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BABY BOMB!!  作者: 未芹


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Girl's Festa

「え、もう帰るの?」

ハナが驚いて声を掛けた。


12/23。

『PUREGIRL X'mas Girls Festa』の会場でのこと。


観客の大半は中高生の女の子たち。

20歳以上や小学生、その保護者達もいるが、何と言ってもモデル達に憧れる女子中高生の熱気はすごい。


もちろん、お目当てはモデルだけではない。

このフェスティバルの目玉に、若手俳優やアイドル、有名YouTuberも出演してしている。


雑誌「PUREGIRL」を購入して応募した当選者が集まって、今、この千葉にあるアリーナは最大の2万人で埋め尽くされていた。


トップバッターで登場した亜美を観て、興奮冷めやらずの客席の中、少し後方の関係者席でシノブさんがそっと立とうとしていた。

同行して来たハナが引き止めるが、「お誕生日の準備をしとかなきゃね。」


立派にトップバッターを果たしたべべがよほど誇らしいのだろう。笑顔のシノブさんを止める言葉はハナにはなかった。


戸惑うハナに「ハナは最後まで観てらっしゃい。帰りは必ずバブと合流してね。」

シノブさんはそう念を押す。


一緒に来たバブは席にはいない。

バブ達に直接危険は及ばないものの、まだ各地の施設への襲撃は間を置いては起こっていた。

そしてそれとは別に、やはりライトが言ったように中東アジフの反政府軍を名乗る部隊が国内に潜伏しているという情報も入って来ている。

動きがない為、こちらとしても警戒の段階だ。


バブは席にはつかず、会場の警護部隊の指揮をぐりに任せて単独行動をしている。

もちろん、首からバックステージパスを下げているので、どこにでも入れた。

シノブさんはそんなバブにハナを連れて帰るよう連絡を入れ、そっと会場を後にした。



フェスティバルはMCタイムに入っていた。

トップモデルの三笠あかねなど高3生を中心に、高2の亜美達や高1のまだまだ新米モデル達もいる。


とはいっても、亜美のように中学生モデルから、そのままPUREGIRLのモデルに上がって来た者もいる為、最初からファンがついている者もいる。


みんなうちわに名前を書いてアピールし、自分の名前を見つけた出演者達がステージ上から手を振っていた。

キラキラ眩しい世界の中で、今日、一際目を惹いているのは間違いなく藤城亜美。

べべだった。


「べべってすごいなぁ。」

いつもは辛口なハナも、身内の欲目でなく、輝くべべのステージに見惚れていた。


(もし学校で、今日このイベントに行くなんて言ったら大騒ぎだったな。ましてや亜美ちゃんの席だなんて絶対言えない。)


目立ちたくないハナは、もちろん学校では亜美と暮らしている事を内緒にしている。

でも、こうやって関係者席を用意してもらって見るべべは、シノブさんではないが、本当に誇らしかった。


(マーダーじゃなかったら、この世界でもっと輝けるのに。)

べべにドラマのオファーが来たことも、それを蹴ったことも知っている。


べべが望んでいないことは知っている。

だが、ハナも勿体ないと思っていた。


(べべは、この世界が似合ってる。)


MCも終わり、怒涛の終盤。

主力メンバーがミニドレスで登場だ。

あまりの可愛さに客席が大歓声で揺れた。

見ればべべもクリスマス用のキュートなドレスに身を包んでいる。


「亜美の時は孫にも衣装だな。」

いつの間にかバブがシノブさんがいた席に座っていた。


(良いなぁ、べべ。バブに褒められて。)


年上なのに、不器用なツンデレのバブとべべが可愛くて、ハナは思わずニヤニヤしてしまった。


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