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腐った世界で異世界生活(ライフ)  作者: たんぽぽ
第4章 異世界の学校
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裏切りの共鳴

サブタイトルの意味は……後々ね。(満足気な笑み)


「ねぇねぇ。ゆうまも一緒にご飯食べない?」


声を掛けられ、雛菊の方へと顔を向ける。

彼女の後ろには、同じクラスの女子が幾人か。そこには美代やアレナも含まれている。


「ん、悪ぃ。遠慮しとく。」


「……うん、そっか。」



雛菊は困ったように笑い、後ろの輪に戻っていく。

それを見届けた俺は、包みを取り出し弁当を開く。



「ん。」


「あっ!」



黄色い卵焼きが空(くう)を滑る。



「やっぱり美味しいね。」


「毎日毎日、俺の弁当からかっさらうなよ。」


「毎日毎日、易々と取られてるのはそっちだよ。成長しないね。」



壁に凭れ、椅子に座ったままの俺を見下ろしながら、軽く小首を傾げて見せるサナ。


「……うるせぇ。」



呟き、彼女から視線を逸らして弁当を食べる。




「……美味しい?」


「……お前、毎日同じことしか言わねぇのな。」


「あの子にちゃんと、『美味しい』って言ってあげれば良いのになー、って思ってるだけだよ。」


「……。」



いつもと同じ会話。同じ答えが返ってくる。

俺はそっぽを向き、黙々と箸を動かしていた。






「ねぇ。」


「……んー?」


「なんであの子達と食べないの?」


サナを見上げると彼女は、楽しそうに談笑する雛菊達の方を見ていた。



「一度くらい、一緒に食べてあげれば良いのに……。」



クラスに馴染んだ雛菊達は先程のように毎日、仲良くなった子らと一緒に弁当を食べないか?と聞いてくる。

しかし俺は、その誘いをずっと断り続けている。



「少しくらい仲良くしてあげないと、愛(・)想(・)尽(・)か(・)さ(・)れ(・)ち(・)ゃ(・)う(・)よ?」



――『愛想良くしねぇと、ま(・)た(・)嫌われるぞ?』『一(・)人(・)ぼ(・)っ(・)ち(・)。誰もお前を気に掛けない。そうなっても良いのか?』

彼女達の好意を断る度、誰(・)か(・)が囁いてくる。

恐らく、空耳だろうが。


言われているから、その通りだからやるとか、そういうのになんかムカつく。

だから余計、断る。

……ピエロしても、疲れるだけだしな。



「……そう言うお前も、アレナ達に同じ事してるじゃねぇか。」


「私は良いんだよ、別に。死神(わたし)には近づかない方が良いんだから。」


「……ふーん。じゃあ、何で俺の近くにはいるんだ?」


「そりゃ私だって、お昼ご飯食べたいもん。」



……ん?


「お前、昼飯食べてるのか?」


そういえば、サナが昼飯食べている姿を見たことがない。



「フフフ……。君のお弁当から、かっさらわせていただきましたー。」


何気に、レアな笑みを浮かべるサナ。



「俺のじゃなくて、自分の昼飯食えよ……。」


呟く俺は、自分の弁当をサナから守るように腕の中に抱えこんだ。


優馬 (あれ?コイツって、おかず一つしか盗ってねぇよな?)


サナ (『裏切り者!』って。……ねぇ君、何したの?)



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