注意点
淡い水色の壁に囲まれた部屋。
ここはユアンスの作り出した異空間。
部屋の真ん中には小さめのちゃぶ台。上には雛菊特製のお菓子が乗っていたお皿。
そして、各自の前には各々の飲み物。
「あ!もうそろそろ夕飯の支度をしないと。」
雛菊の慌てた様な声に、顰めっ面のユアンスはいつもの笑顔に戻った。
「うん、でもね……。外に出る前に、もう一つ知っておいて欲しいことがあるんだ。
今した話はね、この空間から出たら、決して口に出してはいけないよ?
――……なぜなら、警備精霊に感知されてしまうから。
ま、国外でなら別に言ったって良いんだけどネ?」
意地悪く気味悪いニヤリとした笑みを浮かべたユアンス。
レモン色の瞳が少々陰った気がした。
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「あ、そこにある携帯忘れずに持って行って。内部に君たちの頭の中に埋め込まれるハズだったチップが入っているから、できる限り持ち歩くようにしてね?」
低い棚のようなところに黄色いスマホと黒いスマホ、ピンクのガラケーと白のガラケーが置かれていた。
俺は自身の黒いスマホを手に取る。
内部に入れたと言っていたが、形状は以前と何も変わっていない。唯一変わった所と言えば、見覚えのないストラップが付いている事。
電源を入れてみると、電池はMAXで圏外マークは消えていた。
「そのストラップはちゃんと付けておいてねー?アンテナの役割と魔力を注げば充電できる充電器の役割があるからー。」
そう言い残すと、ユアンスは足早に奥の部屋へと消えた。




