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Kissから始まる魔法学園  作者: 栗間屋 ラヒ
第3章 Kissから始まる魔法学園競技大会 春の部
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第31話「引きこもりの妹」

擬似魔法戦争のメンバーとして正式に決まったオレと魅月、それからレインは、高尾さんに実力があり、連携が取れるメンバーを連れて来いと言われたので、桃香と姫依を呼んできた。


だが、呼んできた二人に質問された。


「なんで私と桃香が魔法学園競技大会の目玉である擬似魔法戦争のメンバーに選ばれたのか聞きたいんだけど?」


「それ、私も気になる!」


確かに、オレもそっちの立場なら気になることなので素直に答えた。


「ふぅん。そゆこと。」


だが、聞かれたことに対して答えたオレに、桃香から、もう一つ、聞くのが当たり前の質問が飛んでくる。


「わかったけど。なんで、慧たちがメンバー決めしてるの?」


「それはだな・・・」


誰に聞かれてるかわからないので、オレは声を小さくして続きを言う。


「高尾さんが認めてる実力者が2、3年生にいないんだとさ。」


そこでオレの知ってる1年生の実力者から参加させることになったのだ。


「ふぅん。そっか。でも、確か、高尾さんだっけ?あの人が決められるメンバーは7人なんだよね?ここにいる全員でもまだ5人だけど、あとの2人はどうするの?」


ここで、姫依から新たな質問がくる。


「高尾さんがオレのところに来る前に2年生を1人、スカウトしたらしいから、あと1人。でもって、最後の1人も一応は高尾さんが決めてるらしいから大丈夫だと思うよ?」


「へー。」


そんなやり取りがあったあと、オレたちは特訓を始めた。



が、特訓をし始めて、数分後。

高尾さんがきて、オレを借りていくと言って、オレを連れ出した。

そのため、オレは、特訓をやめ、高尾さんとともに闘技場を出た。


「高尾さん、そういえば、今からどこに行くんですか?」


オレが当たり前の質問をする。

そうすると、少しの沈黙があったあと、高尾さんは答えた。


「オレの家だ。」


「なんでですか?」


答えはなんとなく察していたが、とりあえず聞いた。


「お前を連れて、オレの家に行くなんて、あの引きこもりロリのこと以外になにか用があると思うか?」


「デスヨネー。」


やっぱりか。


ちなみに、引きこもりロリとは高尾さんの妹、高尾愛(たかおあい)のことだ。

なぜ、引きこもりロリと言われているかというと、言葉の通り、高校1年生にもなって自分の部屋へと引きこもり、容姿が小学生、または中学生と言われてもまったく違和感がないくらい幼いからだ。


そんな事情を有する子の部屋になぜ、オレがきているかというと・・・


「オイ、ロリ。慧を連れてきてやったぞ。」


「えっ!?嘘!?本当に!?」


「あぁ。慧、お前の声を聞かせてやれ。」


「よ、よぉ、愛。元気にしてたか?」


その声を聞くと同時、部屋の鍵がガチャりと音を立て、ドアが開く。

だが、すぐに閉まった。

本当に、すぐ。コンマ何秒くらいだ。


でも、オレはその部屋の中にいた。

オレはそのコンマ何秒の間に手を引かれ、部屋の中に連れ去られたのだ。


「イテテ。って、うわっ!?」


そして、手を引っ張られた影響で、オレは盛大に倒れ、全身を床にぶつけたのだった。

だが、それよりも驚いたことがあって、痛みのことはすぐに頭から離れた。


それは、オレの体の上に部屋の中にいた少女が覆いかぶさっていたことだ。

そのため、中にいた少女の姿が明らかになる。


黒い髪をショートカットにした、肌がやけに白い少女だ。

背は大して高くなく、150cmもないことをオレは知っている。

そして、顔はやけに童顔で、本気で高校生かわからないくらいだ。


少女は唐突に言葉を発した。

その言葉は、外見のわりには落ち着いた声だったが、内容は落ち着いていられるものじゃなかった。


「慧君。久しぶりですね。やっと愛と愛し合う覚悟ができましたか?」

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