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Kissから始まる魔法学園  作者: 栗間屋 ラヒ
第3章 Kissから始まる魔法学園競技大会 春の部
46/95

第46話「罠」

戦闘不能開始から数分が経った。

だが、しかし、高田とカインの激しい攻防は止まない。


高田は遠距離から爆発属性の魔法を放つカインに近づけないし、距離があるところからの爆発属性の魔法をカインに当てられず、カインは高田に十分なダメージを与えられない。


だが、高田がカインの爆発から抜け出すことに成功する。


だが、カインに近づこうとして、地面に仕掛けられている罠に引っかかった。

そう。高田が爆発から抜け出したのではなく、カインが罠のある場所に誘導した・・・・のだ。

そして、高田には爆発属性の魔法の雨が降り注ぐ。

それは高田に先ほどよりもダメージを与えることに成功していた。


「フッ、引っかかったな、高田純。」


カインが不敵に笑いながら言う。


高田はその言葉を、カインに突っ込みながら、聞いていた。

が、また地面に仕掛けられている罠に引っかかる。


「やめておいた方がいいぞ、高田純。 お前も気づいているだろうが、すでに私の近くには罠がいくつも仕掛けられている。それも私の仕掛けた爆発属性の罠がな。そして、もちろん、罠がいつ作動するかは私が決められる。」


爆発属性の魔法を高田に打ち込みながら、カインは言う。


が、高田は止まらない。

先ほどのようにカインの遠距離からの爆発を躱し、突っ込んでくる。

そして、案の定、罠に引っかかり、爆発属性の魔法の雨を食らう。


「なッ!? ここには私の仕掛けた罠がたくさんあるんだぞ? それに自ら突っ込んでいくなんて・・・」


驚愕した表情でカインは述べる。


だが、その最中でも高田は止まらなかった。

何度でも何度でも高田は突っ込み、罠に引っかかり、爆発属性の魔法の雨を食らう。

もちろん、それだけ攻撃されたら、高田であろうともダメージを受ける。

だが、高田は同じことを繰り返す。


「高田よ、狂ったか。」


カインにそう言わせるほどに。



だが、何回も、何十回も、高田は同じことを続ける。

そして、とうとう高田は罠を抜け出すことに成功した。


そして、今度こそカインに突っ込む。

そして、高田の必殺の右拳が放たれる。


だが、高田の必殺の一撃は避けられ、逆に高田はカウンターを食らう。


「なッ!?」


今度は高田が驚愕の表情を浮かべた。

高田は、カインの懐に飛び込めれば、勝ちだと思っていた。

事実、以前までは高田が、カインの懐に飛び込み、必殺の一撃を1発で当て勝っていた。

だから、高田はカインの懐に飛び込めた瞬間、勝ちを確信していた。


それなのに、カインは高田の攻撃を避けた。

そして、見事、カウンターまで浴びせてきた。


「こっちだって、お前の必勝パターンは分かってるんだ。 少し近接格闘の特訓をしていても不思議じゃないだろ?」


高田の驚愕した表情を見て、カインは不敵に笑いながら言う。


だが、それを聞いた高田は純粋にカイン・アドルフという男に感心を寄せた。

自分がどうやって負けていたかをしっかり理解し、そして、どうやったら勝てるかどうか考え、それを実行に移す。

それに対して、深く感心したのだ。


「ガハハハハッ!」


そして、高田は豪快に笑う。

自分の認めたライバルに対して。


「やはり、お前はいいな、カイン!お前と戦っていると心地よいわ!」


そして、高田が今、考えられる、ライバルに対して贈られる最高の言葉を発する。


「フッ、同感だ。お前との戦いは実に面白い。・・・ずっと続けていたいと思うほどにな。」


それに対して、カインも同じように返す。


そして、2人は笑って、また戦闘を開始する。

すでにカインの爆発属性の魔法は見切られていて、距離があると当たらない。

そして、カインの罠は先ほど高田がわざわざ全て作動させて・・・・・・・、なくなっていた。


それにより、高田は容易にカインに近づける。

だが、高田の動きは速くない。

それも、大して近接戦闘を学んでいないカインでもギリギリ避けることができるほどに。

そして、高田はカインに同じようにカウンターを貰う。

だが、カインはそんな近くで爆発属性の魔法を使って無事でいられるほど体が丈夫じゃない。

そのため、肉体強化魔法で強化されただけのカウンターだ。

そして、それはもちろん、高田に先ほどのようにダメージを与えられることができない。


だが、高田はすでにかなりのダメージを負っている。

そのため、低威力のパンチでも少しずつダメージが蓄積していった。

そして、そのため、高田のスピードは更に落ちていた。


戦いはすでに殴り合いの勝負となっており、高田が一撃必殺のパンチを当てるか、カインが高田か倒れるまでカウンターを浴びせ続けてられるかの勝負になっていた。

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