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不思議なペットボトル【JK心愛の美味しいダンジョン攻略】  作者: TB


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253/254

第253話 アンゴラ大丈夫なのかな?

 下着の効果の説明を希と日向ちゃんにすると、二人も作って欲しいって言いだしたので、金沢に戻って河合先輩の部屋に伺った。


「という事で、この二人の下着も作って欲しいんですけど、お願いできますか? もちろん製作費用はしっかりお支払いしますから」


 そう頼んでみると二人の身体のサイズを計測した後で河合先輩からの一言があった。


「えっとね、効果を出すためにはスパイダーシルクを使うグラム数の最低量があってね、心愛ちゃんと同じデザインだと日向ちゃんのは少しのデザイン変更で大丈夫だけど、希ちゃんのは結構難しいよ」

「河合先輩、なんか私ディスられてますか?」


「そういう訳じゃないんだけど……」

「とりあえず効果が発揮できる範囲でできるだけ可愛らしく作ってあげてください。それと私のも素材の量が増えても構わないので、もう少し煽情的で無いデザインのをお願いできますか? 私、箒で飛んだりするから、よく考えたら、ちょっとTバックはヤバいって思って」


「えー、めっちゃ似合ってるのに。心愛ちゃんの下着姿を想像しただけでご飯三杯食べれるくらいに」

「河合先輩! その意見に大賛成です。あれはとても良いものだと思います」


 希と河合先輩のコンビにはちょっと恐怖感を感じるよ……


「でも魅力のステータスってなんなのかな? 鏡を見たら、なんか違うっていうのはわかるんだけど、どんな効果があるのかが解らないんですよね」

「私もその辺はわかんないけど、狩りをしたりする時に常に身につけてると答えも見えてくるかもね」


「うーん、恥ずかしいけど当面はデータ取りもかねて着用させてもらいますね」


 魅力が必要な事かぁ……もしかしてテイムの成功率とかに影響あるかも?

 百合さんにも身につけてもらおうかな。


 そう思った私は、サオリンや咲さんたちのDライバーの四人分も作ってもらえるようにお願いする事にした。


「作るのは大丈夫なんだけど、素材が足りなくなっちゃうね。シルクスパイダーの糸を手に入れる事はできる?」

「はい、なんとか手に入れてきますから、よろしくお願いしますね」


 河合先輩にそう返事をしてから家に帰ると諸葛さんに念話をした。


『諸葛さん、心愛です。今大丈夫ですか?』

『アンゴラの事かな? それだと今回はあまり協力できないんだよね。政府側がちょっと神経質になってるから』


『それも気になるのは間違いないんだけど、今回はちょっと別件なんです。天津でシルクスパイダーの糸ってドロップするじゃないですか。それの在庫って持たれてないかな? って思って』

『シルクスパイダーの糸ですか。協会のショップに行けば手に入ると思うよ。日本では手に入らないの?』


『今のところ、こっちのショップでは在庫が無いですね』

『じゃぁこっちで用意しておくよ。用意が出来たら連絡するね。どれくらい欲しいのかな?』


『出来るだけたくさんお願いします。お金はちゃんと払いますから』

『了解、アンゴラのスタンピードもいよいよ来週だから、心愛ちゃん達も無理をしないようにね』


『はい、ありがとうございます』


 念話を終えて食堂を覗くと、杏さんが社長と話してた。


「心愛ちゃん、今日で私はダンジョン協会を退職したわ。明日から正式にD-CANでお世話になるからこれまで以上によろしくね」

「とっても嬉しいです。これからもずっと一緒ですね」


「子供が産めるうちに結婚したいとは思ってるけどね……」

「結婚イコール退職ではないですよね? 子供もここで仕事しながら育ててもらって構わないですし」


「うーん嬉しいような悲しいような微妙な意見ですね」

 

 そんな話をしてると社長が「ゴホン」と一度咳払いをして話題を変えてきた。


「今日の午前中にね、アンゴラ政府と非公式な接触をしてきたんだけどね」

「それで、どんな話になったんですか?」


「中国からの債務が一兆二千億円程にも上るから、それを完済できるほどの無利息融資が可能であれば話を受け入れる用意があると上から目線で言われたね」

「それってどうなんですか?」


「お金を用意できるのか? っていう話であれば用意はできるけど、立場的に言ってる事が違うと思う。隣国のケニアでの被害の時にはWDAがケニアの負担が少なくなるように活動したからそれが当たり前だと思ってるようだね」

「アンゴラってWDAの勧告に従ってダンジョンの攻略情報を出したり協力部隊を参加させたりしてないですよね?」


「当然してないね。このままではかなりの被害が予想されるけど、無償援助で助ける義理も無いからね。そんな事をすればこれから先クリスマスホーリーの活動だってすべて無償で取り組まなきゃいけなくなる」

「それはダメですよね。どうしたらいいんだろ」


「中国政府に任せるしかないっていうのが今のところの判断だね」

「でも今回は劉さんたちも関わらないみたいなこと言ってますよね」


「そうらしいね、中国政府からはまだ何も言ってきてもないし、こっちがアンゴラスタンピードの事を知ってるのも掴んでは無いだろう。動ける準備だけはした上で、きちんとビジネスとして成り立つ正式な要請を待つしかないね。今日、島長官からの返事も貰ったんだけど駐アンゴラ大使もはっきりとした理由も無く中国が租借権を有しているダンジョンの撮影を行う事は困難だと返事をもらった」

「それだと結局、一番被害を受けるのはアンゴラの一般市民の方々になりますよね」


「そうだな、しかしこれから先、同時スタンピードの可能性を考えたりすれば、なんでも無償で対応してもらえると思わせるのは結局、誰の得にもならない。中国がダンジョンの租借権を有する事の正当性を放棄させるためには、国際的な世論を導くしかないし、今回はアンゴラ政府がWDAに正式に援助を求めるように動いてもらおうと思う」

「D-CANからは積極的には動かないっていう認識ですね」


「そうだね」


 これはどんな事態になるのか心配すぎるよ。

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