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Kissから始まる魔法学園  作者: 栗間屋 ラヒ
第4章 Kissから始まる決闘
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第77話「SS級」

伸びてくる龍の頭を躱す。

が、また水の塊から龍の頭が伸びてきた。

しかも、今度は3つもだ。


オレはそれを避けようとするが、今度はオレが避けようとしている方向へと龍の頭がカーブする。

だが、オレは龍の頭の一つに向けて、火炎砲フレイムキャノンを放ち、他の二つを避けてから、その場から距離を取った。


だが、オレが着地するタイミングで、オレの背中に衝撃が走る。

そして、オレは見事に吹き飛ばされた。


起き上がって背後を見てみると、氷の巨人が右腕を振り抜いているのが見えた。






得体の知れない強力な詠唱魔法に、蒼氷の巨人フローズン・タイタンか。

ちょっとどころじゃなく厄介だな。



と、思考しているオレに向かってまたまた龍の頭が伸びてくる。


また数が増えており、今回は7つだ。

だが、オレはそれらを避けきってレインに駆けていく。


だが、またも氷の巨人が立ちはだかる。

そして、背後にはUターンをした龍の頭が向かってくる。


迫り来るこの状況に舌打ちをして、氷の巨人に斬りかかる。

今度は、炎を纏った剣だけでなく、炎斬フレイムスラッシュという魔法も使って、徹底的に氷の巨人を斬りに行った。


そして、ほんの数秒で氷の巨人を倒し、レインの方へと向かう。

が、倒れた氷の巨人を抜けた先に待っていたのは龍の頭だった。


先ほどよりも大きく舌打ちをし、火炎砲フレイムキャノンを放つ。

そして、横へと全力で跳ぶ。

なぜなら、オレの背後から迫っていた龍の頭がオレに噛み付こうとしていることがわかっているからだ。


実際に、今までオレのいた場所に龍の頭が集まっていた。

だが、オレの視線はそこではない場所へと移っていた。


いや、先ほどまでオレがいた場所を見ているのは変わらないのだが、オレが見ているのはオレの背後から迫っていた龍の頭ではなく、前方から迫っていた龍の頭だ。


なぜなら、龍の頭は沸騰せずに、数瞬でオレの火炎砲フレイムキャノンを消火してから、オレへと向かっていたからだ。



そんなの当たり前じゃないか。

と、思うかも知れない。


だが、オレにとっては当たり前じゃなかった。

なぜなら、オレが放った火炎砲フレイムキャノンはかなり温度を高くしており、水くらいならすぐに沸騰させてしまう温度にしてある。


なのに、あの龍の頭はまったく沸騰せずに・・・・・・・・・、向かってきたのだ。


つまり、あの液体はただの水ではない。

そして、そのことにオレは驚愕していた。


なぜなら、普通の水属性の魔法使いは、100℃で沸騰する水を生成して攻撃する。

そして、作ることができるのは水、または氷のみ。


だが、あの龍の頭は100℃で沸騰しなかった。



そこから導き出される答えは一つだ。


あの龍の頭は水ではなく、レインの魔法によって液体化させられたなんらかの気体だ。

そして、それはおそらく空気中に最も多く含まれている気体である窒素ちっそだ。




そして、それはこんなことにも結びつく。




──液体化させた窒素を操るなんてことができるのはSS級の魔法だ。





そのことに驚愕したオレがレインの方へと顔を向けると、レインはにこやかな笑みをうかべていた。

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