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不思議なペットボトル【JK心愛の美味しいダンジョン攻略】  作者: TB


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248/254

第248話 社長忙しすぎるよね

 (冴羽視点)


 心愛ちゃんから連絡を貰った内容がまた大きな問題をはらんでいた。

 まず一つ目の問題は、そう大きな問題ではない。

 探索者養成学校の薬師JOB持ちの三年生三人をD-CANで雇用する話だ。

 これは勤務場所も心愛ちゃんが金沢で拠点にしているマンションの一階部分を改装して対応できそうだ。

 丁度、一階には元々パン屋さんが入居していたので今回の【治るんクッキー】を製造するという事であれば、その設備が有効活用できるというのもある。

 早々に彼らと面談して雇用契約を契約魔法の【約束】を用いて行おう。

 心愛ちゃんに魔方陣魔法が刻まれた契約書を用意してもらえばいい。


 問題は次の内容だ。

 次回のスタンピードの対象国も中国による経済支配を受けている国である事は概ね予想していた。

 天津の大結界構築とバーターで経済支配から解放する事も予想内だ。

 ただ、中国国軍のメンバーを攻略部隊に参加させて、それにより割引を求めるという発想が全く持って理解できない。

 逆に中国チームの訓練育成に対して授業料を貰いたいくらいだ。

 まあ、まだ実際に担当者から連絡を貰ったわけでも無いから、それまでは念頭に置くだけにしておいた方がよさそうだな。


 アンゴラ政府に対しては、次回のスタンピード発生を理解しているのか確認する必要もある。

 あの国は人口も三千八百万にちかいので三か所のダンジョンが存在する。

 その中で、どのダンジョンが対象なのかも確認したいが、現状ダンジョンの権利を中国が持っているため入口の写真を撮るだけでもスパイ防止法に抵触しそうだな。


  現在確認されているダンジョンはルアンダ、ウアンボ、ロビトの三か所だが、判断要素に決め手は無い。

 一応WDAからの情報入手が可能かは探ってみるが、少なくとも現状探索状況の報告などはなされていないので期待薄ではあるな。


 島長官へ頼んだ方がいいかもしれない。

 早速連絡を取ってみる。


『島長官、D-CANの冴羽です。少々お時間をいただいてもよろしいでしょうか?』

『今なら構いませんよ』


『ありがとうございます。来月のスタンピードの情報なんですが恐らくアンゴラ共和国である事が濃厚なのです』

『アンゴラですか。国交がないわけではありませんが、中国の支配が厳しい国ではありますね。何か知りたい事がありますか?』


『はい、現時点でのアンゴラ国内三か所のダンジョン入り口の写真を入手したいと思います』

『アメリカから衛星写真で入手できれば良いのですが、恐らく利権を持つ中国が入り口を直接写せる場所は塞いでそうですね』


『大使館員でも難しいのでしょうか?』

『一応、アンゴラ政府に打診をしてみます』


『よろしくお願いします』


 電話を切ってアンリさんへと今の内容を共有するための連絡を入れる。


『中国政府の内部へ伝手のあるうちのグランデとペティーテにも探らせよう』


 アンリさんの返事を聞いてとりあえず落ち着いた。

 その後は雑務をこなしながら午後を待つ。

 心愛ちゃん達が学校を終えるのに合わせて一緒にジュネーブへ移動を行うためだ。


『杏、君もジュネーブに行くでいいんだよな』

『はい、私は心愛ちゃんのいる所が仕事場ですから』


 杏からコーヒーを淹れてもらいながらスイス政府との契約を確認しなおす。

 スイスにはダンジョンが一つしか存在しない。

 その為に今回はダンジョンシティーの構築は無く、ジュネーブダンジョンをジャフナに設置するという許可をもらっている。


 ジュネーブのCHDA(スイスダンジョン協会)とジャフナの間の転移門だけは設置するので、国内で発生するスタンピードの恐怖からは完全に解き放たれる。

 とは言えヨーロッパは陸続きで色々な国があるので、加害国になる心配が無いというだけだ。


 契約の中でジャフナへの移転を行う事でジャフナへ設置したダンジョンでの探索は許可されるので、スイスからすれば探索できるダンジョンが増え資源調達などで優位に立てるという利点の方が大きいという判断だ。

 D-CANにとっても今後の攻略を進めていく上でジャフナへの移設を容認する国が増える事でダンジョンシティー構築の手間から解放されるし利点の方が多い。


 特に一斉スタンピードの懸念がある以上は出来る限り対象地域は少ない方がいい。

 恐らく今後の流れとしては、国内ダンジョンが一か所の国はほぼほぼジャフナへの移転を求めてくるだろう。


 もう一つの問題は昨日、麻宮社長のチャンネルへ出演した後で少し話したんだが【ライブダイバー】社の動きが気になる点だ。

 麻宮さんによると以前から吸収合併の話を持ち掛けられていて、内容的にも到底容認できるような話では無かったそうだが、今回のD-CANグループへの編入により敵対的な活動が起こるようであればグループとしてそれ相応の対応が迫られるだろう。

 平和的な解決が出来ればいいけどな。

 心愛ちゃんの学校にもライブダイバー所属のダンチューバーは複数いるそうだからまったく関係を持たないというのは難しいと思う。


 【ライブダイバー】社は既存メディア系の会社だから敵に回すと厄介な存在になりそうだ。

 あらゆる状況を想定して対処できるよう準備はしておくべきだな。

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