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種付けオッサンとビッチギャル ~二日に一度ヤらないと死ぬ二人の異世界転生~【注目15位、日間217位ありがとうございます】  作者: 黒瀬 量衡
第四章 腐女子男爵とエロゲ公爵令嬢

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第七十三話 幼馴染の爆乳ライバル令嬢が、旦那と騎士とメイドを連れて別荘へやって来ました

 公爵令嬢の所有となった別荘へ、また客が来た。


「……何で四人?」


 玄関前に停まった馬車を見ながら、ユキが言う。


「私一人で来ると思った?」


 降りてきたのは、ユキの幼馴染。そして昔から何かと張り合ってきたライバル令嬢だった。


 胸元を強調したドレスでも隠しきれない爆乳。腰から下も豊かで、ユキとはまた違った方向に目立つ身体つきである。


 その後ろから、細身で端正な夫。身体を鍛え上げた護衛騎士。そして主人付きの若いメイド。


 合計四人。


「家同士の会談じゃないよね?」

「だったら父が来るわ」

「だよね」

「今日は私たちよ」


 ライバル令嬢が笑う。ユキも笑う。


 家で見れば、二人はそれぞれ別の大きな派閥に属する令嬢である。親世代だけを見れば、気軽に相談し合えるような関係ではない。


 だが、本人たちは。


「久しぶり」

「この前の夜会以来?」

「その後、一回会ったでしょう」

「あれは会ったっていうか」

「何?」

「……遊んだだけじゃん」

「同じよ」


 乱痴気騒ぎの仲間だった。


     *


 応接室。


 ユキ。


 マコト。


 エリー。


 向かいには、爆乳ライバル令嬢。細身の夫。筋肉質な騎士。付き添いのメイド。


 普通なら領地、派閥、婚姻、王都情勢。


 そういう話をする面子である。


「それで」


 爆乳令嬢が紅茶を飲む。


「最近、手紙が増えているそうね」

「増えてる」

「うちにも来るわ」

「政治?」

「半分くらい」

「やっぱり」

「残りは?」


 マコトが聞くと、爆乳令嬢が笑った。


「分かってるでしょう?」


     *


 空気が変わった。


 ユキが爆乳令嬢を見る。


 爆乳令嬢もユキを見る。


 マコトは細身の夫と騎士を見る。


 エリーはメイドを見る。


「……」

「……」


 全員。


 思い出した。


 婚約発表の夜。


     *


 あの夜。


 ユキと爆乳令嬢は、それぞれ背後から男に抱え上げられるように支えられていた。


 互いに相手へもたれかかり、肩と肩を重ね、頬が触れそうな距離。


「オホッ……!」

「オホォッ……!」


 背後の男たちの動きに合わせて身体が揺れる。


 それでも、ライバル同士。


 相手から手を離さない。


「そっち……まだ平気そうじゃん……!」

「あなたこそ……オホッ……!」


 胸を撫でる。


 腰へ腕を回す。


 汗ばんだ肌を指先でなぞる。


 どちらが先に余裕を失うのか確かめるように、互いを好き勝手にまさぐる。


「オホッ……! 待って……また……!」

「私も……!」

「オホォォォォッ……!」


 二人の身体が同時に大きく震えた。


 大量の水気が散る。


 背後の男たちに支えられていなければ、そのまま床へ崩れてしまいそうなほどだった。


「……見た?」

「見たわよ……」

「そっちも酷いじゃん……」

「あなたに言われたくない……!」


 互いが崩れる瞬間を。


 すぐ隣で。


 真正面から見る。


 それが余計に競争心へ火をつけた。


「今の、あんたの方が酷かった」

「何を基準に言ってるのよ……!」

「声」

「あなたの方が大きかったでしょう!」

「じゃあ次で決着」

「望むところよ……!」


「オホッ……!」


 すぐに。


 また。


 始まる。


     *


 そして、その最中。


 爆乳令嬢は初めて、ユキの身体に普通の女性にはないものがあることへ気づいた。


「……あら」

「何」

「あなた、それ」

「今さら気づいた?」


 一瞬だけ。


 爆乳令嬢は目を丸くした。


 だが。


 本当に、それだけだった。


「へえ」

「……それだけ?」

