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Kissから始まる魔法学園  作者: 栗間屋 ラヒ
第3章 Kissから始まる魔法学園競技大会 春の部
38/95

第38話「ウザ男との出会い」

戦闘開始から数分後、高尾さんは敵の主力部隊を全滅させ、また敵の本陣まで駆け出した。


途中、また敵に出くわしたり、狙撃されたりしたが、敵を打ち抜き、また駆け出していく。


それを見て、ガチで思う。

この人が、味方で本当に良かった、と。


たしかに、相手は明緑(ウチ)に比べたら弱い学校だろう。

でも、単体なら弱くない人間もたくさんいるはずだ。


現に、さっきの主力部隊にいた何人かは、オレとやったら負けることはないが、少し時間が掛かるはずだ。

それを一気に相手にしながら、しかも一瞬のうちに一撃で仕留めてしまうなんて・・・

本当に、異常だとか、怪物だと言わざるを得ない。


こう考え込んでいるうちに、高尾さんは向かって来る敵を蹴散らし、敵の本陣に到着した。


ここまでくると、なんか、敵が可哀想になってくるな。

向こうの本陣にいる連中の顔も引き攣りまくってるし。


おっ!

最後に全戦力を投入したな?

ま、数分後、全員、高尾さんに打ち抜かれてるとは思うけど。


案の定、高尾さんは自分に向かってくる攻撃をすべて躱し、音属性の魔法を纏わせた銃弾で敵を貫いていく。


そして、服についた埃を払って、敵陣にあるクリスタルに魔力を込め始めた。


まだ勝利のアナウンスが聞こえないってことは、敵は全滅してないんだろうけど、敵陣には人が1人もいなくなった。


そして、十秒後、オレたちの勝利がアナウンスによって、会場中に伝えられた。




そして、次の日、その次の日も、高尾さんと異常な仲間たちの活躍により、快勝した。

(まぁ、ほとんど高尾さんが相手を殲滅するという無慈悲な作業に成り代わっていたが。)


もちろん、オレは本陣でヒマを潰すだけ。

とてもつまんなかったので、本陣にいるみんなと話をする時間が非常に長く感じた。

それぐらい、3回戦までは圧倒的な勝利を収めていた。



そして、また次の日、オレはいつものように控え室に行く。

その途中、角を曲がるとドンッと、音がして誰かにぶつかった。


「あっ、すみません。」


オレはぶつかった相手にすぐに謝った。


「ねぇ、君、よく前見てた?見てないよね?だから、この俺様とぶつかったんだよね?」


謝った様子を見て、ぶつかった男、背が高く、細身でいかにもめんどくさそうな、髪をツンツンと逆立てたチャラ男がこれまためんどくさいことを言ってきた。


「次から気をつけます。」


そう言って、立ち去ろうとしたが、


「次から気をつけます? 何言ってんの? そんなん当たり前でしょ? つか、今もやってたらぶつかったりしなかったろ?」


チャラ男はまだオレに吹っかけてきて、オレの足を止める。


「って、ん? よく見れば、明緑か。 なに、こんなのが、代表に選ばれてんの? やっぱ、カスだわ、明緑。 今までの試合も全部、高尾に任せてるし。それってやっぱ、高尾以外カスだからだろ? それに高尾もすげーとか、こえーとか言われてるけど、実際、大したことないんだろ? だって、その高尾も今からこの俺様ぶっ潰されんだし。」


あー、めんどくさい上に、実力も図れない、超絶めんどくさいタイプですか。

そろそろ、イライラしてきたんで早く控え室に行きたいんだけど。


「これから、俺様はモテまくるんだし、そろそろ行かなきゃ。じゃあねー。試合でちゃんと、俺様をカッコよく見せるような負け方してねー。」


あのめんどくさいヤツが去り、また控え室に向かったオレは、ヤツを試合で一瞬で葬ってやろう、と誓った。



そして、明緑の第4回戦の開始がアナウンスで知らされた。

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