表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
BABY BOMB!!  作者: 未芹


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

31/57

ミッション VS 東波学園 ②

ピストルを右手にした男は左腕で口の辺りを覆っている。

催涙弾でもある煙幕で顔が涙でボロボロだ。


(痛くてもさ、その銃、片手では撃てないだろ。オッサン。)


低い姿勢で突進する。

足音を察知して銃口を向けてきたが、反対側からべべも向かっていて涙顔の男が慌てている。


「ダメだよ。」


突然耳の後ろから声がして、男が震え上がった。その隙に銃を奪う。


(慣れないヤツがぶっ放すのは危ないって。)


銃に慣れていないところを見ると、こいつはただの富豪で鴨なんだな。

大方、幼い花嫁でも買いに来たんだろう。


(下衆め。唾でも吐きかけときゃ良かった。)



テキパキと結束バンドで後ろ手に固定し始めたべべにヤツを任せて、次に後方出口を目指して来るゲスト達を見た。



走る前に煙幕弾を追加。

俺が投げた合図で他の場所からも新たな煙が上がり始める。


(この煙幕弾。改良した特別製だけど、それでも5分も持たないんだよな。)


煙幕が薄れたら2階のギャラリーから狙い撃ちにされるから用心用心。


(蜂の巣だけは勘弁ね、と。)


先にヤツらを狙う。煙の中から2階に照準を定めた。


バカみたいに油断してギャラリーから身を乗り出してるヤツらから順に撃つ。


その上手の殆どが倒れていくのを見て、下手側のヤツらが慌てて姿勢を低くした。


(だが煙幕の中は狙えないだろう?)


自分たちの仲間や大事な顧客に当たるかもしれないから。


俺がフロアから射撃していた隙にグリが下手ギャラリーに駆け上がっていた。


ステージ横から入って手前のヤツから撃つ。


いきなり2階に現れた敵に慌てふためいた兵士が次々にグリの餌食になっていた。


(グリのヤツ、ついでに残っていた上手の2人のスナイパーまで倒してくれちゃって。助かるぜ。)


これで万一煙幕が晴れても、上から狙われる事はなくなった。よし。


俺はまた走り出した。



中にいた壁際の兵士は予想より少なかったようだが、まだ残っている。


グリがそのまま2階ギャラリーからライフルで狙いはじめた。このゴーグルの性能の良さよ。


(倒れたヤツらは何が起こったかわからなかったろうな。)


よし、当初の予定通りプランAも追加され、やっと効率があがった。

こっちは人数で負けてるからね。飛ばして行くぜ。



(それより、ホスト側のボスが見当たらないのでは。)



誰が、というには顔が判らないが、見た感じホスト側で護衛されている者がいない。


(これはどうなってるんだ。)


ゲストの護衛達を倒しながらふと思い当たる。


こいつらダミーか!


ゲストは恐らく本物だろう。

だが、ホスト側、この学園の裏の顔役らしき者達や、いる筈のその屈強な護衛の姿が見当たらなかった。



いやに簡単だと思ったぜ。


だが、侵入計画が漏れている訳ではないはず。だとすると。


ホスト。

この学園を仕切っている東アジアマフィアの上の連中は最初からこの中にはいない。


恐らくこのオークションをどこか遠隔操作している場所が別にある。



ステージ上でアナウンスをしていた司会の男はどこだ。


見渡すがいつの間にか姿を消している。


(くそぅ、時間がない。)


外部との無線連絡が取れないので、行動する時間は細かく決めてある。

制圧に要する時間。捕縛する時間。脱出する時間など。


(予定が狂うのは、このネットの中じゃ困るんだよな。)


それぞれ敵を倒しながらべべとグリが近くに来た。


「ボスがいない。こいつらダミーだ。」


ふたりが振り向いた。

フロアは残り1/4ほどか。7人に任せて外に出ると指示を出す。


「べべ、グリ、行くぞ。」

ラジャーとふたりが走ってついて来る。


もちろん、俺との間にいる兵士を一発で片付けながら。



後方の正面入口の手前で片手を上げて止まる。


恐らくドアの傍に見張りがいるだろう。


だが。ドアを開けた瞬間、どこかで銃撃戦の音が聞こえ、辺りに人影はなかった。


「バブ、トラックの方じゃない?」


べべが言うのは通用門から入った別働隊と、外の兵士が戦闘中じゃないかと言う意味。


近くに見張りがいないならと、俺たちは全速力で駆け出した。



「目星はついてるのか?」グリが訊く。


(当たり前だっつーの。俺を誰だと思ってんの。)

面倒くせー。



言葉にする代わりにウインクひとつ、飛ばしておいた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