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幕間
泣き疲れ、眠ってしまったフィオナを見届けてから、そっと部屋を出た。
静かな廊下をしばらく歩いたところで、堪えきれず壁を殴りつける。
鈍い音が響き、拳に痛みが走ったが、それでも足りなかった。
腹が立って仕方がない。
怪我をしたと聞きながら、どこを怪我したのかすら確かめなかったセレーナに腹が立つ。
無理やり連れて行こうとしたレオリオに腹が立つ。
打ちのめされたフィオナを無自覚に傷つけ続ける彼らが許せなかった。
そしてそれ以上に許せないのは、そんな状況から彼女を守りきれなかった自分自身だった。
拳を握り締めたまま、しばらくその場に立ち尽くす。
やがて、ゆっくりと顔を上げた。
――もう、同じことは繰り返させない。
踵を返し、歩き出す。
向かう先は、父の執務室。
一つの決意を胸に固めて。




