第50話「妖刀の能力」
とりあえず剣を構えたが、あの刀の能力がわからない以上、迂闊に近づくのは危険だ。
そう判断したオレはとりあえずもう一度鋼鉄砲を放つ。
が、またそれもあの刀に斬られた。
「じゃあ、これならどうだ!」
そう言って今度は、火炎砲を放つ。
すると、それも容易く斬られてしまった。
なっ!?
どうなってんだよ、あの刀は!
オレが今、放ったのは火だぞ!?
なんで、斬れるんだよ!
「なっ!?
どうなってんだよ、あの刀は!
オレが今、放ったのは火だぞ!?
なんで、斬れるんだよ!
・・・とか、思っただろう?」
「なっ!?」
オレの心の中が読まれてんのかよ!?
オレの思ったことを一言一句しっかりと言えるとか、もうチートすぎんだろ!
「? 適当に言ったつもりだったんだが、表情から察するに、なんとなく合ってたみたいだね。・・・なんかすまない。」
「いや、謝んなくていいから!」
・・・なんとなく悲しくなるし!
「うん。では話を戻そうかな。ボクの刀のことについてだったね。」
「あ、あぁ。」
なんだなんだ?
自分の刀の能力でも話してくれるのか?
・・・って、そんなわけないか。
あれほどの天才が自分から不利になるようなことなんてしないよな。
うん。そうに違いない。
「じゃあ、ボクの刀、『血塗らし』の能力なんだけど。 この刀はね、ボクの間合い、つまり、半径約1メートルに入った物体をなにこれ構わず斬る、っていう能力なんだ。」
言ってくれたよ!
なんか向こうが思いっきり説明してくれたよ!
ありがとうございます!
「ムッ!?
言ってくれたよ!
なんか向こうが思いっきり説明してくれたよ!
ありがとうございます!
・・・とか、思ったりしただろう?」
「なっ!?・・・ちなみに聞くが、それも適当か?」
「あぁ、適当だ。まさかまた合ってたのか?・・・顔で判断しただけだったんだが。・・・なんか、すまない。」
「いや、謝んな!こっちがなんか悲しくなるだろ!」
オレは素早くツッコミを入れる。
「あ、あぁ。すまない。」
「だから、謝んなよ!」
なんか、ギャグみたいな展開で忘れてたが、知りたかったあの刀の能力が分かった。
が、そうなると、もう1つ疑問が浮かび上がってくる。
それは、『なぜ、アイツは最初オレが突撃したときにその能力を使わなかったか』という点だ。
アイツは明紅の守備の要でもあり、明紅の指揮をとっている人物だ。
そいつが長い間、自分たちの本陣から離れていていいのか?
いや、答えはNOだ。
アイツ自身も早く自分の本陣に戻りたいと言っていたしな。
では、やはりなぜ?
そんな疑問がオレの頭を駆け巡る。
が、いくら待っても答えは出ない。
なので、手っ取り早い方法を使わせてもらう。
「なぁ、なんでオレが最初に突っ込んだとき、その能力を使わなかったんだ?」
オレは直接、そして、これ以上にないほどストレートに滝川紫龍に聞いた。




