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剣を色々な角度から見たレオンは、何か確信を持って、きつく睨みを効かせた目をリリーに向けた。
「これジェイドのだろ。なんでお前が持ってんだ」
「も、もらいました」
「あ? 俺の目見て、もっぺん言ってみろ」
「ジェイドから、もらいました」
「ふざけんなよ。これは俺がもらう予定だったんだぞ」
レオンはニーナとのやりとりで声を荒げていた時とは打って変わり、ひどく落ち着いて見える。
だが、それはあくまで表面上の話であった。
先ほどまでの怒りは照れ隠しや気安さを内包しているのに対して、敵意や害意、あるいは殺意にも似た明確な暴力性が感じられた。
「あの、欲しいなら、あげましょうか?」
そんなレオンの機微を感じ取ったリリーは、つい癖で、その短剣を譲る提案をしてしまった。
一瞬、何を言われたのか理解できずに固まったレオンは、みるみる内に顔が真っ赤になっていく。
「お前、俺のこと舐めてんだろ」
「……いえ、人はまだ舐めたことはなくって。靴とか土ならあるんですけど」
「ぶっ殺してやる」
まさに一触即発という危機にあって、拍手が二回打たれた。
「はいはい、そこまで」
リゼは間に割って入り、レオンから短剣を取り上げてリリーへと返す。そうしてまた、宥めるように、努めて優しく注意する。
「レオン、その怒りはジェイドに向けるべきものでしょ。
リリーも、大事な物を簡単にあげるなんて言ってはダメよ」
「「でも」」
「でも、じゃありません。まったく」
「息ピッタリじゃん」
「ニーナ」
「おーこわ」
「……やっぱり納得いかねぇ。おいお前、俺と勝負しろ」
「勝負?」
「俺が勝ったらその剣よこせ」
「負けたらどーすんのよ」
「そんときは諦める」
「リリーにメリットないじゃん」
「勝負の内容は?」
「えー、リゼまさかの肯定派?」
「こいつも魔力使えんだろ。なら模擬戦しようぜ」
「うっわさいてー。年下の女の子と殴り合いとか、だっさ。恥を知れ恥を」
「いちいちうるせぇな。どうすんだよ、やんのかやらねぇのか」
答えに困ったリリーは伺うようにリゼの方を見たが、目を逸らされてしまう。
自分で決めなさい。暗にリゼはそう言っているわけだが、リリーにとってそれはもっとも苦手なことである。
そうしてまた、言葉を失い沈黙が続けば、意思というものは時間経過と共に薄れ、唯々諾々と要求に従う他なくなってしまうのだ。
「やります」
レオンとは目を合わせず俯きがちに返答するリリーなどは、その典型であり筆頭だった。
「よろしい。ルールは私が決めるけど、異論はないわね?」
「ねぇよ」
「リリーは?」
「大丈夫です」
「武器は木剣、勝敗は武器を落とすまたは破壊させられた方、それと降参を宣言するのも負け。以上、質問は?」
「なんで武器落としたくらいで負けなんだよ」
「武器を落とすのは不注意か相手の技術、戦術が上手の場合。その状態で武器を落としたなら、死んだも同然でしょ」
「自分から落として隙を作ることもあるだろ」
「それで作れる隙なら、武器を持った状態でも作れるのよ。それともレオン、あなたが徒手で剣を持った私に勝てるというなら、一考の余地があるけど?」
「無茶言うなよ。……分かった、それでやる」
「リリーは?」
「大丈夫です」
リリーの返答に短く溜め息を吐いたリゼは、「二人は庭に出て準備なさい」と促して、残った三人は観戦するべく二階のバルコニーへと上がった。
「ねえ、どっちが勝つと思う?」
柵にもたれかかって楽しそうに眺めるニーナが誰とはなしに尋ねた。
「さすがにレオンじゃないかな。体格も経験もまるで違うから」
腕を組んで心配そうに二人を眺めるダズが予想する。
「リゼは?」
「順当にいけばレオンね」
「へー、その言い方だとリリーにも勝ち目があるって感じ?」
「そのためのルールだもの」
「なになに、どんな秘策があんの?」
「見てれば分かるわよ」
訓練用の木剣を持ち、適切な距離についた二人は、それぞれ武器を構える。
「それでは、試合開始!」
準備が完了したと判断したリゼは、凛とした声を張り上げて、開始を宣言した。
〇ストーリー要約
・リリーの短剣がきっかけでレオンが勝負をふっかける
・リリーは流されるままに勝負を受ける
・勝負の内容は木剣を使った模擬戦、リゼの合図で戦いが始まった




