黒瀬 量衡
第二十二章 冒険Ⅱ

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第百五十八話 気をつけて、行ってらっしゃい

リーゼは、朝から三度、同じ木の周囲長を測っていた。


一度目。


巻尺を回す。


数字を見る。


記録板へ書こうとする。


止まる。


二度目。


「先ほど測りましたよね」


ティセラに言われる。


「確認だ」


もう一度測る。


数字を見る。


記録板へ書こうとする。


また止まる。


三度目。


ティセラがとうとう眼鏡を直した。


「大尉」


「何だ」


「先ほどから同じ株しか調べていません」


リーゼは目の前の新種マンゴーを見た。


雄型。


雌型。


陰毛状植物繊維。


ブルーチーズ状菌体。


その奥では、相変わらず果実同士が妙な絡み方をしている。


「ん゙お゙ぉ゙……」


普段なら。


「鳴るな!」


と叫ぶ。


今日は。


「……そうか」


ティセラが眉を寄せた。


「大尉?」


リーゼは自分でも分かっていた。


身が入っていない。


測量の数字が頭に残らない。


果実が鳴いても腹が立たない。


これはかなりまずい。


帝国航空隊大尉リーゼロッテ・ヴァイスとして、非常にまずい。


原因も。


分かっている。


昨日。


いや。


昨夜。


いや。


今朝。


頭の中に。


短い猫耳が浮かぶ。


裸の肩。


自分の頭を乗せていた腕。


目が覚めた瞬間に見えた、スージーの顔。


そして。


部屋を出ようとした自分へ向けられた言葉。


『気をつけて、行ってらっしゃい』


リーゼは巻尺を落とした。


ティセラが拾った。


「本日は休まれた方がよいのでは?」


「必要ない」


「しかし」


「必要ない!」


声が強くなった。


ティセラは少しだけリーゼを見る。


それ以上は言わなかった。


その気遣いが。


余計につらかった。


         ◇


聖者とは。


肉体関係がある。


そこは問題ではない。


自分で決めたことだ。


最初は戸惑った。


この谷底で。


オーガである聖者の近くにいるだけで、身体が妙な影響を受けることもあった。


だが。


最終的には。


自分で選んだ。


エヴァとも。


そういうことをした。


それも。


自分で決めた。


嫌ではなかった。


後悔もしていない。


だから。


昨夜。


スージーと寝たことも。


理屈だけなら。


同じはずだった。


酒は入っていた。


かなり。


いや。


相当。


入っていた。


だが。


嫌だったか。


違う。


後悔しているか。


違う。


ならば。


何が問題なのだ。


そこまで考えると。


また。


あの言葉。


『気をつけて、行ってらっしゃい』


胸の辺りが。


妙に。


むずむずする。


リーゼは。


頭を抱えた。


「何なんだ!」


近くの果実が。


「お゙ほー……」


と鳴いた。


リーゼは。


珍しく。


そちらへ怒鳴らなかった。


自分でも。


重症だと思った。


         ◇


午前中で。


調査を切り上げた。


途中で仕事を投げる。


それだけで。


かなり嫌だった。


だが。


このまま続ければ。


数字を間違える。


それはもっと嫌だった。


誰かに相談する。


そう決めた。


聖者。


駄目だ。


本人が関係者である。


ティセラ。


分析される。


クロエ。


淡々と結論を出されそうだ。


アスラ。


面白がりそうだ。


ネイラ。


たぶん正しいことを言う。


ルヴァナ。


絶対に恋バナになる。


残った。


エヴァ。


リーゼは。


少し考えた。


「……あれでいいか」


         ◇


エヴァは、黒の装具を直していた。


巨大な革帯を膝へ乗せ、金具を締め直している。


リーゼが近づくと。


一度だけ顔を上げた。


「何だ」


「話がある」


「珍しいな」


「何がだ」


「お前が仕事中に自分から相談に来るのがだ」


リーゼは少し。


腹が立った。


図星だったから。


「時間はあるか」


「ある」


エヴァは装具を置いた。


そのまま草の上へ座る。


リーゼも座った。


少し距離を空けた。


エヴァは待った。


何も聞かない。


そのせいで。


余計に言いづらい。


リーゼは。


結局。


直球で言った。


「小官は聖者と肉体関係がある」


「知ってる」


「……そうだな」


「俺ともある」


「そうだな」


「俺は当事者だからな」


「それを言おうとした!」


エヴァが笑った。


少しだけ。


リーゼの緊張が抜ける。


だから。


続けられた。


「スージーとも寝た」


エヴァ。


「ああ」


リーゼは。


じっと見る。


「驚かんのか」


「何で?」


「何でと言われても」


「お前ら、いつも一緒じゃねえか」


リーゼが止まる。


エヴァは指を折る。


「大尉が疲れてればスージーが迎えに行く」


「……」


