第五十五話 前世を明かしたら、旦那様は元女で淫売は元男だったと爆乳メイド長に整理されました
エリーへ身体の秘密を明かしてから。
さらに。
マコトとユキは。
前世についても説明した。
「つまり」
ベッドの上。
三人とも全裸のまま。
エリーが真面目な顔で整理する。
「旦那様は、前世では女性だった」
「はい」
「腐女子という」
「はい」
「男性同士の関係を好んで眺めていた女性」
「その説明で大体合ってます」
「そして」
エリーの目が。
ユキへ向く。
「淫売は、前世では男性だった」
「何で私だけ呼び方それですの!?」
「やはり」
エリーが深く頷く。
「淫売は根本から穢れた存在だったのですね」
「前世男だっただけでしょう!」
「しかもエロゲオタク」
「マコト!」
「事実だから」
「裏切り者!」
*
エリーは。
改めてマコトを見る。
「しかし」
「何?」
「旦那様が」
少し。
感慨深そうに。
「奥様だったとは」
「その言い方やめて」
「前世では女性」
「そうです」
「今世では男性」
「はい」
「さらに現在は、女性側の身体まで増えた」
「はい」
「複雑です」
「私もそう思います」
そして。
エリーの目が。
妙に楽しそうに細くなる。
「ということは」
「何?」
「旦那様には」
近づく。
「女の良さを思い出していただく必要がありますね」
「その流れ、昨日も聞いた」
*
「エリー」
「はい?」
「当たり前みたいに、胸とか敏感なところを責めないで」
「何故です?」
「話をしてたでしょう!」
「話しながらでもできます」
「できるじゃない!」
エリーは。
すっかり遠慮がなくなっていた。
「旦那様」
「何?」
「前世では女だったのでしょう?」
「はい」
「なら」
耳元。
「今世の身体でも、女として感じるところを思い出してくださいませ」
「オホッ……!」
「ほら」
「エリー……!」
「可愛いですね、旦那様」
「それ言われると……!」
*
「ユキ!」
マコトが助けを求める。
「何?」
「見てないで助けて!」
「無理」
「何で!?」
ユキは。
少し離れた場所で。
自分の身体へ触れながら。
完全に楽しんでいた。
「だって」
「何?」
「爆乳巨尻のメイド長が」
「はい?」
「元女のふたなり主人を、女扱いして追い込んでるんですよ?」
「はい」
「ものすごくチンポに来る」
「ユキ!」
「エリー」
「何でしょう、淫売」
「もっと激しく」
「ユキィ!」
*
「旦那様」
「何……?」
エリーが。
さらに楽しそうになる。
「淫売から許可が出ました」
「許可する権利ないでしょう!」
「でも旦那様」
「はい?」
「嫌なら止めます」
一度。
きちんと聞く。
マコトは。
息を乱しながら。
「……止めない」
「では」
エリーが笑う。
「続けます」
「オホッ……!」
*
「マコト」
ユキが。
ますます悪い顔になる。
「何……?」
「エリーの手」
「はい……」
「好きでしょう?」
「……好き」
「他人に責められるの」
「はい……!」
「好き?」
「……好き!」
「変態」
「オホォッ……!」
ユキが笑う。
「ほら」
「何?」
「前世では見る側だったのに」
「はい……!」
「今世では自分がやられる側」
「オホッ……!」
「嬉しい?」
「嬉しい……!」
「やっぱ変態野郎」
「ユキ……!」
*
やがて。
ユキも。
見ているだけでは。
我慢できなくなった。
「……ヤバい」
「淫売?」
「二人とも」
「何?」
「エロすぎ」
ユキが。
二人の前へ近づく。
「出る」
「ユキ?」
「来る来る来る……!」
息が荒くなる。
「オッ……オッ……!」
「淫売」
「オッ……!」
「勝手に見て勝手に限界を迎えるとは」
「エリー……!」
「本当に淫売ですね」
「オホォッ……!」
ユキも。
大きく身体を震わせた。
*
その後。
二人は。
当たり前のようにユキへ近づいた。
