第二十二話 キャラクター一覧
第二十一話までに登場した人物たち。
登場人物が増えてきたので、ここで一度まとめます。
【種付けオッサン】
本作の主人公の一人。
四十代後半の日本人男性だったが、異世界の野原へ突然召喚された。
召喚時に残っていたのは眼鏡、ネクタイ、革靴だけ。
ハゲ気味。デブ。チビ。腹が出ている。脂っこい。体毛もそのまま。本人も自分が女性受けする見た目ではないことは理解している。
一人称は「おじさん」。
「いやぁ」
「ドゥフフ」
「おじさんとしては大歓迎ですぞ」
などと言う。
前世ではパパ活をする側。
好みは黒髪で清楚な成人女性。
したがって、金髪で派手なギャルは本来まったく好みではない。
性神から、生き延びるためには定期的に「種付けプレス」をしなければならない祝福を受けている。
ただし、最近は生きるために必要な回数をこなしても全然満足できなくなってきた。
物へ特殊な接触をすると、その物を雌化させることがある。
さらに正式な種付けプレスを行った物は妊娠し、翌日に子供のような同種の道具を産む。
本人は、産ませた道具を大量に集めてハーレムを作るつもりはない。
産まれた物は基本的に手放す。
例外は木杯。
現在、ギャルと関係を重ねた影響で「雌を引きつける力」がどんどん強くなっている。
見た目が格好良くなるわけではない。
むしろ、より完成されたオッサンへ近づいている。
本人にとって非常に不本意。
【オホ声ギャル】
本作のもう一人の主人公。
十八歳の成人女性。
日本から教会へ全裸で召喚された。
金髪。
派手な化粧。
ネイル。
グラマラスな体型。
前世ではダンス経験があり、体幹と脚力が強い。
首から下は永久脱毛済み。
前世ではパパ活をする側ではなく、される側。
ギャラ飲み経験もある。
「まあ何とかなるっしょ」
「来る来る来る!」
「あっ、ダメ!」
「オホォォォォッ!」
が基本。
性格はかなり前向き。
性神から、定期的に強い絶頂へ到達しなければ生きられない祝福を受けた。
一人でも条件を満たせるため、生存そのものに男性は必須ではない。
それでも最近は、生存条件を満たしただけでは全然満足できなくなってきた。
物を使うと、その物が雄化することがある。
雄化した道具は本来の性能まで上昇する。
現在の愛用品は木剣。
元はひび割れた捨てる寸前の練習用木剣だった。
今ではかなり優秀な武器へ成長中。
ただし挙動は最低。
身体も少しずつ変化している。
肌。
髪。
胸。
尻。
全体的に女性としての魅力が強くなっている。
それと同時に「オスを引きつける力」も増加している。
【オッサンとギャル】
恋人ではない。
少なくとも本人たちはそう思っている。
互いに全然好みではない。
オッサンから見れば、
「派手」
「金髪」
「ギャル」
「清楚ではない」
ギャルから見れば、
「ハゲ」
「デブ」
「チビ」
「腹出てる」
「脂っこい」
「豚」
である。
しかし身体の相性だけは異常。
二人とも他の相手でも十分に楽しめる。
生存条件も他の方法で満たせる。
それでも、
「他の相手では埋まらない何かがある」
ということを第二十一話で確認した。
互いに相手なら、普段は頼めないようなことでも相談できる。
嫌だと言えば止まってもらえる。
自分が嫌だと言っても止められる。
その信頼があるため、二人だけの時はどんどん遠慮がなくなっている。
一度関係を持ったあと、互いのいる方向も何となく分かるようになった。
最近は距離だけではなく、
「相手が危ない」
「相手が欲求不満」
「何となく相手の調子がおかしい」
くらいまで感じられるようになりつつある。
【童貞神父】
教会に勤める若い成人男性。
黒髪。
真面目。
清潔感がある。
ギャルが教会で出会った相手。
現在は当然もう童貞ではない。
本人も何度も、
「もう童貞ではありません!」
と抗議している。
しかしギャルが呼び名を変えない。
そのため、ずっと童貞神父。
ギャルを満足させたいという妙な対抗心が育っている。
最近はギャルの欲求不満に影響されるらしく、本人まで落ち着かなくなることが増えた。
仕立屋でギャルの黒いガーターベルト姿を見せられた。
かなり好きだったらしい。
本人は認めたくない。
【マジメメガネ】
教会の成人男性。
童貞神父より落ち着いている。
眼鏡。
真面目。
理屈っぽい。
常識人枠だった。
過去形になりつつある。
何かあると眼鏡を押し上げる。
困ると眼鏡を拭く。
「精神的に眼鏡が曇った」
という謎の言い訳をしたこともある。
ギャルの相手になるようになってから、童貞神父と一緒に振り回されている。
