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Kissから始まる魔法学園  作者: 栗間屋 ラヒ
第3章 Kissから始まる魔法学園競技大会 春の部
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第28話「三年生のエース」

昼休みにまた高尾さんがきた。


どうも実力のわからない1年を魔法学園競技大会のメンバーに入れることに不満を持つ人たちがいるようで、放課後、そいつらに実力を見せに来い、ということだった。


確かにそれももっともだったので、反論せず、素直に放課後、闘技場へと向かった。


闘技場には、擬似魔法戦争に出場するメンバー70人のうち、50人くらいがいた。


それほど、オレたちの実力を心配しているのだろう。


そいつらに実力を見せつけろ!と言う高尾さんの言う通り実力を見せつけてやりたいが、やっぱ相手がいないと実力が見せられない。


なので、三年生の魔法戦部門のエースと言われている高田純(たかだじゅん)という先輩を相手に模擬戦をやることになった。


高尾さんは制服の上からでも分かるほどの筋肉があり、背もかなりある。

でも、顔はどことなく愉快な感じで笑っていてさほど怖いという感じはない。


「じゃあ、慧と高田の模擬戦は1分後に行う。それぞれ、準備して闘技場の中に入れ。」


高尾さん、すげぇな!

思いっきり先輩呼び捨てにしてやがる。

しかも、呼び捨てにされた先輩まで高尾さんに従順だ。

マジでやべぇよ、高尾さん!


1分後、オレと高田さんは闘技場の中で向き合って立っていた。


今回の闘技場は、岩場に姿を変えた。

岩場には余裕で身長を超える大きな岩がゴロゴロ転がっている。


その真ん中にオレと高田さんは立っていた。


そして、向かいあってから数秒後、模擬戦は開始された。


最初に仕掛けてきたのは高田さんだった。


肉体強化の魔法で突撃、パンチを繰り出すという単純なものだった。


さほどスピードがあるわけではないので、オレは余裕でそのパンチを避ける。


高田さんのパンチはオレの後ろにあった岩を一瞬で砕き、塵へと変えた。


は!?

なにあの威力?一回でも受けたら、相当やばいよ?


そんなことを考えてる暇もなく、次のパンチがくる。


一発め同様大したスピードはないので、余裕で避ける。


高田さんの攻撃も掴めてきたし、そろそろオレも攻撃させてもらおう。


迫る拳を避け、懐に入る。

そこから、ゼロ距離で火炎砲(フレイムキャノン)を放つ。


高田さんは吹っ飛ばされたが、大したダメージを与えられていなかったようで、すぐ立ち上がった。


は!?嘘だろ?

この攻撃って、一応、下っ端とはいえ、ウロボロスのメンバーでも少しは効いたんだぞ?

どんだけ頑丈なんだよ!?


そして、また高田さんは突撃してくる。

今度はさっきよりも速い。

でも、オレはそれを余裕を持って避け、もう一度ゼロ距離からの火炎砲を放つ。


やはり全然効いてないようだ。


それから、このパターンが何回か続く。

だが、やはりまったくダメージを与えられてるようには見えなかった。


少しづつダメージを蓄積させていく戦略もあるが、さすがにこれはダメージがはいらすぎだろ!


こりゃ、やべぇな。

大してすごいスピードがあるわけではないが、それでも速い方だろう。

そこから、あの威力の拳がやってくる。

カウンターを浴びても大してダメージにならない。


確かに三年生のエースと言われているのもわかる。


こんな男がこの学園にいたのかよ!?

すっげぇおもしれェじゃねぇかよ?


あぁ、オレ、今、笑ってんだろうなぁ?


やっぱりオレも戦闘狂なのかねぇ?

さすがにここまでくるとオレもウロボロスのメンバーの戦闘狂たちのことを強く言えねぇ気もする。


もうそろそろオレも少しづつ本気を出してくことにしようじゃねぇか。

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