「……何?」
「お掃除です」
「二人で?」
「旦那様も」
「エリーも」
「……」
ユキが。
少し嬉しそうになる。
「最高」
「淫売」
「褒め言葉」
マコトとエリーが。
左右から。
行為の余韻を整えるように。
口づける。
「んっ……」
「ユキ」
「何……?」
「まだ反応してる」
「だって」
「何?」
「二人が近い」
*
すると。
エリーが。
今度はユキへ意地悪を始めた。
「淫売」
「何?」
「前世は男だったのですよね」
「そうですけど」
「そして」
「はい」
「男のくせに」
耳元。
「今では、受け側の快感も大好き」
「……」
「何でも気持ちよければいいのでは?」
「違う」
「では」
「何?」
「何故そんなに嬉しそうなのです?」
「……」
「淫売」
「うるさい!」
*
ユキは。
腹いせのように。
エリーを引き寄せ。
強くキスした。
「んっ……!」
「エリー」
「何です?」
「口悪い」
「旦那様の前では控えております」
「二人きりだと淫売呼ばわり」
「事実ですので」
「じゃあ」
ユキが笑う。
「もっと仲良くなりましょうか」
「望むところです」
そこへ。
マコトが。
エリーの背後から抱きついた。
「エリー」
「旦那様?」
「私もいます」
「もちろん存じております」
「じゃあ」
三人。
また。
密着する。
*
マコトが。
エリーを後ろから抱え。
ユキが正面。
「エリー」
「はい」
「さっき私に散々やりましたよね」
「女の良さを思い出していただいただけです」
「じゃあ」
マコトが笑う。
「お仕置き」
「旦那様?」
「嫌?」
「……嫌ではありません」
「なら」
また。
三人の夜が始まる。
「オホッ……!」
「エリー」
「旦那様……!」
「淫売、見てないで」
「見てるだけじゃない!」
「オホォッ……!」
*
今度は。
エリーが翻弄される番。
旦那様に後ろから抱えられ。
正面には。
さっきまで淫売と罵っていた公爵令女。
「エリー」
「何です……?」
「どう?」
「何が?」
「大好きな旦那様に」
「はい……!」
「こんなに可愛がられて」
「オホッ……!」
「それでも私を淫売って言う?」
「……淫売」
「まだ言う!」
*
三人は。
その後も。
何度も立場を変えた。
マコトがエリーへ意地悪し。
ユキがマコトを煽り。
エリーがユキを淫売と罵りながら。
自分も同じくらい余裕をなくす。
「オホッ……!」
「ユキ……!」
「マコト様……!」
「エリー……!」
誰かが限界を迎えれば。
残りの二人が支える。
少し落ち着けば。
また。
その本人が仕返しをする。
*
終わった頃には。
三人とも。
完全に疲れ切っていた。
「……お風呂」
ユキが言う。
「無理」
マコト。
「同感です」
エリー。
三人とも。
全裸。
汗と行為の余韻まみれ。
「明日の朝でいいですわね」
「そうしましょう」
「旦那様がそう仰るなら」
三人で。
そのままベッドへ倒れ込む。
*
「……狭い」
マコトが言った。
「エリーの胸が大きいから」
「淫売」
「何?」
「黙って寝なさい」
「はいはい」
「旦那様」
「何?」
「私は旦那様の隣で」
「ユキも隣」
「……」
「……」
「三人で寝ればいいでしょう」
「それで」
結局。
マコトが真ん中。
左右に。
ユキとエリー。
三人で。
身体を寄せ合った。
*
「……」
しばらくして。
ユキの身体から。
完全に力が抜ける。
そして。
緩みすぎた身体が。
少し失敗した。
「……」
マコトは。
一瞬だけ目を開けた。
エリーも。
気づいた。
「淫売が」
「……」
「……」
だが。
もう。
誰も突っ込む気力がない。
「明日」
マコトが言う。
「湯浴み」
「はい」
「……そうしましょう」
「おやすみ」
「おやすみなさいませ」
「おやすみ……」
三人とも。
体液まみれのまま。
その夜は。
もう何も考えず。
眠りに落ちた。




