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Kissから始まる魔法学園  作者: 栗間屋 ラヒ
第1章 Kissから始まった高校生活
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第10話「初めてのクエスト」

クエスト案内の部屋に来た俺と桃香は、Dランクのモンスターである、暴れ牛の群れの討伐クエストを受けることにした。


ここから離れた場所だが、テレポートの魔法でひとっ飛びだ。

まぁ、ここから日本全土は離れた場所なのだが。


なぜなら、この島は、オレの爺さんと愉快な仲間たちが魔法で作った島なのである。


もちろん、日本の領土である。


そして、この島には爺さんの知り合いと学生、その家族、そして、島のお店で働く人ぐらいしか住んでいない。


でも、ほとんどの学生が一人暮らしをしているため、ほとんどの島民が学生だ。


だから、ここは学生島と呼ばれている。


そして、その学生島からテレポートで瞬時に移動したオレ達は森の真ん前にいた。


そして、オレ達は森の中へ入っていった。


森の中へ入って一時間が経った。


だが、暴れ牛の1頭も見当たらない。


どうしてだ?


そんなに広いわけではないこの森で、暴れ牛の群れが見つからない。


なにかがおかしい。


そんなことを思い始めたとき、あるものを見つけた。


それは、暴れ牛の死体だった。


死体は、腹部を焼き切られている。

しかも、まだ新しい。


同じクエストを受けた学生がいたのかと思ったが、そんなことはありえないはずだ。


クエストの話のときに、同じクエストが違う人間に受注されることはないと叔父さんが言っていた。


じゃあ、違うクエストを受けた人間かと思ったが、この森での依頼は、邪魔されたくないという理由ここに決めたのでこれだけのはず。


しかも、この森は比較的危険なモンスターがいないので、大人も稀に来ないはずだ。


じゃあ、この哀れな姿の牛は誰に殺された?


そんなこと決まってる。

他のモンスターしかいねぇだろ!


やべぇな。運悪く強いモンスターがいるらしい。


その証拠に、やばそうなのがこっちに向かってる。


牛の頭を持った3.5メートルほどの人型のモンスターがこっちにきた。

しかも、手には斧を持ってやがる。


あれが噂に聞く牛頭人(ミノタウロス)か。


最悪だ。

ミノタウロスといえば、A級のモンスターとして有名で、鍛錬を積んだ魔法使いが出てくるレベルの大物だぞ?


しかも、体中から火を出してやがる。


あれは、普通の牛頭人(ミノタウロス)じゃねぇな。

上位種の燃え盛る牛頭人(バーニング・ミノタウロス)か。


S級のモンスターが出てくるとは驚いた。


まったく、本当についてねぇ。


桃香に撤退を命じ、オレはミノタウロスに突っ込んでいく。


手に持っていた剣を振るが、ヤツの斧に阻まれる。

そして、オレは吹き飛ばされた。


だが、ミノタウロスはオレに向かって来ない。

なぜだ?


オレは遅れて気づく。

桃香は、逃げずに戦おうとしていることに。


「無茶だ。逃げろ!」


その声が届く前に、桃香は吹き飛ばされていた。


ヤバイヤバイヤバイ、なんとかしないと。


オレは肉体強化の魔術を使って本気で桃香の元へと走った。


ギリギリ桃香とミノタウロスの間に入り込み、振り下ろされる斧を防いだ。


ミノタウロスから一旦距離をとり、桃香を逃がそうとするが、桃香は逃げなかった。

桃香は笑いながら、一緒に戦うと言って剣を構えた。


だが、2対1であろうとヤツは止められなかった。


オレと桃香は、ことごとく吹っ飛ばされ、ダメージを負っていた。


オレに魔法が使えたら、こんなヤツだろうと勝てただろうに。


そう。桃香の魔法みたいに燃え盛る、そんな魔法が。


そんなことを考えているとなぜか、桃香の剣ようにオレの剣が炎を纏った。


なぜ、オレは炎属性の魔法が使えるんだ?

オレはキスをしたことがなかったはずだ。


いや、あっただろう。

入学式の放課後、桃香と。


どうやら、オレは運がいいようだ。

すでに魔法を使えるようになってたなんてな。


これで、アイツを仕留められる。


オレは肉体強化の魔法を使いながらヤツに向かっていった。

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