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腐った世界で異世界生活(ライフ)  作者: たんぽぽ
第1章 異世界生活開始
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魔術

「全員集まりましたので、これから魔術の扱い方を教えます。リン、ミュリ。貴女方は昨日までの復習をしていてください。みゆさん、みよさん、まみかさん、ゆうまさんはこちらへ。」


「は、はい。」

「はい。」

「ほーい。」

「...///。」


フィーナが示した所へ、オレらは集まる。

しかし少々、気になる点が...。


双子は、最短で行けばオレの隣になるのだが、わざわざ雛菊とフィーナの間に割り込んでいく。



つまりこうだ。


元は、フィーナの右に雛菊、オレ、双子の順だったのが、


フィーナ、双子、雛菊、オレの順なのだ。




ぜってー、オレのこと避けてんだろ。

最悪だー。




-----



フィーナはまず、魔術について簡単に説明した。



後で雛菊に聞いた補足も含め説明すると、


まず、この世界には“魔術”と呼ばれるものと“魔法”と呼ばれるものがある。


魔術は個々の属性により、扱える術や扱えない術があるのに対し、魔法は属性関係なく、扱おうとすれば万人に扱えるのだ。...習得できるかは別として。



魔術は“基本魔術”と“特別魔術”の大きく分けて2つある。


基本魔術は“ファイヤ()マジック(fire magic)”“ウォーター()マジック(water magic)”“ウィンド()マジック(wind magic)”“ソイル()マジック(soil magic)”の4つ。


ちなみに“マジック(magic)”とは魔術、“マジシャン(magician)”は魔術師を示すそうだ。


そして、特別魔術は少し複雑だ。

まず“スモールマジック(small magic)”。これは小さなものを扱える術。

知っての通り、雛菊の属性。


次。“ウェプンマジック”。

ウェプンとは、武器と言う意味。

彼らは火や水の代わりに武器を用いるのだ。


基本属性の人が武器を用いることも多いが、ウェプンマジシャンはその人達とは武器そのものが全く違う。

まず、彼らの使う武器はアイクと呼ばれる真っ黒い棒だ。

アイクはそのままでも使えるが、大抵の場合は粘土のように変形させ、刀にしたり盾にしたり。

1本のアイクを分裂させ、2本にしたり3本にしたり、また分裂させた片方は剣、もう片方は盾、という風に使うこともできるらしい。

ただ、分裂させた分だけ強度は劣ってしまうのだが。


ただ、利点もある。

持ち運びは楽で、身に付けることもできる。

いざというとき、すぐに使えるようリストバンドみたいに手首に巻いたり、荷物―――例えばリュックサック――――の紐がわりにしたりと、使っていないときはいろいろなものに変身できる。



また、材料があれば自分で武器を作ることもできるそうだ。



次。

これはかなりややこしい。

ティス(時空間)マジック”。


その名の通り“時間”“空間”“時空”を操れる術。

ただし、この3つが揃うことは珍しく、大抵この内の1つしか操れないのだ。

しかもその場合“タイム(時間)マジック(time magic)”“スペース(空間)マジック(space magic)”“タイマンス(時空)マジック”と名前が変わる。



タイムマジックは時間を操れる術。


時間をゆっくりにしたり、早くしたり。



スペースマジックは空間を操れる術。


物と物との隙間にこっそり広い空間を作ったり、鞄の中の空間を広げて入れれる物の量を増やしたり。

また、パラレルワールドと言うやつも作ることができる。



タイマンスマジックは時空を操れる術。


未来へ行ったり、過去へ行ったり。

ただしこの術だけだと、過去へいけば若返り、未来へいくと歳を取ってしまうというデメリットがある。

もし、自分が生まれるより前の過去へ行ったなら、その時自分は居ないため、消えてしまうという危険もあるのだ。

だから通常、タイムマジシャンかスペースマジシャンに付き添ってもらう。



と、魔術の説明はこんなもんだ。




ちなみに、ティスとは“タイムアンドスペースアンドタイマンス”が訛ったり略されたりしてできた言葉らしい。




ファイヤア()ンドウォー()ターアンド()フールアン()ドソイル()”も訛ったり略されたりして短くなんねーかな?





フィーナはその後、雛菊に魔力の使い方を教えていた。


残ったオレと双子は、先ほど復習を命じられたリンとミュリに教わることになった。


「えっとね、えいしょう(詠唱)さいしょ(最初)はちゃんとはつおん(発音)しないとだめなの。でもね、つか(使)っていくうちに、しょうりゃく(省略)してもできるようになるんだよ。」

「でね、むえいちょう(無詠唱)()えいちょう(詠唱)()なくていいんだよ。」

「でも、さいしょ(最初)しゅうちゅう(集中)しないとできないんだよねー。」

「ねー。」


二人はお互いの顔をちょっとだけ見合って、同時に自分の手のひらをジッと見つめ始めた。

約6秒後、猫耳の方―――リン―――の手のひらに小さなつむじ風が起きた。

その約2秒後、今度は犬耳―――ミュリ―――の手のひらに火の球ができていた。


「ね?ちゅ()ごいで()ょ。」

むえいしょう(無詠唱)だよ。」


「すごいねぇ。どうやるの?」

みゆだかみよだかが聞く。

瓜二つで見分けがつかない。

仮に双子Aとしておこう。

「まぢゅ()()えいちょう(詠唱)()てみて、かんかく(感覚)おぼ()えるの。」


「そうなのー。えっと...お前先やれ。」

双子Aがオレに命令する。

「何でだよ。」

「とりあえず、手本見せてみろ。」

「だから、何でだよ。」

「早くやれ。」

「へぃへぃ...ったく。えーっと【火ノ精ヨ 我ニ(ちから)ヲ_火ノ球(ファイヤボール)】...熱っ。」

意外と熱かったのですぐに消した。

ファイヤマジック(火魔法)って危なくね?




「うわー。いっぱちゅちぇいこう(一発成功)ちゅ()ごいちゅ()ごい!」

「すごいねぇ。あたし()たちもがんば(頑張)らないとね、ミュリ。」

「うん!」


「次、お前やれよ。」

双子Aに言ってやる。

と、彼女はおとなしく詠唱を始めた。

「【風ノ精ヨ 我ニ(ちから)ヲ_風ノ球(ウィンドボール)】」

双子Aはみゆの方だったようだ。


彼女らの属性は、みゆってやつがウィンドアンドウェプンマジシャン。

みよってやつがウォーターアンドスペースマジシャン。

二人して基本属性と特別属性それぞれを貰ったらしい。

これはかなり珍しいそうだ。


みゆも難なく成功させた。

普通、一発で“詠唱して魔術を発動させること”はできず、何度かやってみないとできないらしいのだが...。


ふりがな多い...。

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