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Kissから始まる魔法学園  作者: 栗間屋 ラヒ
第3章 Kissから始まる魔法学園競技大会 春の部
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第35話「オハナシ」

その問いに答えていいか、オレにはわからなかった。

口を開けば問題が起こる、口を閉ざしてもなにかめんどくさいことが起きる。

そう思ったからだ。


そう思った以上、喋るかどうか、早く決断しなくちゃいけない。


「慧君、早く言ってください。別に愛は怒ったりするわけじゃないんです。別に一夫多妻制も別にいいと思ってますし・・・ただ、愛がいないときに慧君のファーストキスがどんなメスブ・・・いえ、女性がどんな女性(ヒト)か知りたいだけですよ。」


愛は優しく諭すように言ってきた。


でも、一回、メス豚って言いかけましたよね!?


そのため、本当に言っていいのか、やはり判断に困った。


「早く言ってください。言わないなら、慧君のハジメテを今度は愛が奪っちゃいますよ?」


別にオレも男の子だし、嫌です、ってわけじゃないけど、そういうのはもっと親しくなってからだと思う。

まぁ、もう何回もキスしたりしてるので、親しいといえば、かなり親しいのかもしれないが。

それでも、もっと同じ時間を過ごして、オレも愛のことが好きになってからの方がいいに決まってる・・・多分。


でも、今の愛は捕食者の目をしてるしなぁ。

・・・なんか、沈黙を守るのが怖かったので、口を開くことにしました。


・・・何も起きないといいなぁ。

そう願い、少し間を開けてから言う。


「・・・オレがキスしたのは・・・高梨桃香という女の子とHASUZUグループの令嬢、羽鈴姫依という女の子だ。」


決心して言う。


「ッ!?・・・そう、ですか。」


愛もこんな答えは予想外だったらしく、驚きを隠せないでいた。

それからふっとしたようになにかを思い出したように聞いてきた。


「でも、魅月ちゃんはどうしたんですか?確か・・・許嫁とか言ってませんでしたっけ?」


「ああ。でも、まだキスはしてないんだ。」


「じゃあ、なんでキスしてないんですか?」


「それはな・・・ちょっとした命の危機で仕方なく、というか、なんというか・・・」


「?」


オレの曖昧な言葉に、首を傾げる愛は、かわいい上目使いのまま、それを追求してきた。


オレはすべてを話し、オレが森で殺されそうになったこと、HASUZUグループ本社ビルでウロボロスと戦闘を繰り広げたことなどを話した。


「・・・なるほど。わかりました。少し、仕方ないところもありますので、まぁ、許しましょう。でも・・・」


「・・・でも?」


でも、と言った愛に聞き返した。


「やっぱり、慧君が一人だと危険なので、愛がずーーっと一緒にいますね。」


「ということは、つまり?」


「ハイ。やっぱり慧君と同居することにしましょう。」


いや、それ、さっきから決まってなかった?

と、言いたかったが、言わない方が吉とでた。


「じゃあ、今から慧君か愛が死ぬまでもうずっと、慧君を監視してますね。」


かわいい上目使いをしながら、愛は言った。

いや、怖ェから。すっごく。



そんな会話をしたあと、学校に戻り、オレ達は特訓をした。


もちろん、オレと同居してる4人に、愛のことをしっかり説明して、だ。

やっぱり、同じ学校でけっこう仲が良かった魅月とは積もる話もあるようで、けっこう話をしていた。


そして、特訓が終了し、そこから、オレの家に移動。

家に帰ってきた。

もちろん、愛を含めた6人で。


そのことに愛はやはりというか、いろいろと言ってきたが、この話は今度にしよう。


かくして、オレは引きこもりの愛を部屋から出し、学校に通わせることに成功したのだった。

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