仕立屋では赤いTバック姿を見せられた。
こちらもかなり気に入ったらしい。
本人は認めたくない。
最近はギャルの欲求不満に引っ張られ、童貞神父と同じように落ち着かなくなる。
【童貞神父とマジメメガネ】
二人ともギャルが好き。
ただし、今のところ露骨な敵対関係ではない。
何かにつけて張り合う。
否定する時だけ妙に息が合う。
「ありません!」
「ありません!」
「合ってません!」
「合っていません!」
など。
ギャルからは、
「息合うじゃん」
と言われる。
二人とも否定する。
その否定も大体同時。
【受付のお姉さん】
冒険者ギルドの受付嬢。
成人女性。
人前では非常に優秀。
知的。
冷静。
礼儀正しい。
「おはようございます」
「依頼品を確認します」
「こちらが報酬です」
「お疲れさまでした」
が通常。
ただし、オッサンと二人だけになると完全に別人。
「豚」
「ハゲ」
「デブ」
「チビ」
「脂ぎったクソ豚」
など。
ずっと罵倒ドS口調。
オッサンへ四つん這いを命じ、その背中へ座って椅子代わりにしたこともある。
尻を叩いた時の音が気に入ったらしい。
オッサンが「オホッ」と声を出すため、最近は余計に叩く。
制服の下に露出の多い黒革ボンテージまで仕込むようになった。
蝋燭も使用。
本人はあくまで、
「管理」
と言い張る。
実際、
食事。
入浴。
怪我。
仕事の危険度。
帰宅時間。
などを細かく確認している。
オッサンの雌引きつけ度が上昇していることにも気づいており、
「見た目は最悪なのに前より気になる」
という非常に不本意な状態。
【女将さん】
オッサンが泊まる宿の女将。
四十歳前後の成人女性。
気が強い。
口も悪い。
「臭い」
「脂っこい」
「腹出てる」
「ハゲ」
「デブ」
「チビ」
「豚」
など。
オッサンへの評価はだいたい酷い。
宿の寝台をオッサンが勝手に雌化・妊娠させたことが関係の始まり。
現在は、
ちゃんと飯を食べる。
風呂へ入る。
危険な仕事を避ける。
怪我を隠さない。
夕飯までに帰る。
などを細かく確認している。
本人は、
「宿で死なれたら迷惑」
と言っている。
最近は娘と協力して宿の部屋まで改造。
三人で毎晩同じ寝室を使うことにした。
部屋ではオッサンを裸で過ごさせる方針。
本人いわく洗濯物削減のため。
本当かは不明。
張形などの夜用品も使用する。
それをわざわざオッサンの耳元で報告する。
【女将さんの娘】
女将さんの成人した娘。
二十歳以上。
母親譲りの強い目。
気の強い性格。
最初は、母親へ近づいたオッサンを排除するつもりで部屋へ乗り込んできた。
オッサンの大事な部分を掴み、
「このまま潰してしまえばいいのかしら」
と言った。
かなり怖い。
しかし、母親がなぜオッサンを気にするのかを調べるうちに、自分まで影響を受けていることに気づく。
オッサンから、
「祝福の影響かもしれない」
「嫌なら帰っていい」
と説明されたあと、一度離れて考えた。
その上で自分から戻ってきた。
現在は女将さんと一緒にオッサンを管理している。
食事。
入浴。
仕事。
怪我。
帰宅。
服装。
寝床。
まで対象。
穴の開いた特殊な下着なども着用。
わざわざオッサンへ耳打ちして反応を見る。
オッサンの行動を何でも、
「気持ち悪い」
と罵倒する。
ただし、言えば言うほど本人の息が荒くなる。
【女将さんと娘さん】
二人ともオッサンを、
「気持ち悪い」
と言う。
顔を見ても。
裸を見ても。
真面目に何かしていても。
命令へ素直に従っても。
「気持ち悪い」
と言う。
しかし二人ともオッサンへ密着する。
風呂も一緒。
左右から身体を洗う。
寝る時も左右から挟む。
離れて寝るという提案は二人とも拒否。
本人たちの中では矛盾していないらしい。
【性神】
四人の主要人物へ特殊な祝福を与えた神。
見る者によって姿が違う。
オッサンからは、好みに完全一致する清楚な成人女性に見える。
ギャルからは、好みに完全一致するイケている成人男性に見える。
性に関する祝福を司る。
祝福には、
行為による病気や大きな怪我を防ぐ。
相手にも保護が働く。
疲労から回復しやすくなる。
行為中の感覚が強くなる。
などの効果がある。
ただし、相手の意思を奪うものではない。
嫌なら拒否できる。
止めろと言えば止められる。
その点はかなり重要。
【木杯】
元は普通の木杯。
オッサンによって雌化。
さらに妊娠・出産まで経験済み。
オッサンが例外的に手元へ残している道具。
現在は非常に強力な浄化能力を持つ。
入れた飲み物を聖別された甘露へ変える。
毒。
