前へ目次 次へ 80/154 低期待 「ねぇ。アレは一体どういう事?」 店に戻ると開口一番に美結がユアンスに冷たく言い放つ。 「“アレ”って言われても僕にはどれの事か分からないなぁ。」 いつものように微笑むユアンス。 対して美結は、『ふぅ~ん。』と興味無さげに自分の椅子へと戻っていった。 ――文句の一つくらい言うと思っていたんだが……。 ……なるほど。恐らく美結は、少し大人になったのだろう。良いことだ、うん。 俺は勝手に結論付ける。 そのすぐ後、背後から飛んできた"何か"によって、俺はその場に蹲った。