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腐った世界で異世界生活(ライフ)  作者: たんぽぽ
第5章 呪われし魂の集う場所
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彼の名前は有名なの。

新章です!

昔々、あるところに大きな国と、小さな国がありました。


大きな国は技術が発達し、ほとんど不自由のない豊かな国でした。


対して小さな国は貧しく、僅かばかりの富みさえ大きな国に奪われていました。

その為、ほんの一握りの恵まれた者以外はその日食べる物にでさえ困る、貧相な国でした。





その小さな国に、とある男がおりました。

名前はヤディン・メアグ。


彼の家は少しだけ余裕があり、小さな国全体から見れば裕福な方です。

しかし、周りの者を下に見て威張る様な事はありませんでした。彼が子供の頃は、皆と同じく貧乏な家でしたので、食べる物の無い苦しみは良く分かっていたのです。



さて。 彼には妻と娘がいました。

娘は病弱で、いつ死んでもおかしくなかったそうです。


彼は娘の病気を治す為、最近大きな国が作りだした技術【魔法】の研究を始めました。


彼はこう考えました。

【魔法】という技術をこの国でも使えるようになれば、娘だけでなく多くの人が救えるだろう。

そして、きっと国を豊かにする事が出来るだろう。と。


彼は幾つもの困難を乗り越え、多くの魔法の技術を作り出し、小さな国は大きく変わりました。



同じ頃、大きな国はだんだんに弱っていました。

そこで小さな国は【魔法】を使い、大きな国から土地を分けて貰いました。


やがて、大きな国は幾つもの小さな国に分かれました。

そして小さな国は、今では1番目か2番目に大きな国になりました。



しかし、【魔法】を作り出した彼の娘の病気は治らぬまま、娘は幼くして亡くなったと言います。


娘を亡くした彼は悲しみ、誰も知らない静かな場所へと引っ越してしまいました。



ですが今でも、彼の事は国中で語り継がれているのです。








  ― サナカルア国:成り立ちの童話 ―

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