「バナナとマンゴーの木のところで、背中撫でられてる」


「見ていたのか」


「庭だぞ」


「……」


「泣いたら頭撫でてもらってる」


リーゼの顔が熱くなる。


「そこまで見ていたのか!」


「見えるって」


「見ないふりをしろ!」


「無理だろ」


リーゼは。


両手で顔を覆った。


相談相手を。


間違えたかもしれない。


         ◇


しばらくして。


エヴァが聞いた。


「で?」


リーゼが手を下ろす。


「何が」


「何を悩んでる」


「……分からん」


「嫌だったのか」


「違う」


即答だった。


自分でも驚くほど。


「後悔してる?」


「違う」


「またしたい?」


リーゼが。


固まった。


エヴァは待つ。


リーゼは。


視線を逸らした。


「今それを聞く必要があるか」


「あるだろ」


「……嫌ではない」


「じゃあ、何だ」


「だから!」


リーゼは膝を叩いた。


「何か違うんだ!」


「何と」


「聖者と寝るのとも」


「うん」


「貴様と寝るのとも」


「うん」


「何か」


言葉を探す。


見つからない。


「違う」


エヴァは。


少し考えた。


それから。


「知らん」


リーゼが顔を上げる。


「貴様!」


「お前の気持ちなんだから、俺が知るか」


「相談というものを理解しているのか!」


「してるよ」


エヴァは笑った。


「だから話くらいは聞く」


         ◇


少し。


沈黙。


エヴァは。


遠くの館を見た。


「俺が谷底に来た時な」


リーゼもそちらを見る。


「目の前にオーガがいた」


「ああ」


「だから殴った」


「何度聞いても、そこが理解できん」


「俺は殴った」


「普通は警戒する」


「殴るのも警戒だ」


「貴様の場合だけだ!」


エヴァは気にしない。


「俺はボロボロだった。武器もねえ。腹も減ってた。それでも目の前にでかい男がいたから、とりあえず殴った」


「聖者も災難だな」


「そいつは殴り返さなかった」


エヴァの声が。


少しだけ。


柔らかくなる。


「怪我を治してくれた」


「……ああ」


「飯を食わせてくれた」


「うん」


「寝る場所をくれた」


「うん」


「その頃はまだ、家も作りかけだった」


「聞いている」


「だから手伝った」


エヴァは。


指を折る。


「一緒に木を探した。食い物探した。水を探した。柱持った。梁を上げた。二人で失敗して、二人で馬鹿もやった」


「今もだろう」


「今は馬鹿が増えた」


リーゼが。


少し笑った。


エヴァも笑った。


         ◇


「それ全部」


エヴァが言う。


「誰かにやれって言われたわけじゃねえ」


リーゼは。


黙った。


「俺が決めた」


エヴァは自分を指差す。


「谷底に残るのも」


「……」


「聖者と一緒にいるのも」


「……」


「聖者と寝るのも」


「……」


「俺が決めた」


リーゼは聞いている。


「他の女が聖者と寝るのも、俺は問題ないって決めた」


「嫉妬しないのか」


「する時もある」


「するのか」


「そりゃするだろ」


「なら」


「嫉妬したら相手を縛るのか?」


リーゼは。


答えなかった。


エヴァは続ける。


「したくないなら、しなきゃいい」


「……」


「したいなら、やりたい奴とすればいい」


「ずいぶん簡単に言うな」


「簡単なところは簡単だ」


「簡単ではないところは?」


「その時考える」


「雑だな!」


「全部先に決められるか」


エヴァは。


肩をすくめた。


「何なら複数人で寝ることだって、俺がやりたいなら俺が決める」


「貴様は自由すぎる!」


「自由でいいんだよ」


その言葉だけ。


少し。


重かった。


         ◇


エヴァは。


しばらく。


地面を見た。


「俺はな」


声。


少し低い。


「谷底へ来る前、他人に決められることが多すぎた」


リーゼは。


何も言わなかった。


国。


戦。


捕虜。


その後。


全部を。


詳しく聞いているわけではない。


でも。


知っている。


だから。


エヴァも。


それ以上は話さなかった。


「今くらい」


短く。


「自分のことは、自分で決める」


それだけ。


リーゼの胸に。


残った。


         ◇


「だから」


エヴァがリーゼを見る。


「聖者がいいなら聖者といろ」


「……」


「スージーがいいならスージーもいればいい」


「……」


「俺がいいなら俺でもいいぞ」


リーゼが勢いよく振り向いた。


「何故そこへ貴様をねじ込む!」


「選択肢だ」


「相談相手が自分を選択肢に入れるな!」


エヴァが笑う。


「嫌ならしなきゃいい」


リーゼは。


黙る。


「誰が何を言おうが、自分で決めたことをすればいい」


「間違えたら?」


「そん時考えろ」


「誰かを傷つけたら?」


「謝れ」


「関係が変わったら?」


「変わった後で話せ」


