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偽り
「ねぇ、クソ虫。・・・あんたは誰に※※※※って言われたの?」
美結が聞いてくる。
恐らく、オレがイラナイと言われ続けていた今の夢のことだろう。
「・・・泥?・・・さんかな。」
オレにまとわりついた泥沼の、水面から盛り上がった泥の山。
そいつら―――四方八方にうじゃうじゃいた―――はヌメヌメと前後左右に気味悪く動き、中央にいるオレに―――どこから声を発しているかはわからないが―――ただ『イラナイ』と言い続ける、ただそれだけの夢だった。
「・・・違う!そうじゃない。過去に言われたんでしょう?『あんたなんかイラナイ』って。」
美結は必死にオレに問いかけてくる。
「・・・・・・。」
オレは寝返りをうち、彼女に背中を向けて目を閉じる。
―――額に乗せられたタオルが落ちる。
そして、溜まった生唾をゴクリと飲み込むとゆっくりと目を開けて言葉を発した。
「そんなこと、あったか?」
背中で美結が息を呑むのがわかった。
そして
「・・・ごめん。」
一言呟いて、彼女は落ちてるタオルを回収した。
長い話の後は短い話になる。
これ、この小説の定番。((他は知らねw




