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腐った世界で異世界生活(ライフ)  作者: たんぽぽ
第2章(上) 悪夢
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ランク

話が全然進まない・・・。

・・・いつものことか。

『王様さんのお願いはね、国内にいる“バドリム”って魔物を倒すことなの。』


「...バd...。」

『ストップ!一応日本語で話して。』


・・・・・・・・・ん?


『・・・あんたが日本語と同じように“シャム語”を使いこなしちゃってんのはわかるけど・・・。』


・・・シャム語?


『シャム語はこの国の言葉。聞かれるとマズイ話をするときには、日本語使った方がいいじゃん。』


『ん。・・・じゃあ、バドリm・・・。』


『バドリムっていうのは、小さいものでSSランク、

 普通サイズからSSSランクにランク付けされてるこの世で1番の魔物さん。』


俺が聞く前に、答える美結。


・・・って

『・・・オレら、Fランクだぞ?』


言うと、美結はニコッと笑った。

さっきと同じ、例の笑顔だ。


オレはさっきと同様、目をそらす。

彼女のこの笑顔は苦手だ。・・・というより、大嫌いだ。


『その答えは教えてあーげない♪』



----------


この世界の冒険者はランク付けされてる。

F、E、D、C、B、A、S。

Fが初心者でSがベテラン。

雛菊(いわ)く、ファンタジーの世界じゃこれは定番らしい。



そして、魔物の方もランク付けされており、同じくF、E、D、C、B、A、S。

しかしこれに、SS、SSSが加わる。

もちろん、SSSが最高クラスだ。


雛菊(いわ)く、元々はSS、SSSは存在しなかったが、

Sランクよりも強さが格上の魔物が現れてしまったため、やむを得なくSSとSSSを追加しただとか。


そして魔物は、自分のランクの1つ上か1つ下の魔物しか、狩ることができない。

たまたま遭遇してしまったときなどは例外扱いになるが、

基本、Aランクの人がFランクの魔物を狩るなどは禁止されている。


また逆に、例えばEランクの人がBランクの魔物に遭遇してしまったときは

すぐに逃げなければならないという決まりがある。

この世界に生息する大抵の魔物は、無駄に体力を消耗しないように深追いはしないらしい。

そのため、無謀な賭けに出るより、その方が安全だからだ。


『・・・SSSランクの魔物をFランクのオレらに狩らせるって、絶対法律違反だろ。

 ・・・王様ってやつはオレらに罪を犯させようとしてんのか?』


『・・・特別カードくれるから罪にはならない・・・。』


美結は窓の外を見ながら、ぶっきらぼうに答えた。

視線の先には大きなお城。


そして数秒後、馬車は止まった。


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