「……やっぱり雑だ」


「でも分かるだろ」


リーゼは。


少し考えた。


「……ああ」


分かった。


全部ではない。


でも。


少し。


         ◇


リーゼは。


朝のことを思い出した。


目が覚めた。


スージーの腕。


裸。


目が合った。


二人で。


恐ろしく普通の声で。


「おはよう」


と言った。


服を着た。


自分は制服の襟を。


何度も直した。


その時。


スージーが言った。


『そこ、もう真っ直ぐよ』


恥ずかしかった。


それで。


仕事へ逃げた。


『小官は、分布調査へ行く』


部屋を出ようとした時。


後ろから。


『リーゼ』


呼ばれた。


振り返った。


スージーは。


少しだけ。


照れていた。


それでも。


笑っていた。


『気をつけて、行ってらっしゃい』


あの時。


胸の奥が。


ひどく。


嬉しかった。


今まで。


出撃前。


任務前。


上官から。


「気をつけろ」


と言われたことはある。


部下から。


無事を祈られたこともある。


でも。


あれは。


何かが。


違った。


リーゼは。


胸へ手を置いた。


エヴァが見ている。


「何だ」


「……朝」


「うん」


「スージーに」


言いにくい。


「気をつけて、行ってらっしゃい、と言われた」


エヴァの口元が上がる。


リーゼが睨む。


「笑うな」


「まだ何も言ってねえ」


「顔が笑っている!」


「嬉しかったんだな」


「安全上の注意だ!」


「そうか」


「調査へ出る者に対して!」


「そうだな」


「事故の危険もある!」


「そうだな」


「だから!」


エヴァは。


ずっと。


にやにやしていた。


リーゼは。


とうとう。


諦めた。


「……嬉しかった」


「そうか」


「笑うな」


「笑ってねえ」


「笑っている!」


         ◇


少しして。


リーゼは立った。


制服の裾を払う。


背筋を伸ばす。


エヴァが聞く。


「仕事戻るか」


「いや」


「違うのか」


「少しだけ休む」


エヴァが。


妙に。


満足そうな顔をした。


リーゼは睨む。


「何だ」


「何でもない」


「言え」


「大尉が自分で休むって決めたなと思って」


リーゼは。


少し。


止まった。


「……悪いか」


「いいんじゃねえか」


そう言われると。


妙に。


腹が立たなかった。


リーゼは歩き出す。


エヴァが後ろから呼んだ。


「大尉」


「何だ」


「あと一つ」


リーゼが振り返る。


エヴァは真顔だった。


「卑猥マンゴーの撲滅だけは、やめておいてくれると助かる」


リーゼの顔から。


穏やかさが消えた。


「何故だ!」


「うまい」


「貴様も籠絡されていたか!」


「ブルーチーズが酒に合う」


「やっぱりそこか!」


「焼くなよ」


「……」


「斧も駄目だ」


「……」


「松明も」


「分かっている!」


エヴァが疑う目をする。


リーゼは。


少し。


間を置いた。


「今日は」


「今日だけかよ」


         ◇


リーゼが向かったのは。


小さな畑だった。


普通のバナナ。


普通のマンゴー。


二本だけ。


自分で作った。


小さな。


小さな区画。


ここなら。


何も考えなくていい。


はずだった。


リーゼは柵へ座った。


記録板を開く。


仕事をするつもりではない。


でも。


何も持たず座っていると。


落ち着かない。


だから。


記録板。


同じ一行を。


何度も。


読む。


頭には。


入ってこない。


エヴァの言葉。


自分で決める。


スージーの言葉。


気をつけて、行ってらっしゃい。


交互に。


来る。


「……何なんだ」


リーゼは。


普通のマンゴーを見る。


マンゴー。


何も言わない。


「お前は楽でいいな」


返事なし。


それが。


良かった。


         ◇


足音。


リーゼの肩が。


びくっ。


分かった。


見る前から。


何となく。


分かった。


スージー。


リーゼは。


記録板へ視線を落とした。


来る。


足音。


近づく。


止まる。


顔を上げる。


目が合った。


スージーの猫耳が。


びくっ。


自分の肩も。


びくっ。


同時に。


目を逸らした。


「……」


「……」


何だこれは。


朝より。


ひどい。


話せ。


小官は大尉だ。


何百人を相手に命令したこともある。


こんな時くらい。


何か言え。


リーゼは。


咳払いした。


そして。


なぜか。


最初に出たのが。


「……相談は終わったのか」


だった。


スージーが。


勢いよく振り向く。


「何で知ってるの!?」


リーゼは。


少しだけ。


助かった。


普通に話せた。


「ルヴァナが遠くから『恋バナー!』と叫んでいた」


スージーは。


両手で顔を覆った。


