馬車
前話から何気、回想なぅ^^なんだよね(汗)
・・・話が全然進まない。(泣)
「・・・・・・逃げろって言ったの、お前じゃなかったか?」
ガタゴトと揺れる馬車の中で、正面にいる美結にボヤく。
「・・・ハイハイ。一番最初に捕まって、悪ぅございましたー。・・・・・・でも、そういうあんたもすぐ捕まってんじゃん。」
「・・・一番最後たけど?一番最初に捕まったやつに言われたくねーわ。」
しかしさすがに、《1対大量の鬼》の鬼ごっこなんて逃げ切れるわけがない。
鬼さんは恐らく、100か200程は居ただろう。
「で、でも、なんかあるんだよ。き、きっと。・・・だ、だって、王様からの呼び出しだよ?ファンタジー小説でいうと、『お主の力を見込んで頼みがある。』とかなんとか言っちゃっt・・・。・・・・・・ご、ごめんなさい。」
隣に座っている彼女の暴走を、一睨みで片付ける。
・・・・・・と、美結がこちらを睨み、アイクに手を掛ける。
「・・・ここ、馬車の中だぞ。」
「わかってる。・・・だから今、あんたは命があるんじゃない。」
・・・つまり、馬車の中でなかったら殴り殺している、と。
「・・・・・・にしても、オレら何かしたか?」
言いながら、チラリと斜め前にいる美代を見ると、美代は掛かっているカーテンを捲り、
「うわぁ〜!スッゴ〜イ!!」
とテンション高めに窓から外を眺めている。
そんな美代につられて、雛菊も真似してはしゃいでいる。
「・・・王様が私らを呼んでる。で、頼みたいことがある。」
美結も美代と雛菊を眺めていたが、そこで一旦言葉を切り、オレの方をチラリと見てから続ける。
「・・・あんたさ、私らに分があるように交渉してくれない?相手の目的、教えてやるから。」
・・・・・・・・・・・・・・・。
「・・・ムリだな。」
オレみたいなやつに交渉なんてさせたら、どうなるかわからない。
「・・・・・・私、こっそり心の声教えてあげるからさ。頑張ってよ。」
そう言って、美結は真っ白い歯を出して笑った。
・・・・・・・・・。
嫌な感情が芽生えるが、すぐに心に広がる泥沼の中に押し込み、オレは彼女から視線をそらした。
「・・・・・・やりゃあいいんだろ?やりゃあ。」
「うん!」
再度美結をチラリと見て見ると、雛菊らと一緒になって窓の外を楽しそうに眺めていた。




