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腐った世界で異世界生活(ライフ)  作者: たんぽぽ
第1章 異世界生活開始
25/154

ゴリラorクマ

はい、ポチっとな。



ピーンポーン。


ガチャリ。



やっぱ、開くの早ぇな…。


「だから、ウザいつってんじゃん。」


「ハイハイ、わかったわかった。」


「………次、『ヒイヒイ、わかったわかった。』って言ったら殴るよ。」


「ヒイヒイ、わかったわかっっっっ……………な、なんでバレたんだよ。」


「………ホラ、行くよ。」



コソコソ話しているオレらを、フィーナは不思議そうに首をかしげて、雛菊は少しだけ嬉しそうに、みよは少し顰めっ面をして、ジッと見ていた。


雛菊とみよは、既に家に入っていた。




----------


「もう少しすれば、街に一緒に行ってくださる方が来るので、少々お待ちを。」


相変わらず、フィーナは抑揚のない声で告げる。


……と、



「ちはー!パヌ、久しぶりー!」

呼び鈴も押さずに、いきなりドアをバァン!と開け、家の中にズカズカと上がり込んできたのは…………………ゴリラ?


「プフッ。」

美結が吹き出す。


「ヴィロさん!その呼び方、やめてくださいってば!」


フィーナは、ヴィロと呼ばれたゴリラに抗議する。


「まぁまぁ、そんな怒らないでよ。パ・ヌ・ちゃん♪」


「ヴィロさん!」


彼女の声には珍しく、抑揚がある。




「クソ虫、あんただけだよ。」


言い合っている2人を見ていると、美結が笑いながらオレに言った。


「あの人、どう見たってクマじゃん。あんただけゴリラって……。」


よほどツボったらしく、笑い転げる。


「みんな、クマなのか?」


2人に確認してみるが、片方はそっちが拒絶中。

もう片方は、こっちが拒絶中。


(あたし)も美代も麻美花も、感想はクマだけど。」


結局、美結が答えてくれた。


「クマか〜。よく言われるぞ。俺を一目見て、いきなり魔術を撃ってきたやつもいるしな。」


いつの間にかヴィロが近くに来て、話に混ざってきた。


クマねー。


…………いや、どう見たってゴリラだろ。


「ゴリラって。」


美結は、再度ツボってしまったらしい。


「そんな可笑しいか?俺がクマじゃなくて人間だってことが。」


この人、なんか勘違いしているようだが、放って置こう。



「皆さん。ヴィロさんも来ましたので行きますよ。」


抑揚のない声に戻ったフィーナが、ヴィロを含めたオレら5人に告げた。



「おやおや?パヌちゃん、またまた人見知りしてるのかい?」


ヴィロがすかさず、フィーナをからかう。


「ねぇ、知ってる?こいつ、人見知りしてると、文章を棒読みしてるみたいになるんだぞ。おもしれぇだろ。」


「よ、余計なこと、言わないでくださいよ!」


必死に訴えるフィーナの頬は、ほのかに赤く染まっていた。


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