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BABY BOMB!!  作者: 未芹


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都立浮葉東高校 文化祭 ②

「バブ、13時10分ってどこにいるの?」

聞いたところで、"わかんねー"

そう言われると思ってた。

 あのね、軽音のステージタイムだよ。来てくれないかな。

だけど、タイムテーブルが出る前にバブが唯一クラス当番で教室の展示物の見張りをするのが午後1番らしいと、既に聞いて知っていた。

 情報元はベースの燿ちゃん。

隣の3組でバブと同じクラスだからとこっそり教えてもらっていたのだ。

あの安堂尋が、誰かに"代わって"なんて口が裂けても言わないな。

しょーがない。

はるながステージを録画してくれるから、その画像を後で見てもらおう。

 結局バブに声を掛けられないまま、朝一番のリハーサルを終えた。


 文化祭は例年は2日間あって、1日目が校内祭、浮葉東高生とその家族だけ。2日目に一般も入れる。

 それが今年は何故か1日だけの文化祭となった。

このイレギュラーのせいなのか例年通りなのか、朝から思いの外混んでいた。

「亜美ちゃん!早く行かないと模擬店のやきそばが売り切れちゃう!」

リハーサルが終わったばかりの私を誘いに、はるなが部室に入って来た。

 毎年、模擬店の人気の食べ物は午前中に売り切れてしまうらしい。今年は1日しかない為、いつも以上に激戦だろうと心配して、亜美を呼びに来たのだ。

はるなって、私よりお節介成分が多いかも。

顔が思わず笑っていた。


 軽音部のステージは午後1番。お昼ご飯は11時半までに済ませるよう言われていた。

 はるなが来てくれたお陰で、無事、人気の焼きそばとチュロスをゲット。

 10月はまだまだ暑くキンキンに冷えた模擬店の飲み物が飛ぶように売れていた。

「絶対買っといた方がいいって。なくなったら外のコンビニまで走らなきゃだよ。」と、これもはるなが教えてくれて先に買えた。ホントにありがとうだよ。

 ふと見れば学校据え付けの自販機は既にほぼ赤文字で売り切れになっていた。


 中庭のベンチで早めのお昼を食べていると、一般で入ったらしい他校生3人組に声を掛けられた。

「亜美ちゃん!大ファンです!」「PUREGIRL毎月買ってます!」「今日、亜美ちゃんを観に来ました。」目をキラキラさせて口々に言う。

「ありがとうございます。体育館に来てね。午後1番のステージなの。楽しんでいってね。」

握手しながらモデル・藤城亜美として最上級スマイルだ。

3人はきゃあきゃあ言いながら何度も頭を下げて戻って行った。

「うわぁ、本物の藤城亜美だ。」はるなが隣で、感動してる。え、今更?

でも。えーと、ありがとう。ちょっと照れる。

 食後、一緒に校内をゆっくり回ったり出来ないことをはるなに詫びて、また部室に駆け戻る。


「亜美ちゃーん。」メイクに手こずっていた原が泣きついて来た。原ちゃん、普段ノーメイクだもんね。

 急いで原のメイクと和佳のヘアセットを仕上げて、自分のメイクに取り掛かる。

 普段の撮影はプロのヘアメイクさんがついているが、さすがにモデル歴の長さは伊達ではない。

当然セルフメイクも得意だったりする。今日はいつものポニーテールや下ろしたままとは違い、髪型も手早く作っていく。

 モデルの顔を見せると、いつもバブには、ガサツなくせにと驚かれるが、失礼な。こっちもプロだい。

ふたりのヘアメイクは、早くても丁寧に仕上げた。

 出来にご満悦なふたりは、さすがは亜美ちゃん、可愛いと言いながら何度も何度も鏡を見ては自撮りしてる。

 そんなに喜んでもらえるとアタシも嬉しいよ。


 次は私のメイクっと。

 カバーの2曲は乗りの良い人気曲。私が作詞したオリジナル曲は、多聞が曲をつけてくれたバラード。

さあて。メイクはどっちに寄せようかな。


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