「もうやだ」


リーゼは。


ほんの少し。


笑いそうになった。


でも。


聞きたい。


何を。


言われた。


どう思っている。


自分のことを。


どう。


思った。


だから。


小さく。


「……何と言われた」


と聞いた。


         ◇


スージーは。


指の隙間から。


こちらを見た。


顔。


赤い。


自分も。


たぶん。


同じ。


「慌てなくていいって」


リーゼは黙った。


「ゆっくりでいいって」


「……そうか」


「昨日一晩で、急に全部決めなくてもいいって」


エヴァと。


同じようなことを言う。


リーゼは。


少し。


安心した。


「……ああ」


「今まで通りでもいいって」


今まで通り。


背中を撫でてもらう。


頭を撫でてもらう。


愚痴を聞いてもらう。


一緒の寝台で寝る。


そこへ。


昨夜が。


加わった。


リーゼは。


どう考えればいいか。


まだ分からない。


でも。


スージーは。


隣の柵を。


ぽんぽん。


と叩いた。


「だから、ここ座るね」


その動作が。


あまりにも。


いつも通りだった。


リーゼの口元が。


勝手に。


少し緩んだ。


「……許可を取る必要はない」


スージーが。


隣へ座る。


肩が。


少し。


触れた。


リーゼは。


離れなかった。


スージーも。


離れなかった。


         ◇


二人で。


普通のバナナ。


普通のマンゴー。


見る。


しばらく。


何も話さない。


それでも。


朝ほど。


苦しくない。


スージーが。


口を開いた。


「リーゼ」


「何だ」


「朝」


リーゼの肩が。


びくっ。


自分でも。


分かる。


スージーも。


少しだけ。


顔が赤い。


「私が『気をつけて、行ってらっしゃい』って言ったでしょ」


「……ああ」


心臓が。


少し。


速くなる。


「変だった?」


リーゼは。


考えた。


安全上の注意。


合理的。


普通の言葉。


そう答えれば。


逃げられる。


でも。


エヴァが言った。


自分で決めろ。


なら。


少しくらい。


自分で言う。


「いや」


スージーが見る。


「そう?」


「あれは」


言え。


「……嬉しかった」


言った。


スージーの猫耳が。


ぱっと。


立った。


リーゼは。


耐えられず。


すぐに続ける。


「分布調査は危険が伴うからな! 安全を気遣われること自体は合理的で――」


スージーが笑った。


「はいはい、大尉」


「何だ、その言い方は!」


「嬉しかったんでしょ」


逃げ道を。


全部塞がれた。


リーゼは。


小さく。


「……まあ」


と答えた。


         ◇


「じゃあ」


スージーが言う。


「また言うね」


リーゼが止まる。


「……また?」


「仕事行く時」


スージーは。


少し照れながら。


笑った。


「気をつけて、行ってらっしゃいって」


リーゼは。


言葉が出なかった。


嬉しい。


それだけは。


もう。


分かる。


でも。


何と返せばいいか。


分からない。


だから。


「……好きにしろ」


としか。


言えなかった。


スージーは。


「うん」


と。


嬉しそうに。


答えた。


         ◇


しばらくして。


背中に。


手が触れた。


スージー。


いつものように。


ゆっくり。


撫でる。


リーゼは。


少し。


身体を預けた。


昨日までと。


同じ。


でも。


同じではない。


エヴァは言った。


自分で決めろ。


今。


リーゼは。


この手を。


どけてほしくなかった。


だから。


どけなかった。


それだけで。


今は。


十分だった。


遠く。


例の森。


「お゙ほー……」


リーゼの肩が。


びくっ。


スージーの手が。


もう一度。


背中を撫でる。


「大丈夫、大丈夫」


反射的に。


口から出た。


「……斧」


「駄目」


「松明」


「もっと駄目」


「……分かった」


リーゼは。


小さく。


息を吐いた。


大尉としてなら。


分布を測る。


増殖速度を確認する。


管理区域を決める。


果汁池の排水を検討する。


焼却は。


たぶん。


通らない。


それでいい。


少なくとも。


今日は。


そして。


隣には。


スージーがいる。


リーゼは。


普通のバナナと。


普通のマンゴーを見る。


少しだけ。


肩をスージーへ預けたまま。


明日。


仕事へ出る時。


また。


あの言葉を。


言ってくれるらしい。


『気をつけて、行ってらっしゃい』


それを。


少し楽しみにしている自分を。


今度は。


否定しなかった。

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