表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
腐った世界で異世界生活(ライフ)  作者: たんぽぽ
第2章(上) 悪夢
35/154

人だかり

----------


「ハイハーイ。今日もゴブリンの大量虐殺、しに行くよー!」


テンション高めに美結が言う。


昨日、とうとう“魔力増量キャンペーン”と言われるやつが終了し、オレらは冒険者登録をしたのだ。


通常、5歳からでないと冒険者にはなれない。

なぜなら、4歳までは魔力増量キャンペーン中だからだ。

オレらにもそれが当てはまり、今まで冒険者になろうとしてもなれなかったらしい。


そして昨日、ようやく冒険者となり、最初の依頼としてゴブリン退治をしたのだ。


初め女子3人は罪悪感の中狩っていたらしいのだが、どうも回数を重ねていくうちに慣れたのか、なぜか途中から狩るのを楽しみ出した。



基本的、ゴブリンは遠くから魔矢を使って狩る。

魔矢とは(ファイヤ)(アロー)(ウォーター)(アロー)(ウィンド)(アロー)(ソイル)(アロー)の総称。


矢を使うのは、ゴブリンの血を浴びないためだ。

ゴブリンの血は、一度乾くと取れない。

おまけに乾くのも早い。


ゴブリンだけでなく、ほとんどの魔物の血は乾くのが早く、乾くと取れない。


その理由の1つに、自分を傷つけたものへの復讐ではないかという説が上がってるそうだ。


他にも、傷口を早く治すためだとか、

自分を傷つけたものの後を自分の血の臭いを辿って追うために、乾くと取れないんじゃないかとか。

多々、いろんな説があるらしい。



「ハイハイ。クソ虫も余計なこと考えてないで、行くよ!」


朝なのに、美結は元気がいい。


「早くゴブリン狩りに行きたいじゃない!」


美結に急かされ、朝ごはんもそこそこに家を出た。




----------




街が騒がしい。


いつもは、活気に溢れているのに、今日はなんだか変だった。


街の人の行動は、大きく分けて2パターン。


いそいそと早足で、俯きつつも周りの視線をこっそり伺いながら肩をすぼめて歩いていく人。


対し、なんだなんだ?と人混みに集まっていく人。


人混みは、冒険者ギルドの前辺りに群がっているようだ。


オレは興味はないが、ギルドに入ろうと人混みに近づく。

………が、美結がオレの服を引っ張りそれを止める。


「逃げるよ。……ただし、(あたし)が言うまでは走らないで。」


美結は告げると、人混みに背を向けて元来た道を引き返し始めた。


オレらは言われた通り、普通に歩く。


………が、後ろの方で声がした。


「おい、あいつらじゃないのか?」

「確かに。黒髪の男1人に黒髪の女3人だな。」

「よし!捕まえろ!」


威勢のいい掛け声と共に、後ろでダダタッと足音が響いてくる。


「走って!」


美結が叫び、自分も走り始める。


美結が路地に駆け込み、オレらも後を追う。


その後ろにはたくさんの足音。


鬼ごっこが始まった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