027 ジェード青年
GM「あなたは思わずオニキスの立派なもの(多分大腿筋)を凝視してしまいました」
ミオ「あ、うん、眼鏡が似合いそうな理知的な風貌なのにね。凄かった///」
GM「初心ですね(笑)」
ミオ「う、うるさい」
なんだかデジャブを感じつつジェード君を見守っていると、今度はわたしに襲い掛かってくるようなことはなく、代わりに。
「え、ジェード君なの?」
ジェード君が人間になった。緑髪翠眼で身長はそんなに高くなくて、細身の体。オニキスが理知的だったのに対してジェード君はワイルドというか、やんちゃそうな感じ。髪と目の色は現実じゃ見られないような色遣いだけど、ゲームの中だからか妙に様になってる。そしてこっちもイケメンだけど裸じゃなかった。
「はいマスター。実は以前に習得したスキル“擬態”でマスターのような人族の姿になれないかこっそり練習してまして。なかなか機会がなかったんですが」
ああもう陰でそんな努力してるとかほんと君はー。だき、っとわたしはジェード君を抱きしめた。身長的には抱き付いたって感じだけど。うーん、癒し系。そして、いままで身振り手振り(?)のジェスチャーだったジェード君が喋ってわたしは感無量だよー。良い声してるねぇ。
(ふっ。マスターは俺のマスターだ。お前なんかにゃ渡さねえ。俺はお前みたいに間抜けじゃないから服も忘れてねえしな)
(ほう、我に喧嘩を売るかスライム。いい度胸だ、買ってやろう。我が魂を捧げた主をスライムごときにどうこうされたくはないのでな。今はひと時の極楽を味わっておくがいい)
ん……なんかわたしの背後で火花が散るエフェクトがかかったような……気のせいかな。
さて、わたしは存分にジェード君にすりすりしたあと、オニキスに触れて、ステータスを見てみた。実はずっと気になってたんだ。
個体名:オニキス (レベル220)
状態:正常、ミオの眷属・魂の隷属(主人:プレイヤー“ミオ”)
種族:ハイグリフォン
称号:空を統べる者・魂を捧げし者
HP:12600
MP:8900
STR:6200
POW:4200
VIT:5800
DEX:1800
AGI:6700
LUC:3800(+1601)
スキル:天空の覇者(レベル-) 最上級風魔法(180) 上級光魔法(127) etc
ふぇぇぇぇ。ステータス高い。なにこれ。ゼロ多くない?
わたしのステータスと比べるとひどい差に見える。何倍か数えるのも馬鹿らしいほどの開きだ。
そしてグリフォンだったんだ。下半身の獣っぽいのはライオンだったのね。
キャラネーム:ミオ (レベル1)
種族:人間
職業:狩人×魔物使い
称号:久遠の支配者
HP:15
MP:5
STR:10(+113)
POW:10(+60)
VIT:10(+60)
DEX:10(+60)
AGI:10(+60)
LUC:10(+1661)
スキル:狩人の心得(レベル179) 弓術(165) 探索術(124) 狩人の目(80)
魔物の主の極意(288) 隷属の調べ(263) 戦慄の調べ(92)
鼓舞の調べ(89) 調律の調べ(72) 安息の調べ(56) 永眠の調べ(13)
楽器演奏 (182)
ほんとにわたしなんかが主でいいのかちょっと疑問に思うけど……、まぁ本人がいいって言ってるし気にしない方がいいのかな。
さ、それじゃ問題も片付いたところで帰る?
実はわたし、さっき空の上ではしゃいだせいか眠くって。みんなでお昼寝でもどうかな。
ついにジェード君も人間の姿に。これで喋れます。ぬるぬる動きます。……それはもとからか。
次回はいきなり初の戦闘っぽい戦闘。




