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ひだまりの国  作者: 白波
第7章 紫の壁
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第66話 常務委員との戦いに終止符を打ちます

「おやおや…もう終わりですか?」


 攻撃を終えたアメジストは、倒れている私の方へ歩いていきます。


「もちろん終わりじゃないですよ…だってそれ、人形なんですもの」


 私がそう言った時、すぐ下の穴の中で竜也が魔法を解除して、倒れていた私の人形は消えてしまいました。


「なるほど…物語魔術の操り人形…と言ったところでしょうか? いやはや…そちらには、ずいぶんな使い手がいるようで…。」

「…残念だったな…あいにくながら僕が使うのは、物語魔術じゃない…言語魔術だ…。」


 竜也が穴から出てきました。

 それに続くようにアウラやヴァーテルも出てきます。


「アウラの地形把握で、屋根の面積と形状を調べた後に、僕の言語魔術 嘘のない(ノンフィクション)腹話術で牡丹そっくりの人形を動かしていたわけだ…まぁ準備に手間取っていて、毒泡が直撃する寸前まで本物の牡丹だったがな…。」


 竜也がそう言っている間にもたくさんの人形が周りに召喚されていきます。

 その様子を見たアメジストは、お手上げといった雰囲気でこういいました。


「なるほど…時間稼ぎと言うのは、こう言うことでしたか…私の負けです…。」


 アメジストは、負けを認めました。


「はぁ…ひやひやしたよ…。」

「ごめんごめん…それで、僕たちが勝ったんだし、もう少しヒントをくれるとありがたいかな?」


 竜也は、アメジストの方を見てそう言いました。


「そうですね…じゃあ、ヒントをもう一つ…今、副委員長は諸事情により留守です…下のフロアにいるのは委員長であるスティーリア様のみですが、何せ王国復興委員会は非公式の委員会ですので、そう簡単に見つけられると考えない方がいい…これだけです…。」


 そう言うと、アメジストは、屋根の端に座りました。


「さぁさ…私の気が変わらないうちに行きなさい…早くしないと後ろから不意打ちをしますよ…。」


 アメジストのそんな声を聞きながら、私たちは、下のフロア…城の最上階へ降りて行きました…






 ナデシコ城の最上階…アウラの地形把握で、隠れた小部屋があると思われる壁の前に来ています。


「この先にあるのか?」

「うん…そうだと思うんだけどな…。」

「でも、入ったところで彼女がここにいる保証はないから、いったん離れるか?」


 小部屋のことばかり気にしているわけにもいかないので、べつのところを探そうと、その場を離れたその時…


「いえいえ…探す必要はありませんよ…まさか、常務委員4人を倒すなんて、私の目に間違いはなかったようですね…。」


 目の前に突然スティーリアが現れました。


「そうそう…お教えしておきますが、この小部屋には、空間魔術の瞬間移動(テレポーテーション)を使わないと入れませんよ…。」


 スティーリアはゆっくりとこちらに歩いてきました。


「まぁあなたをこちらに引き入れなれなかったのは、とても残念…と言いたいが正解でした…もし、あなたを入れていれば私たちは、たちまち窮地に陥っていたのですから…。」

「どういうこと?」

「…この結果を見れば、一目瞭然…常務委員4人を見事に突破したあなたのお仲間が、あなたを取り返しに来るでしょうから…。」


 そう言うことですか…確かに、私がついて行ったとしても、きっとヴァーテルたちは、この城へやって来るでしょう…そうなれば、結果は変わらないと言うことですか…


「ところで、気になってたんだけどどうして、王国の独立にそこまでこだわるの?」


 私が聞くと、スティーリアは、椅子に腰かけました。


「私の目的が知りたいと…まだ、気づかないのね…誰かに似てるとか考えないの?」

「誰かに?」

「まぁ気づかれなくて当然かもしれないかもね…だって、あなたと私は、100年以上前に出会ったのですから…。」


 100年以上前? となると、旧王国がまだ、健全だった時期です…そんな時期に私の知り合いなんて…


「あっ…もしかしたら…。」


 私は、思い当たった人物の名を口にしました。

 読んでいただきありがとうございます。


 これからもよろしくお願いします。

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