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Kissから始まる魔法学園  作者: 栗間屋 ラヒ
第5章 Kissから始まる文化祭
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第93話「記録動画」

やはりか。

オレは、なんとなくこの話題がくると思っていた。


だが、


「なぜ、そのことをオレに聞く? オレはあの会場にいなかった。正直、四獣学院の試合は見てすらいない。だから、オレには噂程度のことしか言えんぞ?」


今言葉にしたように、オレにはなにも言えんのだ。

本当に四獣学院のことは噂程度でしか知らず、まったくと言っていいほど、なにも言えない。


だが、瀧川紫龍は首を振り、


「ボクがそんな無意味なことをすると思うかい? キミにはコレを見た上での感想を聞かせて貰いたい。」


と言ってから、瀧川紫龍がコレと言った品をオレに差し出してくる。


瀧川紫龍がコレと言った品、それは一枚のCDだった。

表面には『魔法学園競技大会・擬似魔法戦争決勝戦・明緑VS四獣』と書いてある。


それを見て納得した。

だが、


「なるほどな。たしかにコレを見ればオレの感想やらなにやらを聞けるな。 だが、なぜわざわざオレに聞く? 別にオレに聞かなくても、実際にやったお前らの方が色々とわかるだろ?」


オレは思ったことをありのまま伝えた。


正直、オレは、明緑ウチにはない、かなりレアな映像を見る機会をオレに与えてまで聞く意味がわからなかった。


それに対して、瀧川紫龍が放ったのはたった一言だけだった。


「理由なんて、キミがボクに勝ったから、じゃ不十分かい?」



その言葉を聞いたとき、オレは唖然とした。

『たったそれだけでライバル校に重要な情報を与えるのか』そう思った。


いや、その前に思ったことが一つある。

それは・・・





この人、マジカッケー!ちょーリスペクトだわ!


という平凡な感想だった。









さっきの一連の流れが終わり、オレたちはそのCDが見れるコンピューター室へと移動した。

そして、CDをパソコンへと入れ、動画を見る。


その動画を見ているオレの感想は、

『想像以上に明緑と四獣では実力差があるな』ということだった。



まず、本隊同士の抗争では明緑の本隊は壊滅状態になった。

だが、四獣学院の方は半数程度までしか減っていない。


それは遠目から見るとなにが起こっているかはよく分からない。

だが、よく見てみると明緑の本隊の連中が狙撃されていることがわかった。


そして、数分見てみると、見たかったモノの一つ、高田さんの一騎打ちが始まった。

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