第19話「楽しい楽しい拷問の時間」
さぁ、楽しい楽しい拷問の時間がやってきた。
うーん。
オレとしてはやりたくなかったんだがなぁ。
ま、いっか。
「お前らは、何者だ?」
最初の質問をする。
「俺達は元傭兵が主な便利屋ってとこだな。」
リーダーらしき男が言う。
その男は顔に傷が残っており、なんとなく威厳を漂わせていた。
「便利屋?そんなんじゃなくて、犯罪者グループだろ?」
「いや、今回のような案件を受けたのは初めてだ。いつもはやってない。」
「じゃあ、なぜ今回はやった?」
「金に目が眩んじまったのさ。たった1人の少女を殺すだけであの額だからな。」
「そんなんじゃ不思議にも思っただろう?」
「・・・・・・」
そんなこと考えたが、額が額だったらしいな。
「で、お前らの雇い主は誰だ?」
「・・・言えないな。」
やはり言わないか。
額が額だし、雇い主も限られてくるが決定打がないとな。
「お前の部下どもがどうなってもか?」
「・・・・・・」
リーダーらしき男は、沈黙を続けている。
あと、もう少しなにか必要かな?
「じゃあ、今から3分計る。お前が吐かないと、三分後、そこのメガネの肺を1つ取り出す。」
「・・・・・・」
黙っていると、すぐに三分は経った。
「三分経った。じゃあ、コイツの肺を取り出す。」
最低限に体を斬り裂き、肺を1つ取り出す。
そうすると、血で染まったメガネは呼吸が荒くなり始めた。
「今度はそいつを同じことをする。」
「・・・・・・」
それでも黙っていたので、さっき指さしたやつの肺を1つ取り出す。
そいつも同じように呼吸が荒くなり始める。
それをあと5回ほど繰り返すと、リーダーらしき男は口を開いた。
「頼むッ!もうやめてくれ!」
懇願してきたので、手は止めてやる。
「じゃあ、喋る気になったか?」
「・・・・・・」
「仕方ない。」
そして、7人目の肺を取り出したあと告げる。
「次は3分という時間制限を1分にする。」
言ってから、3分が経った。
さっきよりもコイツらの叫び声が3倍になる。
「もう言うから、やめてくれ。」
一応、手は止める。
「じゃあ、誰だ? 言ってみろ!」
「HASUZUグループの社長だよ。」
「・・・やっぱりか。よし、お前らにもう用はない。死ね!・・・と言ってやろうと思ったが、やめにしといてやる。でも、これからお前らは警察に行く。分かったな?」
「・・・分かった。」
こうして、楽しい楽しい拷問の時間は終わりを告げた。
この後、こいつらを警察署に届けてから、もう一度HASUZUグループ本社に向かう。
その前に少し調べ物をして。
社長室に来たオレは、一応、武装しておいた。
「やぁ。慧くん。姫依のことをちゃんと考えてきてくれたかな?」
羽鈴社長は、武装したオレを見てもなにも言わず、フレンドリーな口調で話しかけてくる。
「いや、アンタにこれを渡しに来た。」
そう言って、あの現場を録音したレコーダーを差し出した。
「なんなのかな?コレは?」
「アンタの悪事の証拠だが?」
「でも、私には彼らと面識はないんだ。だから、彼らの雇い主が私である訳がないだろう?」
「でも、アンタの会社の最新魔法武器も持ってたんだ。こいつらはこんな武器買える金がねぇんだ。アンタしかいねぇだろ!」
「なら、盗んだとかではないかな?」
「その可能性もあるが、こいつらが持ってたのは、ほんの3日前に発売されたモンだ。いくらなんでも無理があんだろ。」
「でも、私以外の何者かが彼らにそれらを渡し、命じたのかもしれない。」
「だが、最新鋭の魔法武器だ。そんな高額な物を買ってわざわざ襲わせるなんてしねぇよ。」
「じゃあ、私以外の社員がそんなことをした可能性は?」
「桃香との関係性がまったくねぇ。つまり、アイツを襲う理由が少しでもあるのはアンタだけなんだよッ!」
これは完璧に決まった!
これでどうだ!?