「それ以外に何があるの?」

「普通もっと驚くだろ」

「今さら身体の一つや二つ増えていたくらいで、あなたに驚くと思う?」

「言い方!」


 爆乳令嬢は、むしろ面白そうに笑った。


「それに」

「何」

「私とも、もっと遊べるじゃない」

「お前……」


     *


 次の瞬間。


「オホッ……!」


 今度はユキの声が跳ねた。


「ちょっ……お前、そこ……!」

「何?」

「初見で普通に触るな……!」

「嫌なの?」

「嫌じゃないけど……オホッ……!」

「なら問題ないでしょう?」


 爆乳令嬢は完全に面白がっていた。


 ユキがどこまで平静を保てるのか。


 どこで声が崩れるのか。


 いつもの強気な顔を、どこまで崩せるのか。


「ほら」

「オホッ……!」

「さっきまで私のこと笑ってたでしょう?」

「うるさ……!」

「もう余裕ないじゃない」

「お前が……変なことするから……オホォッ……!」

「変なこと?」


 爆乳令嬢が笑う。


「あなたの身体でしょう?」

「そういう意味じゃ……!」

「だったら我慢してみなさいよ」

「オホッ……!」


     *


 だが。


 爆乳令嬢はそこで止めなかった。


「ねえ」

「何……?」

「これ」

「……」

「せっかくあるんだから、私にも使わせなさいよ」

「お前、本気?」

「嫌?」

「……嫌じゃない」

「なら決まり」

「勝手に決めんな……!」


 言いながら。


 ユキ自身も、もう断る顔ではなかった。


 互いに身体を寄せる。


 爆乳令嬢の腕がユキの首へ回る。


「オホッ……!」

「ほら」

「お前……!」

「もっと」

「オホッ……!」

「まだ我慢するの?」

「負けたくない……!」

「無理でしょう?」

「うるさ……!」

「ほら」


 耳元で。


 さらに煽る。


「イケ」

「オホッ……!」

「まだ?」

「お前……!」

「もっと無様に」

「オホォッ……!」

「私の前で」

「……っ」

「イケ!」


「オホォォォォッ……!」


 ユキの身体が大きく震えた。


 力が抜ける。


 爆乳令嬢へ縋るように抱きつく。


「オホッ……! オホォッ……!」


 爆乳令嬢は、その崩れた顔をすぐ目の前で見ながら満足そうに笑った。


「はい」

「……何」

「私の勝ち」

「……次」

「何?」

「次は絶対、あんたをもっと酷い顔にする」

「楽しみにしてる」


 幼馴染。


 ライバル。


 そして。


 互いの身体に何が増えていようが、もう大して気にもしない程度には。


 酷い遊び仲間でもあった。


     *


 それだけではない。


 別の夜会。


 二人はごく普通に政治の話をしていた。


「お父様は、そちらの案に反対しているわ」

「知ってる」

「私は全部反対ってわけじゃないけど」

「じゃあ後で話そう」

「後で?」

「二人きりで」

「……政治の?」

「さあ」


     *


 結果。


 人気のない廊下の奥。


 互いにスカートを少し持ち上げる。


「本当にここでやる気?」

「言い出したのあんたじゃん」

「あなたが先に反応していたからでしょう」

「そっちも」

「……」

「……」


 顔を見合わせる。


「短時間だからね」

「同感」


 そのまま身体を密着させた。


 誰か来れば、すぐに離れなければならない。


 それが余計に悪い。


「オホッ……!」

「声……!」

「あんただって……オホォッ……!」


 脚が震える。


 壁へ手をつく。


 互いの腰を支える。


「待って……また来る……!」

「私も……!」

「オホォォォォッ……!」


 二人同時に崩れ。


 足元まで大量の水気が散る。


「……これ、絶対ばれる」

「床は見ないことにしましょう」

「無理あるだろ」


 それでも、しばらく後には何事もなかったようにドレスを整える。


「じゃあ政治の続き」

「普通に戻るなよ」

「あなたもでしょう」


     *


 マコトにも。


 当然。


 思い出がある。


 爆乳令嬢の細身の夫。


 そして筋肉質な騎士。


 二人。


 同時。


「……」


 マコトが顔を覆う。


「旦那様?」

「思い出しました」

