エピローグ
近衛克馬は、焼け焦げて炭になっても生きていた。不死の能力が克馬を殺してくれなかったのだ。意識は保っているがなにも見えず、なにも聞こえず、ただただドス暗い何かに包まれているような感覚に襲われていた。
急になぜか克馬のなにも見えなかった目が治り、耳が聞こえるようになり、体が焼け焦げる前に戻った。
「克馬お前は、少し人と関わりすぎたんじゃないか?」
克馬が横を見ると、1人の男が立っていた。男はしゃがみ込み、克馬の隣に座った。
「悪いな助かったよ、君がいなかったら。隅の状態から戻れなかった。」
克馬が礼を言うと、少し機嫌を害した表情になった。
「お前の能力状、人と接しなくては、ならないのは知ってるでも。人間味を得たら行けない先々月からお前のことずっと見てたけど、彼とベラベラ喋りすぎだ、ましてや自分の弱点まで晒すようなことをして、哀れとしか言いようがないな。」
克馬は下唇をぐっと噛み締め、男の言葉を全て脳に染み込ませる。今までの自分の目的に反するような不可解な言動を全て悔やむ。
「さっき、君の所で飼ってた子。殺さなかったけど面白いやつだな。君に記憶とかいじられてつぎはぎだらけの人間に似た何かを見てるみたいだったよ。」
克馬はことの元凶にしてしまった、蒼梧の居場所が気になった。蒼梧がいなければ自分の目的が達成ができない。
「すまないが、そいつに居場所を教えてくれないか。君の能力ならできるだろ。」
克馬の問いに、男はため息をし苦笑いを見せた。
「克馬、申し訳ないっけど彼の居場所は言えないな、お前のために彼が死ぬのは実にもったいない。俺は、彼自身が選んだ道でどう死ぬか、興味があるんだ。」
男は立ち上がり克馬を立ち上がるようにうながし、克馬はすぐに立ち上がった。
「君は、少し一人で暮らした方がいいよ。それじゃ。」
そう言って男はその場を立ち去っていった。
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