表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
腐った世界で異世界生活(ライフ)  作者: たんぽぽ
第1章 異世界生活開始
30/154

素ノ声

話が全然進まない…。

「ごめんなさい!」


耐えきれなくなったのか、雛菊はそう言い残して自分の部屋に駆けていった。


雛菊が居た場所には、彼女が買ってきたものが散らばっている。



・・・しっかし、どうしたものかー。


「ハイハイ、またまたお邪魔しまーす・・・っと。」


「・・・・・・何の用だよ。」


また、美結が来た。

今度は美代は連れてきてはいない。


「こっち来てから感度が良くなったみたいで、家に居てもあんたらの“声”筒抜けなの。」


“声”って・・・あぁ、心の声ってことか。


「そ。で、悩んでる君に助言をプレゼント〜!」


・・・・・・・・・・・・なんかウザっ。


「ハイハイ。(あたし)の堪忍袋が切れる前に言うね。

(あたし)は“本来のあんた”ってやつを否定しないから。・・・・・・・・・つーわけで―――――」


ドカッ。


「―――殴っていい?」


・・・聞く前に殴るなよ。


「じゃあ、ちゃんと聞けば殴っていい?」


アイクを手の上で弄びながら、美結はニヤリと笑って聞く。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・めんどくせぇ~。


オレは彼女に背を向け、自分も部屋へ向かう。


・・・・・・だが。


「今後もその調子でよろしくぅ〜!」


機嫌のいい美結の声がし、扉がバタンと閉まる音がした。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


いつの間にか“本来のオレ”ってやつに戻っていた。


雛菊のせいで、イライラしているというのもあったからだろう。


「・・・・・・否定しない・・・ね。」


・・・・・・・・・・・・チッ。


マジ、めんどくせぇ。



脇腹の痛みを無視し、部屋へと戻る。


―――――が、また邪魔が入る。



「・・・・・・な・・・な・・・な、治してあげようか?」


雛菊が自分の部屋のドアを少し開け、オレの脇腹を指して言う。

オレを見上げる彼女の目は真っ赤だ。


「・・・・・・・・・別にいい。」


「・・・で、でも、痛いじゃん。」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


「あんた、鬱陶しい。」


言うと、雛菊は萎れたように俯いた。


しかし、


「・・・・・・・・・じゃ、じゃあ、【治癒(ヒール)】の練習させて?」


ポソリと呟くように言った。


「・・・・・ホント、あんた鬱陶しいわ。」


彼女に言い捨て、自分の部屋へと入った。




----------




部屋に入ると、即、本を手に取りページを捲る。

“イミャース説明書 地球:日本語ver”と表紙には書かれている。


昨日、引き出しの中を整理したら出てきたのだ。

・・・・・・整理したと言っても、ただ中身を全部出しただけだ…。

・・・・・・・・・・・・それは、整理したとは言わないか。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


ようやく、【治癒(ヒール)】の載ったページが見つかった。


書いてある呪文を唱えると、じわじわと痛みが退いていくのがわかる。


・・・便利だ。





それからの時間は、本を見て簡単な魔術や魔法を使ってみたり、

部屋を少し整理したり、ゴロゴロしたりと、マッタリ過ごした。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