「何を?」

「二人に挟まれた夜を」


 ユキが笑う。


「嬉しそうだったもんね」

「いや、その」


 細身の夫がさらっと言った。


「私も楽しかったですよ」


 マコト。


 止まる。


「言わないでください」

「騎士殿もでしょう?」


 筋肉質の騎士が少し黙る。


「……否定はしない」


 マコトの顔がさらに赤くなった。


     *


 しかも。


 夫と騎士。


 この二人同士も普通ではない。


 あの夜。


 マコトの目の前。


 細身の夫が筋肉質な騎士へ自分から身体を預けていた。


「……」


 マコト。


 見る。


「……」


 ずっと見る。


「代官殿」

「はい?」

「見すぎです」

「すみません」

「嫌なのですか?」

「逆です」

「でしょうね」


 夫が笑う。


 騎士が呆れる。


「お前も煽るな」

「あなたも満更ではないでしょう」

「……」


 そのやり取りだけで。


 マコトの妄想は止まらない。


「最高……」

「声に出ていますよ」


     *


 エリーと、爆乳令嬢付きのメイドも似たようなものだった。


「エリー様」

「何でしょう」


 メイドが今日も妙に嬉しそうに呼ぶ。


「今日は」

「はい」

「私を、どう扱ってくださいます?」

「ここへ来て早々に何を聞いているのです」

「だって」


 メイドが少し笑う。


「あの夜は、散々ひどい呼び方をしてくださったでしょう?」

「それは」

「嫌ではありませんでした」


 エリーが黙る。


「むしろ」


 一歩、近づく。


「また、同じように扱われたいです」


「……」


 ユキが横から。


「エリー、顔」

「公爵令嬢様は黙ってください」


     *


 一度思い出し始めると。


 駄目だった。


 ユキは爆乳令嬢を見る。


 胸。


 腰。


 尻。


 あの夜の声。


 別の宴で、誰にも見つからないように遊んだ記憶。


 身体がすぐに熱を持つ。


「……」


 爆乳令嬢も同じだった。


「何?」

「別に」

「反応してる?」

「あなたこそ」

「……」

「……」


 二人。


 睨み合う。


 だが。


 顔は笑っている。


     *


 マコトも細身の夫を見る。


 筋肉質の騎士を見る。


 あの夜、二人に挟まれたこと。


 さらに二人同士の絡みを間近で見たこと。


「……」


 男側の身体が、あっさり反応した。


「旦那様」

「はい」

「分かりやすいです」

「仕方ないでしょう」

「何がです?」

「二人とも顔がいいので」

「そこですか」


     *


 爆乳令嬢も身体が熱い。


 ユキも同じ。


 胸が張り、肌が敏感になる。


 あの夜のオホ声を思い出しただけで。


「……オホッ」


 ユキ。


 思わず漏れた。


「今、声出たわよ」

「聞くな」

「あなたもでしょう」

「……オホッ」

「ほら」

「黙りなさい」


 少し姿勢を変えただけで。


 互いに何を思い出しているのか。


 全部分かる。


     *


「……ねえ」


 ユキが言う。


「何?」

「今日、政治の話しに来た?」

「一応」

「一応なんだ」

「あなたは?」

「……一応」


 エリーが頭を抱えた。


「つまり、家同士では別派閥の中心に近い者同士」

「はい」

「若手の謎の横断組織でも中心人物同士」

「はい」

「その上、乱痴気騒ぎ仲間」

「そうなるね」

「何故そこだけ即答なのです」


     *


 爆乳令嬢が紅茶を置いた。


「でも、便利ではあるわ」

「何が?」

「親同士が対立していても、私たちは直接話せる」

「それはそう」

「政治で完全に一致する必要もない」

「うん」

「それでも」


 少し笑う。


「困った時は、あなたに相談できる」


 ユキも笑った。


「こっちも」

「でしょう?」


     *


 マコト。


 細身の夫。


 騎士。


 エリー。


 メイド。


 全員、それぞれ妙な繋がりがある。


 政治だけでは作れない。


 家格だけ

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