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Kissから始まる魔法学園  作者: 栗間屋 ラヒ
第2章 Kissの前に始まる政略結婚!?
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第13話「お前がなんとかしろ」

「お、かわいい孫よ。どうしたんだ、そんな顔して。」


オレが悩んでいるとき、爺さんは現れた。


「あぁ、爺さんに頼みたいことがあってな。」


「なんだ?言ってみ?」


「実は・・・」


オレは爺さんに姫依のことを話した。


「そうか。そういうことなら・・・」


爺さんは、分かってくれる人だと思ってたよ!

ありがとう、爺さん!


「お前がなんとかしろ!」


「え?」


「え?じゃねぇ。そのことはお前がなんとかしろ。」


「なんでだよ!?お前の学校の生徒が困ってんだぞ!?なんとかしねぇのかよ!」


「それは、家の問題だ。学校ごときがなにか言える立場じゃねぇ。」


嘘・・・だろ!?

オレの最後の頼みの綱が切れちまった。


「だから、何度も言わせんな!もう中学生(ガキ)じゃねぇんだ。どうにかしたいんなら、お前がどうにかしてやれ!」


「そっか。そうだな。アイツはオレがなんとかする。」


オレは決意した。


姫依を渦巻くこの状況、必ずぶっ壊してやる!



「それにしても、どうすりゃいいんだろ?」


学校の帰り道、オレは悩んでいた。


どうにかするといっても、打開策が見つからない。


「やっぱり、姫依の両親と話すしかないか。」


オレ一人ではそれしか思いつかなかった。



なので、家にいる三人に相談してみることにした。


「・・・なら、お父様に頼んで、脅しでもかけましょうか?」


「いや、さすがにそれはダメだ。でも、いざとなったら使うかもしれない。」


レインの案はかなり大きいものだったので反対したが、確実に効果はあるはずなので、一応保留にしておく。


「じゃあ、羽鈴家に殴り込むとか?」


「いや、ムリがありすぎるからっ!」


「ですよね。」


桃香は、思いつかなかったので、テキトーなことを言った。


「じゃあ、私も一緒に羽鈴家に話に行く。」


「なんで?」


「慧が私のことを自分自身で許嫁だと言えば、向こうも諦めてくるかもよ?」


「確かに自分自身で言うなら少しは違うかもしれないが、本当にほんの少しってところだろ。」


と、言いながらも、これ以上の意見も大して出てこなかったので、魅月の案に決定した


・・・と思ったが、レインが出てきた。


「慧様が私を許嫁と言えば、向こうも手出し出来ないのでは?」


「確かにそうだな。少し期待できる。」


ということで、羽鈴家にレインを同行させることにした。


そのことを学校で姫依に言い、アポを取ってもらった。


今週の日曜日、それが決戦の日となった。



そして、オレたちは決戦の日を迎えた。


一応二人とも、正装をして、羽鈴家本社ビルに向かう。


「やっぱ、でけーな!」


羽鈴本社ビルはそこら辺のビルなんかと比べると、倍くらいあるんじゃないか、と思うほどの大きさだった。


「たしかに大きいですね。でも、慧様が将来住むお城はもっと大きいですよ。」


「え?どういうことだ?」


「え?って、ひどいです。私たち許嫁でしょう?」


「おう。そうだな。」


危ねぇ!

ビルの大きさに圧倒されて、設定忘れてたよ。

このまま、会ってたら自爆してたな。


レインに感謝だな。


こんな話をしていると、姫依がビルから出てきた。


そして、姫依に案内されるがまま、オレたちは社長室に連れていかれた。


そこは、かなり広めの空間だった。


それに、置いてあるものが来客用の物と社長用の仕事デスクと椅子だけなのでいっそう広く感じられる。


その社長用の椅子に一人の男が座っていた。


黒い髪をきちんと揃えた抜け目のなさそうな男だが、優しそうな顔立ちをしている。

だが、修羅場をくぐり抜けてきたような覇気も感じられる。

そして、表情は営業スマイルで固定されている。


それは、この男相手に交渉するのは難しいだろう、とオレに思わせるのには充分だった。


「よく来たね。そちらの男の子が慧君で、お嬢様がレイン第1王女ですかな?」


「その通りです。」


「そうですか。」


お?これは、予想以上にレイン効果があるんじゃないか?


「まぁ、お座り下さい。」


こうして、オレたちの決戦は始まった。

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