第226話 アンジョリーナさんとアイリーンさん
希と私はロジャーとグレッグとパーティーを組み早速ラスベガスダンジョンに向かった。
このダンジョンは、ベラージオホテルの噴水の前に現れたので、噴水ショーの景観が損なわれて、現地では少し困っていると言う事だった。
でも、利便性は高くて一獲千金を狙いやすい立地だから、アメリカのシーカー達にはとても人気があるんだって。
ドロップも換金性の高い金属類が中心で、ダンジョン鋼とミスリルのドロップ量は世界一を誇ってるそうだよ。
他にも金や銀と言った金属もドロップしていて、夢のあるダンジョンだよね。
魔物の種類的には、五層以降では金属的に変異した敵が多く、通常武器での討伐は結構大変みたいだから、刃物系の武器よりも打撃系の武器が人気なんだって。
「心愛、魔法属性を持たせた武器とかは出来ないのか?」
「出来なくは無いんだけど、売りに出したら注文が殺到する未来しか想像できないから、発表できないんだよね」
「あー……それはあるな。でも、冴羽が発表した新しい方式のエスケープと同じような方式は取れないのか?」
「御札方式かー、それなら可能だねファイヤーソードとかの御札を作れば手ごろに魔法剣が使えるかもね。威力とかは使う人の魔法攻撃力とかに依存しちゃうけど」
「そうなるとSAIAの需要も高まりそうだな。どっちにしてもD-CANの一人勝ちか」
そんな話をしながら十層までは人も多いから、通常武器だけの攻撃で駆け下りたよ。
十一層以降になると、シーカーのレベルもそこそこ高くて、魔法攻撃を使ってる人の割合も増えてきた。
「ロジャー、このダンジョンでは一般の人の到達階層ってどの辺りまでなの?」
「ここは、国内の一般シーカーでも高レベルの人間が集まってるからな。希少金属の割合も高いから、企業所属の連中も大挙して押し寄せている。DSF以外の連中でも一番深い階層で二十七層までは辿り着いているな」
「へー私たちの博多ダンジョン攻略とほとんど変わらないじゃん。流石アメリカだねー」
こんな感じで、金曜日は十五層まで下りて終わりにしたよ。
学校が終わってからだったから、流石に少し眠くなったしね。
明日は十六層から一気に四十一層まで下りる予定だからしっかり睡眠はとっておこう。
一度、テレポで博多に戻ると食堂にはアンジョリーナさんとアイリーンさんの二人が来ていて杏さんと話していた。
「こんばんは、アンジョリーナさん、アイリーンさん。お待たせしちゃったみたいでごめんなさい」
「こんばんは、心愛ちゃん。こっちがお願いしてる立場だから気にしないでいいよ」
杏さんが私と希にコーヒーを淹れてくれて、アンジョリーナさんと同じテーブルについた。
アンジョリーナさんは、ハリウッド女優顔負けのスーパーモデルみたいな人で、身長も百八十センチメートルはある。
とてもメリハリの利いたボディで九頭身はあるような小顔だ。
ちょっと割れている顎が逆にセクシーさを感じさせる。
アイリーンさんは身長百七十センチメートルくらいで、ボディのメリハリは少なめだけど、それでも凄い美人さんであることには間違いない。
「アンジョリーナさん達は今は何の仕事がメインなんですか?」
「私とアイリーンはほとんどジャフナに居るわよ、クリスマスホーリーの事務員の様な仕事がメインだね。商売柄、機密事項が多いし一般の事務員を雇うと、いろんな国から狙われる可能性も高いからね。自己防衛のできる人って言うのが最低条件になるから、中々いい人が見つからないんだよ」
「そうなんですね、その辺りは改善していきたいですよね」
「まぁ、それなりに楽しんでるからいいんだけどね」
この二人も背中には守護神の入れ墨が彫ってあるからっていう理由で、お風呂で素っ裸の状態で魔法陣を刻むことになったよ。
希がアイリーンさんの裸を見て「少しだけナカーマな感じがしますぅ」と言ったら「そんな失礼な事言うと、呪われてますます成長しなくなるよ」って脅されていた。
刻んだ内容も、昨日の王さん達と同じパターンで攻撃魔法はお尻に描いた。
アンジョリーナさんの背中に描かれている絵を見ながら聞いてみた。
「アンジョリーナさんの守護神は誰なんですか?」
「私は、祖先が北欧の出身なんだよね。ワルキューレでレギンレイブという人だよ」
「とてもきれいな人ですよね」
「そうね、名前の意味は神々の娘っていう意味だから、特別な何かを持った人だったのかもね」
アイリーンさんにも聞いてみた。
「アイリーンさんは守護神が男性なんですね」
「そうね、私もご先祖様になるんだけどランスロット様だね」
「えーと、あんまり詳しくないんですけど円卓の騎士のですか?」
「そうそう、よく知ってたね。アーサー王の側近だったっていう話だね。私も王ちゃんに見てもらうまでは興味もなかったから、知らなかったんだけどね」
「守護神がはっきりすると、なにか能力的な物が高まったりするんですか?」
「はっきりと何がっていう事は無いんだけど、アンラッキーが起きにくくなるっていう感じかな」
「へー、そうなんですね」
「そう言えば、杏にニコールのアフロディーテ様が移って来たって聞いたけどやっぱり、アフロディーテ様が移ってくるだけあって、魅力的な体をしてるわよね、特にバスト辺りが」
うーん、やっぱり控えめなバストの人はみんな杏さんの胸に興味示すんだな……