腐敗。
有害な混入物。
などを浄化できる。
旅道具としては非常に優秀。
ただし、
「オホォォォッ!」
と鳴く。
性能は最高。
挙動は最低。
【木剣】
ギャルの愛用品。
元はひび割れた廃棄寸前の練習用木剣。
ギャルによって雄化。
現在も成長中。
耐久性。
バランス。
威力。
魔力との相性。
などが向上している。
将来的には伝説級の武器へ育つ可能性もある。
布を巻いて普段は挙動を隠している。
ただし布にはすぐ白っぽい染みができる。
「オホォォォッ!」
と成人男性のような声で鳴く。
雌化した道具を見つけると非常に元気になる。
性能は最高。
挙動は最低。
【親鞘】
元はギャルが持っていた木剣用の鞘。
オッサンに雌化され、正式な種付けプレスによって妊娠。
翌朝。
三つの小鞘を出産した。
出産後は元より品質が大幅に向上。
雄化した木剣と異常に相性が良い。
木剣を入れると非常に収まりがよくなる。
ただし気に入りすぎて、なかなか離そうとしない。
現在、ギャルが木剣用として残すか検討中。
【小鞘三姉妹】
親鞘から産まれた三つの小型鞘。
短剣用程度の大きさ。
少しずつ色や形が違う。
すでに完成品としてかなり品質が高い。
全員雌。
木剣を見ると寄っていく。
「オホッ!」
「オホォッ!」
「オホッ!」
親まで含めて木剣を取り合う。
ギャルは木剣以外の異常道具を増やすつもりがないため、最終的にはギルドへ預ける予定。
【親盾】
元はギルドの壊れた練習盾。
ひび。
欠け。
廃棄寸前。
オッサンによって雌化。
正式な種付けプレスで妊娠。
翌朝。
三枚の小盾を産んだ。
妊娠後はひびや欠けもほとんど消え、耐久性と使い勝手が大幅に向上。
現在はギルド管理。
【小盾三姉妹】
親盾から産まれた三枚。
丸型。
縦長。
中央の厚い丸型。
それぞれ形が少し違う。
軽い。
非常に丈夫。
実用品としてかなり優秀。
ただし全員雌。
オッサンがギルドへ来ると、
「オホッ!」
「オホォッ!」
「オホッ!」
と鳴きながら寄ってくる。
受付のお姉さんによって隔離管理中。
【手甲】
第二十一話で登場。
ギャルの装備。
隠し泉でギャル本人から、
「孕ませて」
と言われ、オッサンが雌化させた。
正式な種付けプレスも実施。
そのため翌日に何かを出産する可能性が高い。
ギャルは産まれた物も含めてギルドへ預ける予定。
「オホォォォッ!」
かなり元気。
【薬草袋】
第二十一話で登場。
オッサンの持ち物。
薬草採取用。
ギャルが実験対象にしたことで雄化。
今後、本来の薬草袋としての性能がどの方向へ強化されたのかを確認予定。
二人としては、
「薬草が長持ちする」
「薬効が落ちにくくなる」
「腐敗しにくくなる」
などだったら非常に助かる。
まだ詳細不明。
「オホォォォッ!」
声だけは元気。
【この世界の異常道具について】
オッサンが雌化させた物。
ギャルが雄化させた物。
どちらも本来の用途を失うわけではない。
むしろ性能は上がる。
杯なら飲み物。
木剣なら武器。
盾なら防具。
鞘なら鞘。
元の役割を大幅に強化した上で、余計な生態だけ追加される。
さらに雄と雌の異常道具は互いに強く引き合う。
そのため放置すると勝手に接近する。
現状を一言でまとめるなら、
性能は最高。
私生活は最悪。
【現在の人間関係】
オッサン。
受付のお姉さん。
女将さん。
女将さんの娘さん。
ギャル。
童貞神父。
マジメメガネ。
関係者は増えている。
ただし。
まだ誰も、
「ギルド組」
「教会組」
「ハーレム」
「逆ハーレム」
などと認識しているわけではない。
それぞれが、それぞれの意思で主人公二人と関わっている段階。
【最近の一番大きな問題】
オッサンとギャル。
二人とも生存条件自体は問題なく満たせる。
それでも、互いを長く相手にしていないと欲求不満になることが判明。
さらに。
二人が欲求不満になると、それぞれと深く関係している者たちまで落ち着かなくなるらしい。
教会では。
「オホッ……!」
童貞神父。
「オホォッ……!」
マジメメガネ。
ギルドでは。
「オホッ……豚……!」
受付のお姉さん。
宿では。
「オホォッ……!」
女将さん。
「オホッ……気持ち悪い……!」
娘さん。
そして。
原因の二人は。
「オホッ……豚……!」
「オホォッ……ギャルさん……!」
隠し泉で再会。
そこでようやく確認した。
他の相手が嫌なわけではない。
他の相手でも生きていける。
他の相手とも楽しめる。
それでも。
身体の一番深いところにある、
「足りない」
を埋められる相手だけは。
互いしかいないらしい。




