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腐った世界で異世界生活(ライフ)  作者: たんぽぽ
第4章 異世界の学校
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紅葉の葉

新章です。


※改稿が間に合っていないのでここに付け足します。

美結ちゃんの『お面を被る→偽って笑う』でしたが、やっぱり『嫌われたくないから周りから距離を置く』って言う設定に変えます。――――って、これすでに前章からそういう設定で書いているんだけれど……。(今更)

改稿後の変更点はほとんど無いんです。ただ、圧倒的に説明文が足りないので増やしたいって思ってるだけで!(普通に読んだだけじゃ、誤解を生むところもあるしね。)




「うーん!」



煉瓦造りの門をようやくくぐり、美代が強張った体をほぐすように、気持ち良さそうに伸びをする。

街に入る為の審査所は長蛇の列で、結構な時間待たされていた。



煉瓦の道、煉瓦の建物。

大半の建造物が煉瓦で出来た街、シャクト街。


ここの警備はかなり厳重な気もするが、元いた街『ミキラカ街』の警備が手抜き過ぎるだけでそう感じるらしい。

ミキラカ街は身分証明書を提示すれば良いだけだが、ここは持ち物検査と身体検査もする。


シャクト街は学生の街。その分、安全が求められる。

但し、それだけではない。

ミキラカ街及び周辺の街は獣人、エルフ、ドワーフ等他種族、そのハーフ、クォーターたちが多い。対して、シャクト街の周辺の街には雑じり気の無い純粋な人間が多く住む街がほとんど。


人間が偉いとされているこの国で、虐げられている他種族を警戒して警備が厳重になるのは当然の事だった。



――――と、“物知り麻美花ちゃん”が長い長い審査待ちの時に教えてくれた。






----------



「ねぇねぇ、綺麗なイチョウの葉っぱだよー!」



雛菊が楽しそうにクルクルとはしゃいでいた。


煉瓦道の両端にはズラーッと、道の奥の方までカラフルな街路樹が続く。葉は赤や黄色に染まり、風にチラホラと舞う。



「その葉っぱでさ、栞作ってあげるから材料くれる?」


「わーい!やったぁ♪どの葉っぱが良いかな~?」



壁に凭れかかって雛菊を眺めていた美結がそう提案すると、雛菊はより一層喜んであっちこっちにヒラヒラ舞う。



「麻美花の一番好きな季節は『秋』だからね。ここにこれた事がよっぽど嬉しいんだよ。」


「へー。」


まぁ、どうでもいいけど。


「……クソ虫は、好きな季節とか無さそうだね。」


「まぁな。」


……全部同じだろ。




「ホント、バッカみたい。」



なんか聞こえた気がした。……まぁ、気のせいか。




----------




「うん、準備も出来たし、学校に向かおうか。」



自(・)室(・)から着替えて出てきた全員を見、のほほんとした顔でユアンスが言う。





ここは裏路地。人気(ひとけ)は無い。


逆に、人がいたらこの奇妙な光景に驚いていただろう。

何せ、何も無いところから急に人が消えたり現れたりしているのだ。驚かないわけがない。――――まぁ、魔法や魔術のある世界なんだから、全然驚かないかもしれないが。



そもそも、なぜここで人が消えたり現れたりしているのか。

理由は簡単。今まで住んでいた家から異空間に俺らの部屋が移り、そこで着替える為に出入りをしたから。


何でも、今まで住んでいた家は元々、人見知りエルフ『フィーナ』達が用意したもの。

いざという時、……ね(汗)  らしい!


雛菊や美結達は、何故か苦笑いで?納得したように頷いていたが、その理由を俺は知らない。




自室への入り方は簡単。

ドアノブを魔法で出して回すだけ。

それだけで木製のドアが開き、前と変わらない部屋がある。


そういえば『脱出ゲームで良くある、取っ手を見つけないと開けられない引き出しみたいだね!』と、雛菊が興奮気味に話してた。



ちなみに母親役(家事担当と言う意味で)の雛菊と、管理人役(この異空間を管理している)の美代も、いざという時の為に俺の部屋のドアを出すことができる様になっている。俺のだけでなく、美結やお互いのドアもだそうけど。

その分彼女らは、ドアを開ける時の手順も少し多いらしく、いちいち面倒臭そうだよな。











「まだ歩くのー?もぅ飽きたー。」



ボヤくのは美代。

今まで半月ほどかけて元の街からこの街まで歩いてきておいて、『飽きた』は今更感がある。

ちなみに【身体強化】をかけて歩いて来た為に疲れ等は無い。



「こーら。学校が憂鬱なのはこっちも同じだっつーの。」


「むー。」



美結の言葉に美代が膨れる。



「あ……貴女は、ぁの、その……。」



ミーリャが何か呟くが、言葉は弱々しく消えていく。



「ミヨちゃんはボッチなミユちゃんと違って、友達たくさんいたんだよね?学校は嫌いだったのかな?……って、ミーリャが聞いてるよ。」


「え?あ、あの、そんなんじゃ……す、ストレート過ぎますよぉ……。もぅ、ユアンスさんの馬鹿……。」



ユアンスのカバーに、ミーリャが抗議の声を上げるが語尾は弱々しく、美代の答えに掻き消された。



「私は、美結みたいに周りに嫌われて、独りになるのが怖かっただけだよ。だから周りに調子合わせて、表面だけ友達ごっこやってただけ。勝手に、思った事を正直に言わないで苦しんでただけ。……ただそれだけ。」


そう言って苦(わ)笑(ら)う美代。






「で、でも!」



雛菊が声を上げる。



「ここなら魔術の授業があるんだよね!!」


「そんなに楽しくないと思うよ。応用なんてできないんだし。」



ワクワク♪といった様子の雛菊に、ユアンスが困った様に肩を竦める。



「まぁ、図書館になら面白い物もあるかもね。」


「うん♪」




紅葉(こうよう)した葉が時々舞い散る中、雛菊だけが楽しそうに煉瓦道を歩いていく。


紅葉(こうよう)の葉。

高揚の花(ヒナギク)。 ((←なんてね。

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