表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
デスゲームを楽しむために  作者: すずひら
session2 黒の従者
25/143

025 封印解除

GM「あなたはオニキスに思いを伝え、彼はその思いにこたえてくれました」

ミオ「うん、嬉しいねぇ」

GM「そうですね。……あなたの笑顔はわたしには少し眩しいです」

ミオ「そう?」

 オニキスに名を与えた後、さっきまでハーモニカに変形してくれていたジェード君が不機嫌そうにふるふる揺れていた。いや、不機嫌というより、これは。


 「なに、ジェード君拗ねてるの?」


 なんだこの可愛い奴め。心配しなくてもわたしの一番の親友は君だよ。

 わたしは『拗ねてなんかないやい』とさらに拗ねてしまったジェード君をぎゅっと抱きしめる。ぷにぷに。


 『あー、ごほん。麗しき主従愛はいいのだが、我が主よ。結局この封印はどうするつもりなのだ』


 ああ、そうだった。まだ一番厄介なのが残ってたんだった。

 よし、ジェード君、最後のひと踏ん張りだ。頑張ろー。


 「とりあえず考えてる方法は二つ。まず一つ目やってみよう。失敗したら二つ目ね」


 ジェード君に再びハーモニカになってもらってわたしはスキル《調律の調べ》を発動させる。このスキルは名前からは分かりにくいけど、状態異常を打ち消す浄化系のスキルだ。封印は状態異常として表示されていた。ならこれで完全解除まではいかなくても、弱体化くらいはできるかもしれない。

 

 《システムロール:“調律の調べ”発動。POW+1/2LUC対状態異常“封印”抵抗値800の対抗ロール。判定。(70+780)-800=50→36 成功。続いて調律度判定に移ります。1d10による判定。ロール……06 調律度判定“良”。対象の状態異常の段階を1段階下げます》

 

 ん、成功したのはいいけど“良”か。01・02なら“秀”で完全解除、03・04なら“優”で2段階ダウンだったから残念。まぁ、09・10の“不可”の失敗を引かなかったのは運がよかったとも言えるけど。ちなみに5~8が“良”だから、まぁ確率的には妥当な結果ではあるよね。さて、これで勇者が施したという封印はランクが一段階落ちた。具体的にどの程度下がったのかはわからないけど、少なくとも効果はあるはず。

 わたしは次に《鼓舞の調べ》を発動させる。《鼓舞の調べ》は発動率が固定基準値60で、発動すると対象の全ステータスを2d10%上昇させる。最低でも2%、最高で20%もの強化が可能な良スキルだ。効果時間はスキルレベル秒だからいまはまだ39秒しか持続しない。でも、封印を破るには短い時間で十分なはず。

 

 《システムロール:“鼓舞の調べ”発動。固定基準値60。判定。60→46 成功。続いて鼓舞度判定に移ります。2d10による判定。ロール……9+1=10 対象の全ステータスが10%上昇します》

 

 9と1……。ピーキーだけど合算では平均ひいたかー。まぁ確率的には妥当なとこかなぁ。


 「よし、オニキス。封印力づくで破っちゃえ」


 これがわたしの第一案。封印を破るなんてどうすればいいのか謎だけど、すごくわかりやすいヒントがあった。

 ――鎖。

 封印は状態異常扱いだけど、実際には物理的な【神霊縛鎖】というアイテムによってかけられている状態異常。なら、力づくでこの鎖を壊してしまえば封印は解ける……はず。きっと!

 

 《システムロール:道具破壊。“オニキス”のSTR+POW+1/2LUC対“神霊縛鎖”抵抗値2500の対抗ロール。判定。(1364+924+583)-2500=371 自動成功。“神霊縛鎖”は破壊されました》

 

 瞬間、甲高い音を立ててオニキスを戒めていた鎖が弾け飛んだ。鎖の破片がキラキラと宙を舞う。

 オニキスはその巨体を数百年ぶりにゆっくりと起こす。筋肉痛とかにならなきゃいいけど。

 

 そして、低すぎた天井に頭をぶつけた。


 ……ちょっと、笑えないよー。洒落にならないくらい天井にヒビはいったんだけども。これ崩落とかしないよね。生き埋めはやだよ。


 『ああ――久しく忘れていた感覚だ。数百年ぶりに暴れまわりたい気分であるな』


 ジェード君の時みたいに暴れたら大変なんだけど。それにここだと狭すぎるよ、オニキス。


 『クク、我が主よ、心配には及ばぬ。さあ、我が主とその眷属よ。この背へ乗るといい。我が庭へ招待しよう』


第2案を使うまでもなく成功させるミオさん。調律の調べが失敗してると鼓舞で20%ステ上がっても自動失敗になる程度の鎖の抵抗値でした。第2案にどんな方法があるかはいまの情報開示レベルじゃ推理しようがないですね、すいません。

それにしてもここまでミオさんダイス失敗してないんじゃ。リアルラック高すぎる。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