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腐った世界で異世界生活(ライフ)  作者: たんぽぽ
第2章(下) 闇
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ユアンスの魔法

「【(なんじ)(われ)()(したが)()】。」


ユアンスが、手の縄を解いてもらったリーダーらしき奴の目の前に立ち、唱える。

すると2人の間の空間にうすい青緑色に光る直径10cmくらいの(たま)がぼんやりと現れた。


「俺との主従関係に了承するならばこれに触れろ。もちろん、お前が望めば後で解消もできる。」


「い・・・嫌だと言ったら?」


カチリ



ユアンスが、ローブに隠れていた(つか)に手を触れる。




「わ、わ、わかった!な、なるから!だから殺すのだけは勘弁してくれ。」


そう言って、リーダーみたいな奴は慌てて青緑色の球に触れた。

球は、触れられたその瞬間に霧散する。


それを見たユアンスは、満足そうに頷き、呟いた。



「契約完了。」





そして、クルリとこちらに振り向くと女3人に優しい()を向けながら言った。


「さて、4人も同じようにやろっか。仲間内なら重複している方が、いろいろ都合がいいからね。」








----------







「終わったかい?・・・じゃあ、バドリム退治行こっか。」



28名の手下をようやく作り終えた後、ユアンスが唐突に言う。



「うッ・・・。」

「えっ・・・。」


美代、雛菊の2人が嫌そうな声を漏らす。

美結も嫌そうに眉をひそめ、ユアンスを睨んでいる。







「君は・・・・・・『面倒くさい』か。(笑)」


ユアンスがオレを見ながら笑う。



「でもね、このおじさん達がバドリムを見てみたいんだって。」

「どうやって守るの?」


ニコニコ笑顔で説得を試みるユアンスに、殺気が半端じゃない美結が彼の正面に立ち、

睨み続けながら聞く。


「あれを浴びたら普通、動けなくなっちゃうでしょう?」


「―――――――よくぞ聞いてくれましたぁー!

 僕、〈空間(スペース)魔術者(マジシャン)〉なんだ~。だから、別空間作ってバリアみたいにすればいいんじゃないかな~って。まぁ、試したことは無いんだけど~(笑)」


おどけたような表情を浮かべるユアンスの胸元を、片手にアイクを持った美結がいきなり掴んで

ドスのきいた声を出す。



「・・・あんた、何者だ?」

「・・・・・・僕、煮物好きだよ。」



「・・・せんきゅうひゃくよんじゅうななたすさんぜんにひゃくごじゅういちは?」





・・・ん?

1947+3251・・・か。

えぇと、7+1=8。4+5=9。9+2=11。1+3=4、1上がっているから5。

・・・8、9、1、5、だから・・・g―――。


「5198か。」


オレと同時にユアンスが答えを出す。



「ん。・・・じゃあ原子の問題。水は何と何で出来ている?」


―――そりゃあ、すi―――。


「ショウとサーノ。・・・君達版での名前は『水素』と『酸素』。」


「水素の原子記号。」

「君達版ではH。」


「硫黄。」

「S。」


「銅。」

「Cu。」


「銀。」

「Ag。」


「金。」

「Au。」


「・・・じゃあ『いろはにほへと』?」

「『ちりぬるを』。」


「『鬼に』?」

「『金棒』。」


「『犬も歩けば』?」

「『棒に当たる』。」


「『桃太郎には』?」

「『きびだんご』。」

「『いや、犬、猿、雉でしょう?・・・まぁ、いいや。―――じゃあ、江戸幕府を開いたのは?』」

「『徳川家康。』」


「『金閣寺を建てたのは?』」

「『農民やら、みんなが頑張った。』」

「・・・・・・『いや、足利?』」

「『義満。』」


「『聖徳?』」

「『太子。』」


「『清少?』」

「『納言。』」


「『紫?』」

「・・・『色。』」


「『ちょっ。そこは紫式部でしょ。』」







「―――――――『いい加減、離せ。』」


ユアンスはそう()()()で言って、いまだに胸元を掴んでいる美結の手を払い除ける。



「『もう満足だろう?―――どうしたって聞こえねぇことがわかったんだから。』」


「『何が良いのよ!―――だっておかしいじゃない。聞こえないなんて。―――そんなの・・・。』」




「『・・・あのなぁ、俺らの事情を知られたくないから、こうやって魔法かけてお前に()()()()()()()()してるだよ。――――――だから詮索するなって。』」


「・・・・・・。」



ユアンスが低い声で言い美結を軽く睨むと、美結はそれ以上何も言わなかった。


「ほら、反対する理由は無いだろうからさっさと行くぞ。」



そう言ってユアンスは、縦2m横1m程の真っ黒い壁を作り出した。


3日毎投稿とか言ったけど、ストック全く無かったわ(笑)

前言撤回。気まぐれ更新。

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