暴走
それから、ほんの10分程で一旦解散となった。
フィーナは一旦解散する理由について、魔力がどうのこうの言っていたが、俺にはよくわからなかった。
そして、わからないことがあったら彼女の出番!
毎度のことながら、雛菊に聞いてみる。
すると帰ってきた返事はこうだった。
「えと...今の保有魔力が100くらいで球1個が10くらいだからそんなにたくさん魔術は使えない...から...。」
「???...あ、もうちょっとわかりやすく。」
「うん...。」
オレの理解がついていけない。
雛菊は少し考えてから、教えてくれた。
「えっと...今、持っている魔力の量がまだ少ないから、今は少ししか魔術が使えないんです。」
「“今は”って?」
今度は理解できたが、彼女の言い方に少し引っ掛かった。
「あの...普通は生まれたときに血筋とかで、だいたいの量が決まっているんです。...本当はそれ+“4歳までに使った量”になっているみたいですけど、ある事情があり、このことはあまり知られていないんです。...しかし、そう考えると私たち“転生者”の魔力は0になってしまうので、特別に1ヶ月間だけ、使った分の魔力が翌日になると最大保有魔力量に+してもらえるみたいで、つまり使えば使うほど使える魔力が増えるので単純に計算すると、1日目に最初の100を全部使うと、2日目には200、3日目には400、4日目には800、5日目には1600と千超え!そして、3200、6400、12800、25600、51200、102400、204800、409600、819200、1638400、3276800、6553600、13107200、24214400、52428800、104857600、209715200、419430400、838860800、1677721600、3355443200、6710886400、13421772800、26843545600、で30日目が53687091200...536億6870万1200!...あ、でもこれ、単純計算だから。時間経過で回復するからもっと使えるし、でも1日でこんなに使えないからもっと減るかも...。でも、500億か〜。...ファイヤボールが...50億個分!!!すごいなぁ〜。...って、あ...。」
彼女は我に返り赤面した。
「で、でも、この期間が終わったら普通の人と同じように、使った0.000001%しか増えなくなるんだよ。えっと、1000000だから...100万!100万使って1しか増えないんだよ。...や、やっぱ、だから、今のうちにいっぱいにしとけば得じゃん。っていうか、使わなきゃ損じゃん。魔力なんていっぱいあった方がいいじゃん。だから...あれ?えっとー。ん?...。」
雛菊が暴走した。
しかも、言ってることが支離滅裂だ。
おまけに、自分が何を言っているのかもわからなくなり、さっきから『あれ?』だとか『えーっと...。』やらを連発している。
...とりあえず、今は魔力をできるだけ使った方が“得“らしい事だけはわかった。




